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会議中は1つの帽子しか被れない
自分は会議中に「どのポジションで参加するか」を意識することがある。
もっと言うと、そのポジションは1つしかとれない感覚がある。ポジションは言うなれば「帽子」のようなものである。
例えば以下のような会議の場面である。
- とあるシステム開発の案件を進めている中での会議である
- 開発途中で、当初の想定通りの仕様が実現できなさそうなことが分かった
- いわゆるPMから相談があがり、エンジニア、デザイナーなどが集められた
- 会議の目的はかなりざっくりだが「想定通りの仕様が実現できなさそうだが、どう進めるか」である
- 開発スケジュールは、だいたいの案件がそうであるようにギリギリである
自分がPMであれば、売上が最大になるように開発スケジュールを厳守しつつ想定通りの仕様を実現できるように、残業なども含めて開発メンバーに無理を強いるような決断をするかもしれない。自分がエンジニアであれば、このまま無理して開発を進めたくないので、代替となる仕様を提案するかもしれない。自分がデザイナーであれば、当初の仕様ではUXの懸念があることに気付き、更にデザイン面で追加の仕様を提案するかもしれない。
自分の役割や職種によって考え方に線を引くのは良くないが、自分の立場によって潜在的なバイアスがかかってしまうものであると思う。慣れれば2つも3つも帽子を分けて、様々な観点を考慮して必要な時に必要な発言ができるのかもしれない。
さらに、自分が会議のファシリテートをしているともっと大変になる。自分の立場に応じた発言もしつつ、時間内に会議を収束させるなどを意識するのは苦手である。
VPoXやCXOなど職位が上がれば更に広い範囲・時間軸で物事を考える必要があると思う。こういうのが得意な人は、そもそも基礎的な帽子は瞬時に被り変えることができたり、事前に会議の参加者を自分でアレンジして、自分が多くの帽子を被らなくて良いように会議を設計している気もする。
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