JSTQB合格記2025年2月
JSTQB合格記
2025年2月にJSTQBシラバス2023対応の試験を勉強する前から合格したあとまでの体験記を記載したいと思います。
JSTQBとは
JSTQBとはJapan Software Testing Qualifications Boardの略で、2005年4月にISTQBの加盟組織として認定されています。その為、JSTQBのFLはISTQBのFLと同様の効力を持ちます。
逆にISTQBのFLを持っている方はJSTQBでの認定も可能となっています。
ソフトウェアテストに関わっている方々であれば、ぜひ取りたい資格の1つとなっています。
なぜ受けようとおもったか
4年ほど開発の業務をしており、テストやプロセス改善に関する知識を使って仕事もしていましたが、ふと我に帰ったときに、あれ?まだFLそういえば取っていないなと思い、受験することにしました。
FLは誰でも受けることができますが、ALを受けようとすると、FLが取れていることに加え、実務経験3年という制限が付いているので気をつけましょう。
JSTQBはFLとALの試験が用意されています。
シラバスに関してはもっと種類がある為、確認いただけると面白いです。(JSTQBでは準備中または用意していないテストもあるので注意しましょう)
JSTQB Foundation Level(FL)
JSTQB Advanced Level テストアナリスト(ALTA)
JSTQB Advanced Level テストマネージャー(ALTM)
やった勉強
やった勉強としては、他の体験記でも語られていますが下記になります。
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youtubeでの勉強
JSTQBの2018年版のシラバスの内容を元に作られていると思いますが、テストやQA領域に関するざっくりとした知見を得ることができます。内容もきちんと抑えられています。
試験ではテス友アプリで出ていた問題よりも少し難しく出題されていました。
しかしテス友における知識は必ず試験の土台となるものなので、9割以上取っておくのが望ましいです。
JSTQBのシラバスに関しては文言における意味が重要になってくるので、ツリー形式で覚えるのをお勧めします。(インスペクションやウォークスルー、ちょっとした計算も出てきます)
JSTQBの参考書に関しては適宜参考にし、テス友で出てきた単語を参考書で参照してその前後関係を読み込むのが効率がよかったです。1から全て覚えるようなことはしていません。
ソフトウェアソフト技法練習帳に関しては、何問かテスト設計の話題が出題される為、境界値分析、同値分割法、状態遷移テスト、デシジョンテーブルなどの設計技法を覚えておくと試験で慌てずに済みます。
注意しなければいけないのは不合格の場合、3ヶ月は同じ試験を受けることができません。なので、しっかり準備して挑みましょう。
試験日1ヶ月前
テス友アプリの開始して、40問を一章〜六章まで1つづつ丁寧に解いて行きました。そのなかで、不正解になったもの、わからない単語に関してリストアップします。
上記はある程度ソフトウェアテストに関わっている場合は適応できるやり方です。
が、全くのソフトウェアテスト初心者の場合
1、参考書の目次の一章を確認
2、余裕があれば、目次の文言に対するツリーを作成してみる
- 例:テスト実行前の作業
- テスト分析
- テストベースを分析し、なにをテストするかを決定する
- テスト実装
- テスト実行
その後もそれらに紐づくツリーを作成することで、後で色をつけたりして理解度もチェックすることができます。とくにテスト分析などはさまざまな章で関連が出てくるので、関連づけて覚えるのが良いと思います。
2、一章のテス友を解く
3、参考書でもわからない内容が出てきた場合、ネットで調べてみたり、シラバスでキーワードで追ってみるというのを繰り返していく
4、ユーチューブをみる
これらを繰り返して行うと、徐々にその章に対する理解が深まってきます。1日一章のペースが難しければ、2日で一章など決めてやると良いと思います。
試験日2週間前
ソフトウェアテスト技法練習帳で、境界値分析、同値分析、状態遷移、デシジョンテーブルに関する部分を解きます。これによって各種テスト技法における特性が理解できます。
その後に、JSTQBのシラバスに記載されている同値パーティションや2、3値における境界値分析、ブランチカバレッジやステートメントカバレッジに関する問題の理解を深めます。
あとは見積もり手法、テストの7原則等の大きいトピックの物に関しての理解もシラバスとテス友で深めて行きました。
試験日1週間前
ひたすらテス友を解き、わからない部分を潰していきます。大きな目次に関して、関連するキーワードも覚えていくようにしていきました。(これが非常に大事です。)
当日はおおよそ2択までは絞り込めるんだけどなぁ。ということがすごい出てくるので、ここで差が出ます。
試験日3日前
テスト技法に関する用語、計算を覚える(カバレッジの種類、パーティションの考え方等)
見積もりの手法(三点見積もりのやり方や他の見積もり方法に関して)
あとは用語をひたすらテス友で復習する。
試験日1日前
JSTQBの参考書の裏に1回分のテストがあるのでそれを解いておく。
(正直これで8割以上とれていればかなり安心できる)
間違えた部分に関して再度復習をおこなう。
シラバスや参考書を一通り眺めておく。
早く寝る。
試験日当日
試験当日はきちんとMAPを確認して持ち物を確認しておく。15分前に会場につけるように準備しましょう。
顔写真付きの証明書があればOK(運転免許証等)、受付で何の試験を受けるかを伝えて名前を伝え、写真撮影した後にNDAの紙を書いて待ちます。早く着いた場合、早く入れる場合があります。
計算用紙として、ホワイトボードとペンが支給されます。(試験を終えたら返しましょう。)
腕時計などは使用できません。ポケットのものを含めスマホの電源を切り、ロッカーに入れておきましょう。
試験を終えた感想
テス友で解いた部分より少し問題が難しく出題されましたが、基礎は同じなので、ゆっくり落ち着いて解けば消去法などを使って解くことができます。テスト技法に関しても、ゆっくり解けば基礎的な部分が出題されるので解くことができます。少し難しいなと思う部分はチェックができるので、後で解くこともできます。
自分の場合、残り10〜15分ぐらいは見直しに時間を使いました。6〜7割ぐらいはできているなという感じでテストを終えました。
テストレポートが配布されますが、合格か不合格かはまだわかりません。
結果発表
JSTQBの試験は終了直後は結果が通知されません。私は2月9日に受け、2月13日に結果がJSTQBのページに通知されました。このあたりは個人差があるのかもしれません。
おそらく2週間後〜1ヶ月をめどに認定証も送られてくるのだと思います。
感想
ソフトウェアテストは実務の時から奥が深く、やりがいがあるなと思って仕事をしていましたが、JSTQBの試験を受けることで、体系的に改めてソフトウェアテストの勉強ができてよかったと感じています。
これらのテストを運営しているASTERさんには頭がさがる思いです。
次はTAやTMを受けて合格できるように頑張りたいと思います。
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