これからLIFF開発をはじめるときの準備
LIFF(LINE Front-end Framework)は、
「LINEログイン」というLINEアカウントの連携を仲介してくれる仕組みを使って、マイページのようにユーザの個別情報を取り扱ったコンテンツをすばやく提供できるSDKです。
認証以外の機能もいくつかあるので、気になる方は公式コンテンツも読んでみてください。
この記事では、LIFFのウェブアプリタイプ[1]をはじめて開発するときの準備についてまとめました。
画面の操作手順などはLINEの公式リファレンスが充実していますので、大筋のながれやポイントを中心に紹介しています。
- LIFF開発をはじめるまえに準備するもの
- 初期設定の手順
LIFF開発をはじめるまえに準備するもの
ウェブアプリタイプのLIFFを開発することになったら、まえもって準備しておくと良いものです。
- httpsで公開されているウェブコンテンツ …
アプリ本体
- LINEアカウント + スマートフォンLINEアプリ …
デバッグ環境
- LINE Developersアカウント …
認証アカウント
1.httpsで公開されているウェブコンテンツ
ウェブアプリタイプのLIFFは、
公開されているウェブコンテンツへJavaScriptのLIFF SDKを組み込むとLINEの認証ができるようになる仕組みです。
したがいまして、コンテンツを設置するインフラは自前で手配します。
3.ウェブコンテンツの設定でも紹介している、公式のスターターアプリなどのリポジトリをpullして準備するとよいでしょう。
この自前で用意するコンテンツを、公式マニュアルではLIFFのエンドポイント
と呼んでおり
初期設定で、チャネルからLIFFを設定をするときに登録します。
なお、LIFFのエンドポイントはhttpsが必須になっています。
2.LINEアカウント + スマートフォンLINEアプリ
LINEログインはLINEアプリからだけでなくPCやスマホのWebブラウザでも使用できますが、LIFFにはLINEアプリから起動したときのみ使用できる機能もあります。
スマホのLINEアプリ上での提供を想定している場合は、デバッグ環境として開発用アカウントでLINEアプリへログイン可能なスマホもあらかじめ手配しておくとスムーズです。
3.LINE Developersアカウント
ウェブコンテンツをLIFFとして動作させるための紐付けに、
LINE Developersのユーザ向けに提供されているLINE Developersコンソールという管理画面を利用します。
LINE Developersのアカウント作成は無料です。
メールアドレスがあれば登録できるLINE Business ID
から作ることも、LINEアカウントから作ることもできますが
LINE DevelopersのアカウントはLINEアカウントから作るほうがスムーズです[2]。
初期設定の手順
LINE DevelopersでLIFFの設定を作成し、エンドポイントのウェブアプリと紐付ける手順です。
- チャネルを作成
- チャネルへLIFFを作成
- ウェブコンテンツの設定
1.チャネルを作成
LINE Developersコンソールへログインします。
Developers内はアカウント > プロバイダー > チャネル
という階層になっており、LIFF
はチャネルの配下へ設定します。
ログインすると、最初にプロバイダーを選択するよう促され
プロバイダーの画面に入るとすぐ、チャネルを作成するボタンが見つかります。
チャネルの新規作成では、最初に種別を選ぶよう促されます。
LIFFで使用するのはLINEログイン
です。
ひきつづき必須項目を選択・入力し、LINE開発規約
に同意チェックを入れて作成を完了します。
途中で選択するアプリタイプ
は、ウェブアプリ
を選択します。
これでチャネルの作成は完了です。
2.チャネルへLIFFを作成
作成したチャネルのLIFF
タブから、最初のLIFFを追加します。
チャネル内のLIFFに関する設定は、すべて後から編集できます。
それぞれの項目の役割は、公式ガイドで詳しく解説されています。
チャネルを設定すると、LIFF ID
とLIFF URL
が発行されます。
つぎの手順でSDKのliff.init
による初期化を実行するとき、このLIFF ID
が必要です。
3.ウェブコンテンツの設定
開発プロジェクトへ、CDNかnpmパッケージでLIFF SDKを組み込みます。
公式リファレンスのクイックスタートガイドが詳しいため、参考にして設定してみてください。
その後、チャネルを介してLIFF機能を利用できるよう
最初に表示されるページへ、組み込んだLIFF SDKのliff.init
やliff.login
という処理を記述します。
設定済みのサンプルリポジトリもあるので、適宜ご活用ください。
以上で初期設定は完了です!🎉
LINEアプリのトークルームでLIFF URL
を発言し、開いてみましょう。
読了ありがとうございます、いかがだったでしょうか。
他にも、私が開発をはじめたときつまづいたことを中心にLIFF開発に関するTipsをスクラップしているので、よろしければご覧ください。
それでは、よきLIFF開発ライフを!
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