「会社における」QAエンジニアとしての価値とは何か
大まかにいうと、全ての業界において言えるのが、あなたはなぜそこにいるのか、ということ。
そのために賃金は支払われ、会社は投資を行う。
QAエンジニアとしての価値は色々な指標があるかと思います。
大まかなところは、QAエンジニアのスキルワークスペースの話など。
- ソフトスキル
- ITスキル
- ドメインスキル
- テストスキル
これらに関してのいずれか、または複数に関して価値が生み出されていれば、ざっくり価値は産んでいると言えるのかなと思います。
例えばソフトスキルでコミュニケーション能力や調整する能力が高ければ他の部署を巻き込んで横断的な施策ができ、インパクトのある施策ができるようになる。つまりこれはサイロ的な働き方よりもとても価値のあるものになる可能性が高い。
ITスキルが高ければ、アプリケーションの仕組みやコードなどを理解することによって、アプリケーションにおける不具合の問題解決に貢献できる可能性がある。APMやアラートを監視できれば、不具合を予見したり、バグの偏在も監視できる。
つまりテストとして、ただ不具合が出ました、というので終わるのではなく、深みまでアプリケーションに関わることができる。
ドメインスキルが高ければ、アプリケーションの設計思想や会社のMVVに沿ったQA活動を行うことができ、それが結果的にアプリケーションのUI/UXやテストにおいて品質が高くなる要因になる可能性が高い。つまり、製品をより深く知らなければ、適切なテストは作成はできない。コンテキストによってテストは異なるので、より良い選択をしなければならない。
テストスキルが高ければ、リリース時の流出を防ぐためのテスト分析、設計や実行を効率、効果良く行うことができる。
これら4つは全てつながっており、どれもバランスよくQAとしては関わっていく必要がある。
ではQAとして必要なスキルの詳細はなんなのか?
なんとかする力と長期的に行う施策を磨くスキルというのに分類されるんじゃないかと思う。
短期的に動ける
長期的に動ける
これらは両方必要になるスキルになると思います。
- リリースのためにバグをとにかく見つけたい、潰したい?
- テストケースが多すぎるので最適化して削減できるところはやりたい?
- CI/CDパイプラインの構築
- 自動テストの構築(自動化することによってなにが美味しいのか?)
- 品質指標の策定
- チケットの見える化
- レビュー指標
- プロセスの見える化
などタスクによって短期的に必要なのか、長期的に必要なのかおそらく特性があると考えています。
いま必ずないと業務が立ち行かなくなるものに関して短期的に実行し、長期的に必要になりそうなものに関しては効果を検証しながら進めていくような進め方で進めていければ良いなと思ったりします。ただ会社の規模やフェーズによって求められる活動も変化していくので、その辺りもしっかりキャッチアップしていきたいですね。
それぞれの背景、課題、活動、結果をしっかり見た上で効果検証をできる体制作りをやっていけたら嬉しいですね。
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