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新卒Webエンジニアが、専門外のデータ関連タスクに挑戦してみて「あえて自分が詳しくない仕事にも挑戦してみよう」と思った話

2023/12/17に公開

はじめに

こんにちは、naoshiです。2023年4月にatama plusという教育系スタートアップに新卒入社し、Webエンジニアとして働き始めました。

この記事では、これからどう成長していこうか模索中の新人エンジニアが、普段の開発業務では触らないGoogle Cloudを使ったデータ関連のタスクに挑戦して得た経験や学びを共有します。

※ この記事は「atama plus Advent Calendar 2023」の17日目の投稿です。

チャレンジのきっかけ

弊社の開発体制は、いわゆるFeature Team体制をとっており、職種横断でプロダクト開発を進めていく形になっているのですが、Feature Teamとは別で「ギルド」と呼ばれる、特定の技術/組織課題の解決に向けて動く自律的なグループがあります。
普段、私はFeature Teamに所属するWebエンジニアとしてプロダクト開発をしていますが、大学院での教育ビッグデータの研究経験から、プロダクトを通して収集されるデータの活用についても知識を深めたいという思いがありました。
そこで、「データギルド」と呼ばれるデータ関連のタスクを扱うギルドに参加しました。

Google Cloudを使ったデータ関連のタスクについて

データギルド内で私が担当したタスクについて簡単に説明します。

弊社ではデータを集積・分析するための基盤としてGoogle CloudのBigQuery(以下BQ)を利用しています。
BQを中心としたデータ分析環境を社内で利用するにあたり、分析したい人は欲しいデータがどこにどんな名前で存在するのかという情報(いわゆるデータ定義)が必要になります。
過去にデータ基盤を異なるツールで運用していた時の名残から、データ定義はGoogleスプレッドシートで管理しているのですが、それをBQに反映する仕組みがありませんでした。
そのため、BQを使いたい分析者は、データ定義を調べるためにスプレッドシートを調べるか詳しい人に聞く必要があり不便でした。

そこで、データギルド内でGoogle Cloudを利用して、データ定義をGoogleスプレッドシートからBigQueryへ定期的に反映させる機能を実装することになりました。

「やっていいですか(よくわかってないけど)」と言ったところ、私が実装を担当することになりました。

困ったこと

機能自体は複雑でないため、コードを書くだけなら難しくありませんでした。しかし、次のような困難がありました。

データやGoogle Cloudについての知識不足

社内のデータやデータにまつわる仕組みについてわかっておらず、またGoogle Cloudの知識も全くありませんでした。特に困ったのが、Google Cloudの権限が複雑で、どの権限で何が実行できるのか全くわからないということでした。
これらの問題を解決するため、社内のデータエンジニアと協力し、時にはペアプログラミングを行いながら作業を進めました。これにより、何も知らない状態からでも実装を進められました。

普段の業務を優先しがちになってしまう

このタスクには締切がなかったため、どうしても普段の開発業務を優先しがちで進捗を出しにくい期間が続きました。
そこで、毎日1時間だけこのタスクに割り当てると決め、少しずつでも進めることにしました。これにより、普段の業務とバランスを保ちながら、コツコツと進捗を生み出すことができました。

良かったこと

専門外のデータ関連タスクに挑戦したことで、普段の業務にもポジティブな影響があった他、自分の強みが増えました。

コミュニケーションの円滑化

データエンジニアとの協力を通じて、彼らに対して声をかけるハードルが下がりました。
具体的な例として、普段の業務で自分の権限ではアクセスできないデータを利用したい場合、彼らにスムーズに協力を仰げるようになりました。
このように、プロダクト開発において発生するデータ関連の業務において、円滑な情報共有や相談が行えるようになりました。

データ関連スキルの向上

挑戦の中で社内のデータ理解が進みました。特にBigQueryを用いたデータ分析が以前と比べて得意になりました。
このことにより、普段のプロダクト開発におけるデータを用いた調査を、自信を持って自分が担当できるようになりました。

まとめ

この記事では、専門外のタスクを通して、普段あまり接することのない社員に声をかけるハードルが下がり、データ関連スキルの向上という成果が得られたことについて紹介しました。

この記事を読んだ方、とくに私と同じ若手エンジニアの方に、「あえて自分が詳しくない仕事にも挑戦してみよう」と思っていただけたら幸いです。

明日の記事は@suzu-4さんの「ReactのテストをVitestのIn-Source Testingに寄せると体験良いので紹介させて欲しい!」です。ぜひご覧ください!

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