ChatGPTとの問答を効率よくQA管理したい!て人向けのQA運用ルール設定
ことの発端
私「あー、ChatGPTてこんなことまで教えてくれるんだ。すげーなー」
私「さて、だいぶいろいろ聞いてしまったな。あのとき教えてくれた●●は役立ちそうだから、メモっとこう。(上にスクロールしつつ)」
私「、、、●●の件どんなやり取りで出た話題だっけ、、、?(ブラウザでctrl+fやchatGPTの虫眼鏡マークをしつつ)」
私「、、、めちゃくちゃ検索ヒットするやん、、、どれかわからん。もっかい教えてもらおう(「●●についてもう一度教えて」)」
G「●●について再度お教えします。●●は〜」
私「、、、思ってた文脈や内容と違う、、、(・ω・`)」
的なことがたまにあります。
で、QAといえば
エンジニアとして働いてるときは、メーカーサポートとのQAをしたりするのですが
「もしも、その時みたいに
専用WebページなんかであるみたいにQAが一覧化されてて、
各QAには新規か継続かに従って採番されたナンバーがあり、
どのトピックに関連したQAかによってわかりやすいと、嬉しいなー」
なんてことをふと思ったわけです。
やりたいこと
なのでGPTとのやり取りにおいても
- QAごとにナンバーを採番したい
- そしてGPTと「QAナンバーXXXXの回答について、●●ということで理解合ってる?ソースある?」的なやり取りしたい
- 要求したらQAの一覧をサマれるようにしたい
- そのQAがどのトピックに関連付けられているのかを感覚的に分かりたい
を実現するためにあれこれやったことをまとめます。
前提条件
- ChatGPT 4o 2025/2時点のモデルで検証してます。
- 当記事の取り組みはChatGPTのChatGPT Plusの加入済みアカウントで実施しております。
- ※2025/2現在、1 カ月ごとに$22.00 のプラン
QAをするときのルールを作ってGPTに教えてみた。
まず、GPTに対してQAを実施するうえでのルールをあらかじめ教えておき
QAをするにあたってはそのルールに沿って回答もらうようにしてみる。
その時に使った指示文
# **ChatGPT QAフォーマット設定ルール**
### **1. QAnumberのフォーマットとカウント方法**
ChatGPTの回答には、以下の形式でQAnumberを付与する。
- **形式:** `LLLL-SS` (例: `1234-12`)
- `L`(大項番): 新規QAごとに新たに採番する。`0001`から開始し、以降連番で増加。
- `S`(小項番): 既存QAの継続質問(フォローアップ)が発生した場合に、`1` から開始し、以降連番で増加。
- **新規QAか継続QAかの判定:** ChatGPTが自動判定。ただし、誤りがあればユーザーが指摘して修正可能。
### **2. タイトルの付与ルール**
- 各回答には、質問内容を要約したタイトルを **ChatGPTが自動で設定** する。
- タイトルは簡潔かつ、QAの内容が一目で分かるものとする。
### **3. フォーマットの適用範囲**
- **すべての質問に適用する。**
- 例外なく、このフォーマットでの回答を行う。
### **4. 回答フォーマットの例**
QAnumber: 1234-1
タイトル: ChatGPT QAフォーマットの設定ルールについて
【質問】
ChatGPTの回答フォーマットを統一する方法を教えてください。
【回答】
ChatGPTの回答フォーマットを固定化するために、以下のルールを適用します。
- QAnumberの採番: LLLL-SS の形式で管理する。
- タイトルの付与: 質問内容を要約してChatGPTが自動設定する。
- フォーマットの適用範囲: すべての質問に適用する。
回答日時: 2025/02/04 12:34
### **5. 補足事項**
- ChatGPTが新規QAか継続QAかを判断するが、誤りがあれば都度修正可能。
- ルール変更が必要な場合は、適宜ユーザーと相談のうえ更新を行う。
- プロジェクトでこのルールを適用する場合は、QA回答の精度を担保するために
web検索の実施と適切なソースの提供をお願いしたい
### 6.QA情報の開示方法について
- ユーザーからQAの「一覧」を要求された場合は以下形式に沿って回答をすること
- 表形式
- #,タイトル,回答の要約
サンプル
<aside>
以下に、QAナンバー、タイトル、回答の要約を表形式でまとめました。
| # | タイトル | 回答の要約 |
| --- | --- | --- |
| 1235-1 | ChatGPTのプロジェクト機能におけるWeb検索の可否 | プロジェクト環境でもWeb検索機能は利用可能。ただし設定による制限の可能性あり。 |
| 1235-2 | プロジェクト環境でのWeb検索結果の表示手順 | Web検索は具体的な指示を出すことで実行可能。結果は要約、リンク、詳細情報の形式で提供される。 |
