AWSのプロフェッショナル認定合格を助けてくれたハンズオンを紹介

2022/03/26に公開

2022/03/26にAWS SAP(Solution Archetect Professional)に合格しました!

SAA, DAV合格の時はほとんどサービスに触らずに合格してしまったので、せっかく試験に受かったのに全くAWSを使える自信が付きませんでした。
SAPの合格のために、実践的知識を少しでもつけたかったので、出来るだけハンズオンを実施して実践が伴った知識をつけるようにしました。

そこで行ったハンズオンや、そのハンズオンを提供しているサービス、サイトをまとめておこうと思います。

金額に関する注意点

金額に関する注意です。

AWSが提供しているハンズオンでも、ほとんどもので「詳細の値段は書いていない」 or 「無料利用枠の範囲に収まるとされている」です。

無料利用枠には以下の2つのパターンがあります。

  • アカウントを作成してから12ヶ月以内であれば適用される無料利用枠
  • アカウントの作成日時に関係なく適用される無料利用枠

そのため、無料利用枠と書いてあったのになぜか料金が発生する、という可能性もありますので、心配な場合は調べてから行う必要があります。

とはいえ、莫大な料金がかかるハンズオンは無いはずなので、「合計で10000円くらいだったら最悪使われてもいいや!」という心持ちで実施するのが楽かと思います。

私は途中まですべての料金の詳細を調べてからハンズオンを実施しました。
コストの感覚も掴めるので、良い経験になります。

しかし、SAPの試験日が近づくに連れて
「落ちて30000円を無駄にするくらいだったら、30000円掛かってもいいからハンズオンをやってしまえ!」
と思ってヤケクソにハンズオンを実施していました。

AWSから提供されているハンズオンは何がある?

AWSから提供されている公式のハンズオンはクオリティが高く、分かりやすいので最高なのですが、どこにあるのか本当に分かりづらいです。

ここでは私が実施した限りのものを紹介します。他にハンズオンを提供しているサイトがあれば、ぜひ教えて頂きたいです。
※英語のリスニングを必要としないもの...

AWS Hands-on for Beginners


https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-hands-on/

初めて特定のサービスを触る人向けのハンズオンです。

動画形式なので一緒に進められますが、1 ~ 3時間くらいまとまった時間が無いと実施できないのが難点です。

最初に氏名や会社名などを入力する画面がありますが、入力しても「メールなどの送信を許可する」のチェックを入れなければ基本的に連絡は来ないはずなので、入力してもよいかと思います。

AWS Workshops


https://workshops.aws/

100を超えるワークショップがあります。
クオリティが本当に高い。

注意点として、AWSの開催しているイベント内で利用する前提のハンズオンになっているものもあります。そのようなハンズオンでは、イベントにて発行されるコードを使うことでハンズオン用の環境が提供される仕組みになっているおります。

基本英語ですが、そんなに難しい英語は使われていないので、ドンピシャにやりたいハンズオンがあれば実施するのが良いと思います。

動画形式ではないので、自分で進めやすいです。

画面左下の言語選択で、日本語に対応している場合もあるので、確認してみると良いでしょう。

実践的ハンズオン


https://aws.amazon.com/jp/getting-started/hands-on/

正直、こちらのサイトは位置づけがイマイチ分かりません...
「ご利用開始のリソースセンター」というページの1コンテンツです。

2022/03/06現在、70個弱のハンズオンが提供されています。
割と短めのものが多いです。

ユーザーガイドのチュートリアル


https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSCloudFormation/latest/UserGuide/updating.stacks.walkthrough.html

参考までに、CloudFormationのチュートリアルを貼っています。
今まで紹介したサイトに、目的のAWSサービスのハンズオンが無ければ、ユーザーガイドを見てみると、ほとんどのガイドで「チュートリアル」が提供されています。

パパっと出来るので簡単なイメージをつかむには良いのですが、深い知識は得られません。

日本語の翻訳がおかしいことが多々あるので、英語版にして実施する必要があったりします。

実際にやってみたハンズオン

以下、参考までに、SAP勉強中に実施してみたハンズオンと一言メモを書いておきます。
試験まで時間がなくて、実施した量としては正直全然足りていないです。

ECS

ECSでアプリケーションを作成、デプロイする流れを学べる

https://catalog.us-east-1.prod.workshops.aws/workshops/a2b9971a-7a6e-40f3-96e7-5a04b46d1f98/ja-JP/0-introduction/01-introduction

