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【個人開発】開発中のWebサービスのLPをGoogle広告に出した結果

2024/06/27に公開

はじめに

現在、ルードシェアという「ChatGPTでの会話を簡単に共有できるWebサービス」を開発しています。
https://ludshare.com/

サービスの開発が完了する前に、「一体どれくらいのニーズがありそうか」を確認してみたくなり、予算1万円で事前登録用のLPをGoogle広告に出してみることにしました。

  • 合計予算1万円で、1日当たりの予算は1000円
  • 配信地域は日本のみ
  • 配信言語は日本語と英語

本当は、ルードシェアのターゲットが多くいるXで宣伝して探れればいいのですが、事前登録開始ツイートをしたものの、フォロワー数が少なくてインプレッションが数十件で反応がほぼありませんでした。

戦略

まずは、集客の課題をもとに戦略を立てます。(1万円を無駄金にしたくない!!)

集客の課題

  • サービスのニーズがあるのか(ターゲットに対して価値を提供できそうか)が分からない
  • サービスのリリース時に見込み客がいるとありがたい

方針

  • ターゲットの認知度(表示回数とクリック数)を上げる
  • 広告素材の魅力を高めクリック率を高める工夫をする
  • LPで適切にサービスの価値を伝えて、事前登録者数を増やす工夫をする
  • クリック率とCV数(事前登録フォームに進んだ人数)を元にニーズを判断し、同時にターゲットを見極める
  • 戦略の立てやすさと顕在層へのリーチのしやすさから「検索連動型広告」を使用する
    検索連動型広告は、ユーザーの検索に応じて表示されるため、興味のあるユーザーにアプローチしやすくなっています。
    • Google広告を使用する
      • ターゲットである比較的若い世代が多い
      • シェアが高い
      • オプションが多い
  • サービスの投稿者と閲覧者の両側面から検索ワードを決定する
    • 投稿者とは、ChatGPTでの会話を共有するユーザー
    • 閲覧者とは、投稿者が投稿したコンテンツを閲覧するユーザー
    • 投稿者と閲覧者では、抱えている課題とニーズが異なる可能性が高い。例えば、Youtubeでもコンテンツ投稿者と閲覧者ではニーズが異なる。
    • 最初はコンテンツ量が大事なので、特に投稿者を重視する
  • ゴール
    ChatGPTさんに聞きながら以下の指標(目標)を設定しました。インプレッション数はニーズを判断する上で、統計的に有意な値であり、CTRやCVRはGoogleの検索連動型広告での平均的な値をもとに設定しています。
    また、LPの事前登録ボタンがクリックされるとコンバージョンとしてカウントされるように設定しています。
    • インプレッション数:最低10000
    • CTR:2.5%
    • CVR:3%

結果

結果は以下の通りとなりました。

クリック率とコンバージョン率は目標を達成したものの、表示回数は目標の半分にも到達しませんでした。
最終的に表示回数に影響するのは、「予算の設定」「クリック単価の設定」「検索キーワードの設定」なので、予算を増やしてクリック単価を高く設定し、競合が少なく効果的なキーワードを設定できれば表示回数は増えそうです。

  • 表示回数: 4044回
  • クリック数: 139回
  • クリック率: 3.44%
  • コンバージョン数: 6回

検索キーワードごとの各指標の内訳は以下の通りです。

「chatgpt 使い方」「チャット gpt とは」のような、現段階ではChatGPTについて気にはなっているもののあまり知らない人の表示回数が多くなっています。
このままでは、普段からChatGPTを使っており、リリース後すぐに会話を投稿してくれるユーザーにリーチできないまま予算を使い切ってしまうと思い、これらの検索キーワードを除外して、投稿者が興味ありそうな以下のようなキーワードを追加しました。

  • AI関連の最新キーワード
    • StableDiffusion3など
  • AIに関して専門性が高いキーワード
    • GPTsやRAG、LoRAなど
  • ChatGPTを使いこなしている人の得意分野
    • エンジニアリングや金融と紐付けたキーワード
  • ChatGPTの機能
    • メモリや音声、画像認識など

結局、新たに追加したキーワードでの広告回数は数件程度で、部分マッチの「chatgpt」などのキーワードで多く広告が表示され、投稿者にリーチできないまま予算を使い切ってしまいました。

所感

Webサービスの事前登録用LPをGoogle広告に出すのは金銭的にもったいない

まず注意が必要なのは、LPをユーザーに見せたからといって、本当の意味でニーズを判断することはできないということです。実際にサービスをリリースして、認知度を高めることで判断できます。
とはいえ、サービスを作る前にLPを作ってユーザーに見てもらうことで、開発しようとしているサービスにユーザーが興味を持ってくれるのかを確認できます。全く興味を持ってくれない場合は開発しないのも一つの手です。

大掛かりなサービスを作らない個人開発であれば、サクッとMVPを作って、それに対して広告を出したり、プレスリリースを出す方が予算を効果的に使えるのではないかと思いました。
ただ、事前登録用LPを広告に出すために行った以下のような作業は遅かれ早かれ取り掛かることなので、早めにできたのは良かったです。

  • サービスに関する情報を整理する
  • サービス名を考える
  • ロゴを作る
  • マーケティング戦略をブラッシュアップする

SNSでの影響力はIT事業を営む上で重大な資産

もし、自分がXで1万人以上のフォロワーを抱え、登録者数10万人を超えるようなYoutuberだったら、お金をかけずとも数万人以上のユーザーにアプローチできたと考えるとSNSでの影響力は偉大だなと今さらながら実感しました。
例えば、Nontitleという起業リアリティーショーのYoutubeチャンネルが好きなのですが、Xで2.2万人のフォロワーを抱え、30万人以上のチャンネル登録者数がいます。さらには、プロデュースしているYoutuberの「ヒカル」と「朝倉未来」による宣伝もあります。このチャンネルで立ち上がった事業は集客力の面ではかなり強いです。

まずはコツコツ情報発信することを意識しよう!!

次のアクション

表示回数が目標に達しなかったものの、クリック率とコンバージョン率ともに目標数値を上回り、事前登録してくれる人もいたので、引き続き開発して素早いリリースをしたいと思っています。
ルードシェアに興味を持ってくれた方は、ぜひ、事前登録をしていただけると幸いです!

https://ludshare.com/

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