Macの「システムデータ」が異常に大きい時に使った解決方法(186GB→60GB)
Macのストレージが汚染してくると、アプリやドキュメントのデータよりも「システムデータ」がぐいぐいと空間を食べていることに気づくことがあります。
私の場合、なんと「186GB」もシステムデータが占有しており、あらゆる手を使って減らしました。
「システムデータ」とは?
システムデータはmacOSが内部で使っている、キャッシュやログ、Time Machineのスナップショット、仮想メモリ等の集合体で、ストレージ管理画面の「このMacについて」では内訳が分かりにくいのが難点です。
実際に減らした手順
ここでは、私が実際に行って効果があった「システムデータ」減量手順を紹介します。
1. 大容量ファイルの検索
以下のコマンドで、macOS全体から個別のファイルを500MB以上で抽出&ソートできます。
sudo find / -type f -size +500M ! -path "*/com.apple.*" -exec ls -lh {} \; 2>/dev/null | sort -k 5 -hr
✅ このコマンドの説明:
-
sudo find /
:ルートディレクトリ以下をすべて検索対象にする -
-type f
:通常のファイルだけを対象 -
-size +500M
:500MB以上のファイルに限定 -
! -path "*/com.apple.*"
:Apple純正のファイルを除外 -
-exec ls -lh {} \;
:サイズ・日時などを読みやすく表示 -
2>/dev/null
:アクセス不可エラーは非表示 -
sort -k 5 -hr
:サイズ(5列目)で降順ソート
2. 展開されたファイルを直接確認
出力結果から、特定のファイルをFinderで確認し、使用していないものはゴミ箱へ移しました。
3. 利用しないアプリのデータ準備域の削除
FinderまたはTerminalから、それぞれのアプリのサポートファイルを確認し、必要ないものを削除しました。
4. Dockerやメールクライアントのデータ保持域を削減
アプリ内部で使われているローカルデータや一時ファイルをチェックし、必要ないものを選択的に削除。
削除時の注意点
- 必ずFinderで中身を確認してから削除すること。バックアップが取れるものは先に取っておきましょう。
-
sudo rm -rf
などのコマンドで削除する時は強力すぎるので慎重に。誤削除するとmacOSが起動しなくなることもあります。 -
com.apple.
で始まるシステム関連ファイルは基本削除しないでください。 - 「Preboot」「dyldキャッシュ」や「os.dmg」など、Preboot領域にあるファイルはmacOSのブートに必要なので絶対に削除しないでください。
Dockerの注意点
Docker Desktopは、仮想ディスク(例:Docker.raw
)を使用しており、デフォルトで数十GB割り当てられます。
✅ ディスクサイズ変更について
- Docker Desktopの「Settings」>「Resources」>「Disk image size」でサイズを変更できますが、この操作を行うとすべてのDockerイメージ・ボリューム・コンテナが消えます!
- 必要であれば
docker save
で事前にエクスポートしておきましょう。
docker save -o backup.tar my_image_name
また、不要なリソースを安全に削除するには以下のコマンドが有効です:
docker system prune -a --volumes
実行後の
これらの実行により、システムデータは「186GB → 60GB」まで大幅に削減されました。
終わりに
渡しの場合はほとんどDockerの使用していないImageなどが半分くらいでした。
その他はOneDriveをブラウザ管理へ移行した際に、残ったローカルファイルや不要なデータを削除することでなくなりました。
今まで何ども調べてCacheやLogを削除していましたが、根本で重たい奴を削除するとちょっとスッキリします。ただし人によって環境が異なるで慎重に作業頂いたほうがよいです。
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