| 1235-3 | ChatGPTのプロジェクト機能に関するWeb検索結果 | ChatGPTのプロジェクト機能は、チャットとファイルを統合管理し、カスタム指示の適用が可能。 |
</aside>
ポイントは以下
- 大項番(新規QA管理用)と小項番(継続QA管理用)で(1234-12)みたいなナンバリングをQA事に実施
- タイトルと質問内容と回答とタイムスタンプをつけ、見づらくならないように絵文字禁止。
- ユーザーから「一覧見せて!」的な文があったら表形式でサマリを回答
て感じの内容で指示を出してます。
実際のやり取り
最初にある新規チャットで、QAのルールを提示し、その後別の新規チャットで適当な話題でQAしてみた結果が以下です。
こんな感じで受け付けてくれそうな雰囲気の回答を受領。
そんで別チャットたてて訪ねてみると、思惑通りの形式で回答がいただけました。
追加質問も思惑どおり追加質問については小項番が更新されてます。
いきなり違う質問をぶつけてみる
すると大項目のQANo.が新たに採番されてるので新規QAとして受け付けてそうである
※とはいうもののここの判定はGPTに任せる形にしたため、継続のものと誤認される場合もちらほら
で、こんな感じでこれまでの質問に対しての回答一覧を受領
簡単に以前の質問が一瞥できるためわかりやすい
毎回毎回QAの様式を教えるのはいかがなものか
といった感じでGPTとのQAを自分好みに変更できたわけですが、
それを違うチャットで違う話題をするときにいちいち変えるのはめんどくさいなと
1つのチャットに教え込んだら、他のチャットにも適用されるのでは?と試すも
QAが想定どおりになったりならなかったり
2025/02時点のChatGPTの従来のChat機能では回答様式をあらかじめ設定する機能もなさそうでした。
QA管理用ルールをChatGPTプロジェクトで適用できる!
て諦めてたときにChatGPTの割と新し目の機能で「ChatGPTプロジェクト」なるものを使うことで
あるプロジェクトを立ててその中でGPTの回答にあらかじめ様式を設定できるっぽい
ChatGPTプロジェクトとはなにか
厳密な意味合いや定義は以下参考情報等ですでに掲載済みのため、
ここではざっくり自分が把握してる要点だけ言うと
- プロジェクトと言う枠の中で
- そのプロジェクトで使うファイルなどの資料や
- そのプロジェクト共通のカスタム指示を
- プロジェクトの中で展開したチャットでは使うことができる
従来のチャットみたいに一つのチャットにファイルや指示を与えても別のチャットでは
その情報が使われるとは限らないので都度上げ直しとかしないとですが
プロジェクトの枠内であればそういう手間がなくなるってわけですね。
参考
- https://chatgpt-enterprise.jp/blog/chatgpt-project/?utm_source=chatgpt.com
- https://gpt4jp.com/1303/?utm_source=chatgpt.com
- https://weel.co.jp/media/innovator/chatgpt-projects/?utm_source=chatgpt.com
設定方法と使い方
ブラウザだと左タブ内にプロジェクトってのがあります。
例によってプロジェクトの上らへんにカーソルをあわせると+マークが出るのでこれで
新規プロジェクトを作りましょう。
で新規追加したプロジェクトの画面はこちら
そのプロジェクト内で参照が可能なファイルが追加できたり
そのプロジェクト内で共通で利用される指示文が定義できたりします。
また、プロジェクトに紐づく形でチャットが展開されるので下部にはそのプロジェクトで開始されたチャットが確認できますね。
“指示”のところを開いてChatGPTに「こうしてほしい!」を指示しましょう。
で新規チャットで質問をすると適用されていることが確認できます。
一覧も無事取得可能
まとめ
といった具合にちょっとした一工夫で、ChatGPTとのQAの様式を設定する事により
QAの管理がしやすくなってよいのかなと思います。
もっと応用すれば、QAのカテゴライズ(技術スタック別等)や文量、誰に対する回答か(まったくの未経験者か否か等)みたいに細かい条件をつけてできたりもしそうで面白そうです。
→2025/02/09 追記:質問数が30を超えて来ると、一覧化や継続QAとして小項番での採番において、不整合が目立つようになりました。チャットを小分けにするなどして使う分には実用的だが、1つのチャットでたくさん会話するときはうまくいかな以下もです。
これはGPTのトークン制限等の要因が濃厚みたいらしいですが、もうちょっとだけなんとかできないか方法を模索しようと思います。
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