Unity丨Project_TCCのキャラクターをVRMアバターに差し替えて動かす方法。移動やTPSゲーム、2段ジャンプもかんたん!
VRMやFBX形式のアバター(Humanoid)を、サンプルを少し変更するだけで、簡単に動かすことができるProject_TCCが公開されました!
動作確認環境
- Project_TCC v.1.0.0
- Unity 2023.2.0f1
- UniVRM v0.119.0
導入手順
Project_TCCをUnityをダウンロード
- Project_TCCをGithubからダウンロード
https://github.com/unity3d-jp/Project_TCC
- Code をクリック
- Download ZIPをクリックして、プロジェクトをダウンロードする
3. ダウンロードしたProject_TCC-main.zipを「すべて展開(解凍)」します
Unity Hubに Project_TCC を追加する
- Unity Hubで「ディスクからプロジェクトを加える」でProject_TCCを選択
-
Unity Hubを起動
-
追加「▼」をクリック
-
ディスクからプロジェクトを開く をクリック
-
さきほど展開した Project_TCC-main を選択します
-
プロジェクトが追加されます
-
Unity 2023.2.0f1 のインストール方法
Unity Hubもしくは、公式サイトからUnity 2023.2.0f1をインストールができます。
- Unity Hubの場合
- 公式サイトの場合
https://unity.com/ja/releases/editor/whats-new/2023.2.0
Project_TCC を起動する
- Unity HubでProject_TCC-mainをクリックします。
Unityが起動し、必要なファイルのダウンロードとインストールが自動ではじまります。完了までしばらく時間がかかります。
暫く待つと、Unityエディタ画面が表示されます。
Project_TCCを利用するための準備は完了です!
Project_TCC のサンプルを確認してみる
-
Project_TCCでどんなことができるかサンプルのシーンで確認します。
-
Assets/TCC/Scenes/02_Camera/UC-02-04_Cinemachine_2D_Control をダブルクリックします。
シーンが読み込まれたら、画面上部中央にある▶の再生ボタンをクリックします。
ユニティちゃんをキーボード操作で移動とスペースキーでジャンプができるサンプルがプレイできます。
それでは、ユニティちゃんとVRMのアバターと差し替えてみます!
VRMをUnityにインポートする
VRMをUnityにインポートするためにUniVRMをダウンロードします。
すでにVRMをUnityに取り込めている方は読み飛ばしていただいて大丈夫です!
1. UniVRMのダウンロード
Githubからダウンロードします。
2. UniVRMをUnityにインポートします
ダウンロードしたUniVRM-0.119.0_c684.unitypackageをUnityのProjectウィンドウにドラッグアンドドロップ(もしくはダブルクリック)します。
「Import Unity Package」が表示されます。チェックボックスは何も触らずにそのまま「Import」をクリックします。
画面左上に「UniGLTF、VRM0」が表示されればインポート完了です。
3. VRMファイルをUnityにインポートします
- アバターを管理するためのフォルダを作成します。(例:Avatar)
- さらにVRMをインポートするためのフォルダを作成します(例:AvatarSample_A)
-
AvatarSample_Aのフォルダ内で、差し替えたVRMファイルをドラッグアンドドロップします。VRMのインポートが完了するとフォルダ内にいくつかファイルが生成されます。
4. インポートしたVRMファイル(以下、アバター)をPrefab化する
-
ProjectウィンドウにあるAvatarSample_A(水色のアイコン)を、Hierarchyウィンドウにドラッグアンドドロップします。HierarchyウィンドウにAvatarSample_Aが表示されます。SceneとGameウィンドウにもアバターが表示されます。
-
次に、HierarchyウィンドウにあるAvatarSample_AをProjectウィンドウにドラッグアンドドロップします。(一つ前の逆操作)
-
Create Prefab or Variant? と表示されます。Original Prefabをクリックします。
-
AvatarSample_A 1がProjectウィンドウに作成されます。
Prefab化ができました。
-
最初にドラッグアンドドロップでHierarchyウィンドウに配置したAvatarSample_Aは不要なため削除します。
Project_TCCでキャラクターを差し替えるための準備ができました。
それではユニティちゃんを差し替えてサンプルシーンを確認しましょう!
キャラクターを差し替えてアバターを動かす!
Assets/TCC/Scenes 内に収録されている、Project_TCCのサンプルシーン群があります。
お好きなサンプルシーンを開きます。
サンプルシーンがたくさんあり迷ってしまうため、今回は、銃で的あてゲームができるAssets/TCC/Scenes/04_Shooter/UC-04-03_Hit.unityで、アバターを差し替えてみます。
- UC-04-03_Hitのシーンを開く
- HierarchyウィンドウのPlayerの左にある▼をクリック
-
UnitychanRFN_STD Variantをクリック
- Inspectorウィンドウから、Prefabを差し替えたいアバターと変更します。
Prefabの項目の右にある ◎をクリック
先程作成したAvatarSample_A 1をクリックして選択します
ユニティちゃんがアバターと差し替わりました!
- PlayerのAnimatorコンポーネントのAvatarを配置したアバターの物と差し替え
HierarchyウィンドウのPlayerをクリックし、InspectorウィンドウからAnimatorコンポーネントのAvatarを変更します。
◎をクリックして、差し替えたアバターのAvatarを選択します。
- 置き換えたPrefabにAnimatorがある場合は、非アクティブにするもしくは、削除します。
挙動がおかしくなることがあるため、HierarchyウィンドウのAvatarSample_A 1をクリックし、InspectorウィンドウからAnimatorコンポーネントのチェックを外します。
おつかれさまでした!アバターの差し替えが完了です。それではプレイボタンを押してアバターが差し替わったことを確認しましょう。
Project_TCCで、やってみたかったあのゲームの動きも、お手軽にUnityでゲームが作れそうです!
メモ
- 差し替えたアバターがTポーズやAポーズのままでアニメーションしてしまう…
PlayerのAnimatorコンポーネントのAvatarを配置したアバターの物と差し替えが必要です。UnitychanRFN_STDAvatarのままではないご確認を!
Discussion