InkdropでClaude Codeに自動で作業レポートを作成させる方法
以下は、上記の英語の記事内容を日本語に訳したものです。書いた人は同一人物です。
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こんにちは、TAKUYAです。最近、Claude Codeを使ってコードを書くようになってから、生産性がすごく上がりました。でもそのぶん、作業の内容や終わったタスクを忘れがちになってしまいました。AIがサクサク仕事してくれるからこそ、自分が何をやったのか記録しておくのが大事になります。
そこで、ぼくは自分のMarkdownノートアプリ「Inkdrop」とClaude Codeを組み合わせて、開発の作業記録(ジャーナル)を自動化してみました。この記事では、その方法を紹介します。
Inkdropとは?
まずは簡単にInkdropの紹介です。Inkdropは開発者向けのシンプルなMarkdownノートアプリです。コードブロックのシンタックスハイライト、数式のサポート、ノートを階層的に整理できるノートブック機能など、開発者のワークフローに合った機能がそろっています。
しかも、すべてのデバイスで同期できて、エンドツーエンド暗号化も対応しているので安心です。
なぜジャーナルを自動化するの?
開発作業を記録しておくことはとても重要です。何をやったのか、どうやってやったのか、後で振り返るときに役立ちます。
でも、コードにノってるとき(いわゆる“vibe-coding”)は、どんどん作業が進んでしまって記録を取るのを忘れがち。手動でメモするのは面倒ですし、すぐ次の作業に取りかかりたくなります。
そこで、AIに作業記録を任せることで、自然にジャーナルを残す仕組みを作るのがこの方法のポイントです。
Claude CodeとInkdropをMCPで連携する方法
Claude CodeとInkdropは、MCP(Model Context Protocol) という仕組みで連携できます。Claude Desktop向けに書いたこちらのガイドを参考にできます。
必要な準備
- InkdropのローカルHTTPサーバーを有効にする → 公式ガイドを参考に
- Claudeの設定ファイルにMCPの設定を追加する
claude_desktop_config.json
に以下を記述:
{
"mcpServers": {
"inkdrop": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@inkdropapp/mcp-server"],
"env": {
"INKDROP_LOCAL_SERVER_URL": "http://localhost:19840",
"INKDROP_LOCAL_USERNAME": "あなたのユーザー名",
"INKDROP_LOCAL_PASSWORD": "あなたのパスワード"
}
}
}
}
- MCPサーバーをインストールする
npm install -g @inkdropapp/mcp-server
Claude Codeの場合もこのセットアップがほぼそのまま使えます。
Claude Code用のジャーナル記録プロンプトの作成
プロジェクトのルートに CLAUDE.md というファイルを作って、AIにやってほしいジャーナル記録のルールを書いておきます。
## Journaling workflow
You (the AI agent) have to report what you did in this project at each end of the task in my Inkdrop note.
Create one in the "Journal" notebook with the title "Log: <Job title>".
Update the same note throughout the same session.
Update this note at each end of the task with the following format:
## Log: <task title>
- **Prompt**: <受け取った指示>
- **Issue**: <課題の内容>
### What I did: <やったことの要約>
...
### How I did it: <どうやって解決したか>
...
### What were challenging: <難しかったこと>
...
### Future work (optional)
- <今後の改善案など>
このテンプレートに従って、Claude Codeは毎回のタスク終了時にInkdropにメモを残してくれるようになります。
実際の例
たとえば、Express.jsにJWTのバリデーションを追加するタスクを頼んだとします。
するとClaude Codeは次のようなメモをInkdropに書いてくれます:
## Log: JWT Token Validation Implementation
- **Prompt**: Help me add JWT token validation to my Express.js API
- **Issue**: Need to secure API endpoints with proper token validation
### What I did:
- JWT認証用のミドルウェアを作成
- `jsonwebtoken`ライブラリでトークンの検証
- 必要なルートにミドルウェアを適用
- 無効/期限切れのトークンのエラーハンドリングを追加
### How I did it:
- `jwt.verify()`を使ってトークンを検証
- デコードしたトークンからユーザー情報を取得
- エラーごとに適切なレスポンスを返すように設定
### What were challenging:
- Bearerトークンと生のトークンの処理の違い
- セキュリティを考慮したエラーメッセージの出し方
- ミドルウェアの非同期処理の扱い
### Future work:
- リフレッシュトークンの実装
- ロールベース認可(RBAC)
- ブルートフォース対策のレート制限
- セキュリティ監査のためのログ追加
この仕組みを使って得られたメリット
- 記憶の整理がしやすい:数週間前の作業も振り返りやすい
- デバッグが楽になる:同じ問題にぶつかったときに前の解決方法をすぐ探せる
- 学びが深まる:AIが補足してくれることで新たな気づきがある
- プロジェクトの引き継ぎがスムーズ:誰かに説明するときもログを見せればOK
- 自分の成長が見える:どんな風に課題を解決してきたかの記録が残る
成功させるためのコツ
- プロンプトはできるだけ具体的に
- 定期的にジャーナルを見返す
- 自分の使いやすい形式にカスタマイズする
- ノートのタイトルは一貫したルールで付ける
- 「毎回更新する」の注意書きを忘れずに
まとめ
このAIによる自動ジャーナル記録システムを使うようになってから、開発中にやったことを見失うことがなくなりました。流れを止めずに作業内容をしっかり残せるのが本当に助かります。
もしあなたも開発中にやったことを記録するのが苦手なら、ぜひInkdropとClaude Codeの組み合わせを試してみてください!
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