ゴールや目的が分からないMTGが苦手
初めに
「〇〇の相談」とタイトルに書かれたMTGが設定された。
参加してみると、新しい機能の要件や仕様を決めている途中で相談したい事項があるみたいだった。
最初に仕様の説明をされている途中で、他のMTG参加者から「ここってこういう意味ですか?」と質問が入る。そこまでは良かった。
それを皮切りに「ここはこういう仕様の方がユーザーが喜ぶ」「こういうのもアリ」「私はこう思っているんですよね」「良いですねそれ!」と会議が盛り上がっていく。
そもそもを仕様の説明が全てなされていないにも関わらず。
こういう時、盛り上がりに反して自分は発言できなくなってしまう。
何となく話しが盛り上がり、「盛り上がったし発言もいっぱいできたぞ!」と満足そうにしていた人がいたのも正直不思議だった。何となく思いつきのアイディアは出たかもしれないが、何に満足しているんだ?と感じてしまった。
「これでMTGの目的は果たせたのか?」
何が「苦手」と感じたのか
なぜ「苦手」と感じてしまうのか。
基本的には他のMTG参加者は悪くなく、自分のせいだと反省している。
MTGのゴールが明示されていない
そもそも「このMTGが終わったらどういう状態になっているべきか」が明示されていなかった。
自分はMTGは貴重な場だと思っていて、複数人がわざわざ集まって話すためそれなりのアウトプットを出す必要があると考えている。好きなことを好きなだけ言うのは、会議ではなくただのおしゃべりである。
MTGの残り時間と現在の議論している内容から、「どうゴールに近づけるか」を考えて発言するが、ゴールが分からないので発言ができなくなっていた。
ただ、この考え方だとどうしても「新たな意見を取り入れず、議論を収束させたくなる」力が強く働いてしまうのはある。時には新たな意見を取り入れて再度発散させるのも重要だと思う。
新たな課題や重要な観点が漏れていたことが発覚した場合は、別の時間を設けるなどの対応が必要だと思う。
MTGの種類が分からなかった
MTGにはいくつか種類があって、それによって自分の動き方も変わってくる。
- アイディアを集める発散タイプ
- 懸念点や課題を洗い出す情報収集タイプ
- 次のアクションや何か1つの選択肢に決めたい時の意思決定タイプ
- ゴールはないけどとりあえず意見交換をしたい壁打ちタイプ
- 現状を把握し認識を揃える情報同期タイプ
自分は会議のタイプによって本題に沿わない話題をどの程度するか考えている。
冒頭の例のMTGだと、今回は発散タイプや壁打ちタイプだったのかもしれない。特に何も気負わず意見すれば良かったのかもしれない。
自分の役割が分からなかった、
MTGに呼ばれるということは「どういう役割で呼ばれたか」を考える。エンジニアの視点で実現可能性の観点から意見してほしいのか、POとして意思決定をしてほしいのか、ドメインのエキスパートとして観点が抜けていないか確認してほしいのか。
もちろんその役割内に収まる変な抑止力が働く可能性があるが、ある程度各人に期待することはあると思う。
どうするべきだつたか
いくつか考えられるが、以下が主な対策だと思う。
- MTGのゴールを自ら確認するべきだった
- MTGの趣旨を自ら確認するべきだった
- 深く考えずに発言するべきだった
ここまで書いたことを律儀に守ると、それはそれで凝り固まったMTGになってしまうのは確かにある。必ずしも正解はない。
今回に関しては、後からこんな記事を書かずにその場で確認するのが良かったかもしれない。
もしかたら、こんなことを考えてMTGに参加しているのは自分だけなのかもしれない。
もっと自由に発言できる柔軟な姿勢が大事かもしれない。
反省点
それまで「理想の仕様」の話しで盛り上がっていたところに「そろそろ収束させよう」と思い、実現可能性の観点から発言したところ「この場合はどうしますか?」と急に現実的な指摘が入ったことにとても驚いてしまった。「今までのゆるふわ理想話でもそれは解決できないのに急にどうした?」と感じてしまった。
でもこれは自分が議論に水を差しただけなのかもしれない。
Discussion