Slackで絵文字リアクションした投稿をGoogle Sheetsに自動保存する方法
Slack はビジネスやチームなど組織内、組織間で利用される人気のチャットツールです。
大量のコミュニケーションを効率よく捌くことができ、とても重宝します。そのため、おもしろいアイデアがチャットの中で生まれることもしばしばあります。
ただ、そういったアイデアはどこかにメモしておこうと思ってもコミュニケーションの流れが早く流れてしまうことが懸念されます。
そこでこの記事では Slack のフロー情報を絵文字リアクションを使って効率良く情報収集する方法について紹介したいと思います。
やりたいこと
ざっくり以下要望を実現できることを目指します。
- Slack のリアクションをトリガーに情報収集したい
- リアクションされた投稿情報を取得したい
- 収集した情報は Google Sheets(スプレッドシート)で管理したい
- プログラムを書かずに実装したい
- 無料で実現したい
事前準備
Slack、Zapier、Google Sheets(スプレッドシート)の利用が必須となります。
どのサービスも無料から利用可能です。(2022/10/23 時点)
Zapier はアプリ間の連携などを画面ベースで設定することができる便利ツールになります。
今回の用途以外にもさまさざなツール連携を可能にします。
Google Sheets(スプレッドシート)で作成するシート名は自由に指定してください。
対象シートにヘッダー項目を指定しておく必要があります。受け取りたいデータ項目を設定すれば OK です。ここでは以下のように設定してみます。
Contributor | Idea |
---|---|
Message user name | Message text |
Slack からデータを受け取るごとに行が追加されるため、初期状態ではヘッダー項目以外を削除しておくことをオススメします。
以上の設定ができれば前準備は完了です。
1. ワークフロー作成
では早速、Zapier で自動化のワークフローを作成していきましょう。
とはいってもワークフローの雛形はすでに以下リンク先で用意されています。
Create a row in Google Sheets from Slack messages with new reactions
Try this tempalte
を実行してみましょう。
Zapier のガイドに従い、設定を行なってください。Slack と Google Sheets(スプレッドシート)それぞれ設定が必要となります。
Slack の対象ワークスペースやチャネル、トリガーとしたい絵文字をを指定します。
疎通テストを行う際、対象の Slack チャネルでテスト用の投稿と指定したい絵文字リアクションを準備しておく必要があります。
Slack の設定が完了したら、Google Sheets(スプレッドシート)で受け付けたいシートや項目名、データを設定します。
Slack から受け取るデータを次のように指定します。Message Text
でリアクションを受けた投稿の内容を取得できます。
Turn on Zap
まで行ければ完了です。
テストのスキップや前の設定を調整をしたい場合は Zapier のダッシュボードから Zaps > 作成したワークフローを選択します。指定したい箇所をポイントで調整できるので、設定で少し迷うという方はこの方法で設定してみるのがオススメです。
2. ワークフローの公開
最終調整とテストが完了したら、ワークフローを公開し、実際にリアクションした投稿が Google Sheets(スプレッドシート)へ保存されているか確認してみましょう。
まとめ
無事ワークフローの設定ができたでしょうか?Zapier を使うとツール連携用アプリを開発する手間を省くことができ、設定工数を圧倒的に圧縮できます。今回紹介した内容がチームの情報管理を効率化するきっかけになれば幸いです。
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