前章で説明した通り、サーバ証明書には「暗号化」「実在性証明」の2つの役割がある。
暗号化
オレオレ証明書では、「暗号化」については難なく行う事ができる。
「暗号化」とは、SSL(Secure Socket Layer)による暗号化通信を行うという意味がある。
SSLはただのプロトコル(規約)であるため、規約さえ守っていれば暗号化通信は成立する。
実在性証明
しかし、「実在性証明」については担保する事ができない。
「実在性証明」については、第三者機関により担保してもらわなければ成立しない。
オレオレ証明書のように自己署名した証明書は、第三者機関により担保してもらう事ができず、正当な通信相手であるかが判断できない。
親父「偽装免許だとしても安全運転できてるなら、周囲のドライバーも安心して運転できるやろ?」
わい「せやな」
親父「だけど、いくら安全運転だからといって、警察署の許可を得てない偽装免許と分かったら、周囲のドライバーは「なんやこいつ」って思うし安心して運転できなくなるやろ?」
わい「せやな」
親父「だから、オレオレ証明書というのはあかんのや」
わい「なるほど」
[NOTE]
運転免許証の偽造は違法です。
「有印公文書偽造罪」「偽造公文書行使罪」「公文書偽造罪」などに該当するため、法は犯さないようにしましょう。