ECS Copilotの使い方

https://catalog.us-east-1.prod.workshops.aws/workshops/d03316be-3c29-49db-8dc3-eb196c1778c9/ja-JP/chapter1

ElasticBeanstalk

とりあえずBeanstalkを触ってみたい人。

そこまで深い知識は得られないが、なんとなく概念が分かった。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/elasticbeanstalk/latest/dg/GettingStarted.CreateApp.html

EMR

EMRを触ったことが無かったので、実施しました。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/emr/latest/ManagementGuide/emr-gs.html

ElastiCache

Cacheサーバーの概念が分からなかったので、かなり良い勉強になりました。

DBの負荷軽減でRDSの前段にElastiCacheを配置する構成

https://aws.amazon.com/jp/getting-started/hands-on/boosting-mysql-database-performance-with-amazon-elasticache-for-redis/

【AWS】ElastiCache for Redis ハンズオン をやってみた

アプリケーションのセッションストアとして利用する構成

https://aws.amazon.com/jp/getting-started/hands-on/building-fast-session-caching-with-amazon-elasticache-for-redis/

WAF

CloudFront + AWS WAF の構成のハンズオン

https://pages.awscloud.com/JAPAN-event-OE-Hands-on-for-Beginners-CF_WAF-2021-reg-event.html?trk=aws_introduction_page

サーバーワークスさんの記事で、上記ハンズオンのWAF部分だけを抜粋してくれている。

WAFの概念や対応サービスが何となくわかる。

https://blog.serverworks.co.jp/2022/02/01/144012

AWS CDK

CDKの基本

こちらのハンズオンは個人的イチオシ。

TYPESCRIPT: https://cdkworkshop.com/

Python: https://cdkworkshop.com/30-python.html

日本語やってみた(おなじみクラスメソッドさん): https://dev.classmethod.jp/articles/cdk-workshop-typescript/

Windowsでやる場合

cdk synth でエラー。VSCodeのコンソールがpowershellになっていたため。

確かnpm関連の動作はpowershellでよくエラーが出るので、git bashとかにした方が良い。

CloudFront&S3の構成
https://dev.classmethod.jp/articles/s3-cloudfront-cdk-content-distribution/

WAFのハンズオンでCloudFront&S3のテンプレ構成を作りたかったため、ついでに作ってみた。
aws-cdkとTypescriptをインストールしていない場合はインストールする。

npm i -g aws-cdk
npm i -g typescript

AWS VPN Site to Site

AWS Hands-on for Beginnersのハンズオン
3時間くらい平気で掛かる。
ネットワークの知識がないと後半は難しいが、ネットワークに苦手意識がある人ほどやる価値がある。

https://pages.awscloud.com/JAPAN-event-OE-Hands-on-for-Beginners-Network2-202009-reg-event-LP.html?trk=aws_introduction_page

AWS OpsWorks

ユーザーガイドのチュートリアル

AWS OpsWorks スタックの開始方法

OpsWorksを触ったことが無かったので実施。

日本語翻訳が分かりづらいので、英文で実施したほうが良い。

こんな文言が出てきたら、OpsWorks用のRoleを作成する必要がある。

今回は雑に、OpsWorksへのAssumeRoleを許可したAdministratorAccessのロールを作成して対応した。

また、初回は「ステップ 4: インスタンスにデプロイされたアプリケーションをテストする」にてウェルカムページを表示させられなかったが、一度スタックを消して再度最初から作成し直したら、なぜか成功。

Amazon Redshift

AWS Hands-on for Beginnersのハンズオン

S3, Redshift, QuickSightを用いてデータ分析の構成を作成する。

https://pages.awscloud.com/JAPAN-event-OE-Hands-on-for-Beginners-Analytics-2021-reg-event.html?trk=aws_introduction_page

テーブルを作成する手順があるが、現在開発用のRedShiftクラスターを作成すると初めから同様のテストデータが入っているっぽい。なので、実施する際にはテーブルを全削除してから行ったほうが良いかも。

現在 Redshift Query Editor v2 が出ており、そちらの方が使いやすかったため、そちらでハンズオンを行った。

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