Google Cloud認定 Professional Cloud Architect合格体験記
はじめに
先日、Google Cloud認定 Professional Cloud Architectを受験し合格したので、その記録をこれから受験しようと思っている方(将来の自分含む)のために残しておきます。
私のバックグラウンド
- 機械学習エンジニア(5年)
- 業務でGCPを利用(2年)
- 3年前にProfessional Cloud Architectを取得(有効期限切れ)
- 昨年にProfessional Data Engineerを取得
会社が受験費用を補助してくれるチャンスがあったので、知識の定着を目的に受験することにしました。
学習記録
総学習時間:9時間40分
あとから見返してこれしか勉強していなかったのかと衝撃を受けました。普通にもっと勉強したほうが良かったと思っているのでその点は誤解なきようにお願いします。余談ですが、こういったことを見返すために私は学習時間を記録するようにしています。(ツールにはTogglを利用)
模擬試験(公式)
学習時間:1時間2分
本資格は2年以上前に受験し合格したことがあります。まずは、試験の雰囲気を復習するために公式の模擬試験を受けました。
正解率は12/19でした。このまま受験すれば運がよければ合格するかもしれませんが、自信を持って合格できるといえる状態ではなさそうです。ここから引き上げていきます。
回答結果をPDFとして保存すると後ほど復習しやすいので便利です。
今後の学習の参考にするために、領域ごとに知識が十分であったかどうかを整理しました。
回答にあたって知識が十分であった
- Cloud Armor
- IAP
- BigQuery
- GKE
- Cloud CDN
- Cloud Data Loss Prevention
- Cloud Pub/Sub
- GCS
- Cloud Load Balancing
- Secret Manager
回答にあたって知識が不足していた
- VPC Service Controls
- Cloud Interconnect
- SLOの設計
- VPC
- セキュリティチームが持つべき権限
- MySQLをGCE上に構築する際のノウハウ
総合すると、特に以下の点は重点的に学習が必要だと感じました。
- ネットワーク
- ケーススタディ(GCPのサービス固有ではない知識)
認定試験ガイド
学習時間:15分
当然ですが模擬試験では全ての試験範囲はカバーされていません。今後取り組む予定である非公式の模擬試験で量を担保するつもりですが、試験範囲を知らないことにはどの程度のカバレッジに達しているかを確認することができないので、まずは試験範囲をざっと確認しました。
模擬試験(非公式)
学習時間:8時間23分
いくつかコンテンツが存在していますが、評価や新しさなどを考慮して以下の2つに取り組むことにしました。両方とも良い教材で問題の質の違いは、私にはわかりませんでした。ただ、前者はudemy上の教材であるため学習しやすそうな印象でしたので、先に取り組むことにしました。
- 【最短攻略】Google Cloud 認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集
- GCP Google Cloud認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集(170問 詳解付き) クラウド認定試験模擬問題集シリーズ
【最短攻略】Google Cloud 認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集
コンテンツは4セットの演習テストで構成されています。私の正解率は以下の通りでした。
1回目 | 2回目 | |
---|---|---|
演習セット1 | 64% | 94% |
演習セット2 | 64% | 94% |
演習セット3 | 58% | - |
演習セット4 | 80% | - |
解説には、解説文と参考文献として主にGoogleCloudの公式ドキュメントのリンクが記載されています。私は正解不正解を問わずに、理解が曖昧だった問題については公式ドキュメントに目を通して正解できるレベルになるまで理解するようにしました。
また、調べた内容を公式ドキュメントのリンクとともにドキュメント(Scrapboxを利用)としてまとめていきました。
このようにしておくと、後で自分が理解していなかった内容とそれに対応するドキュメントが復習できるので有効でした。
GCP Google Cloud認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集(170問 詳解付き) クラウド認定試験模擬問題集シリーズ
時間を確保できずに、試験直前に1時間ほど進めただけとなってしまいました。
先ほど紹介した【最短攻略】Google Cloud 認定 Professional Cloud Architect 模擬問題集
と重複する問題がありました。ポジティブに言えば復習になりますが、完全に別の問題を求められている方は注意が必要です。こちらの教材でのみに掲載があった問題で、実際に試験に出た問題もあったので私は解いてよかったと感じています。
試験
私はテストセンターでオンサイト監視試験を受けました。
遠隔監視オンラインという選択肢もあったのですが、試験環境を精読すると結構厳しいことが書いてあったので、無効になったりしてしまうリスクを回避するために、テストセンターにしました。
結果
合否の結果は回答の提出直後にわかります。その時点では暫定結果であるといった文言がありますが、基本的に覆されることはなさそうです。
私は無事に合格することができました。参考までに、設問ごとの手応えは以下のような内訳でした。
- 40% 自信あり
- 40% 恐らくあっている
- 20% わからない
合格ラインが60%として、まあ恐らく合格したかなという手応えを感じながら回答を提出しました。
難易度
勉強中に解いてきた模擬試験と特に差を感じませんでした。
その他テクニック
合格をゴールにしている人もいると思うので、本質的ではないと思われるが合格に向けて有効だったことを書きます。
- ケーススタディは公開されているものと同じものを扱うので、ケーススタディを読み込んでおくことやケーススタディに関する設問を多く解いておくと効率が良さそうです
- 模擬試験の内容がそのまま出ている設問がかなりあります(体感では30%ほど)。これらの設問に自信をもって正解できるようにしておくと、点数の底上げになるだけでなく試験時間に余裕がでるのでおすすめです
さいごに
IT資格に意味があるか?といった議論はよくあると思いますが、個人的にはGoogleCloudの試験勉強は、その中で公式ドキュメントを読むことになるので、エンジニアのスキルアップとして有効な活動だと思います。この記事が読者の参考になれば幸いです。
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