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依存関係とは

2024/10/21に公開

依存関係とは、プログラム内であるモジュールやクラスが、他のモジュールやクラスの機能に依存している関係を指します。プログラム全体で使用される概念です。

例えば、アプリでユーザーの情報を取得する機能を作る場合、ユーザーの認証とデータベースへのアクセスという2つの依存関係が必要になります。アプリのコードでは、これらの認証とデータベースのクラス(プロバイダ)が必要で、それに依存しています。

具体例

クラスA(ユーザーのプロフィールを表示する)がクラスB(認証サービス)とクラスC(データベースサービス)に依存している場合、クラスAはクラスBとクラスCが動作することで初めて正しく機能します。

  • クラスA: ユーザーのプロフィール表示
  • クラスB: ユーザーの認証
  • クラスC: データベースアクセス

状態管理ツールと依存関係の関係

状態管理ツール(例えば、FlutterのRiverpodやProviderなど)は、これらの依存関係を簡単に管理できるようにするためのツールです。依存関係注入(DI: Dependency Injection) という仕組みを使って、必要なクラスやモジュール(依存関係)を自動的に提供する役割を果たします。

たとえば、Riverpodを使うと、あるクラスが他のクラスやサービスに依存している場合、その依存関係を簡単に注入することができます。

Riverpodの例

// Firebaseや認証の依存関係を注入
final firebaseAuthProvider = Provider<FirebaseAuth>((ref) {
  return FirebaseAuth.instance;
});

final userRepositoryProvider = Provider<UserRepository>((ref) {
  return UserRepository(ref.read(firebaseAuthProvider));
});

ここでは、userRepositoryProviderがfirebaseAuthProviderに依存しているため、Providerを使ってFirebaseAuthインスタンスを注入しています。

まとめ

  • 依存関係は、あるモジュールやクラスが他のモジュールやクラスに依存していることを指します。
  • 状態管理ツール(例えばRiverpodやProvider)は、これらの依存関係を管理しやすくするために使われます。
  • 依存関係注入(DI)は、依存関係をコードの中で手動で設定するのではなく、必要に応じて自動的に提供する仕組みです。

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