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なぜ私はアナリティクスエンジニアを目指すのか

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「もっと分析に集中したいのに、分析以外の仕事ばかりしている気がする。」

これは、私がデータアナリストとして仕事をしてきた中で、何度も感じてきた違和感です。

データアナリストの役割が広すぎる

私はこれまで、データアナリストとして10年弱、プロダクト・マーケティング・営業など多様な部門の支援を行ってきました。
SQLを書き、ダッシュボードを作り、KPIを整理し、分析結果をレポートにまとめていく──そんな日々の中で、次第にこう思うようになりました。

「インサイトを出す分析に、十分な時間が割けていないのでは?」

現場では、以下のような業務が日常的に発生します。

  • 抽出依頼への対応
  • 不具合調査
  • ダッシュボードの更新・修正
  • データマートの作成と整備

こうした“守りの業務”はどれも必要不可欠です。
そして、私は最近こう考えるようになりました。

守りの業務は“当たり前品質”、まずはそこを固めることが重要

守りの業務は、品質論で言うところの「当たり前品質」に相当すると考えます。
一方、インサイトのある分析や示唆出しといった攻めの業務は、「魅力的品質」として評価される領域と考えます。

私たちデータ部門は間接部門である以上、まずは当たり前品質――すなわち 「欲しいときに、正しく、すぐ使えるデータがある状態」――を満たすことが大前提です。
この土台が整っていなければ、どんなに優れた分析スキルがあっても、信頼や成果にはつながりません。

攻守の切り分けが必要だと考えた

チーム全体として、より大きな価値を提供していくにはどうすればよいか?

私は「役割の分離」、つまり“攻め”と“守り”を明確に分ける必要があると考えました。

  • 攻め(Analytics):仮説を立て、検証し、インサイトを生み出す
  • 守り(Engineering):データの取得・整備・モデリング・自動化を担う

これを実現するために、組織内でUnit(役割別の小チーム)を分ける方針を提案し、導入することになりました。
そして、私はその「守り」を担う新しい役割、つまりアナリティクスエンジニア にチャレンジすることを決意しました。

なぜ私がアナリティクスエンジニアをやるのか

私はデータ分析の現場で、整備されていないデータに悩まされることも、属人化されたマート運用に手間取ることも経験してきました。
その中で感じたのは、「良い分析の裏には、良いデータ設計がある」ということです。

アナリティクスエンジニアは、分析に必要な環境を整え、データ基盤を設計・運用する役割。
SQLやELT設計、dbt、CI/CDといったエンジニアリングの力で、分析の土台を支える存在です。

私はその重要性を現場で痛感してきたからこそ、自分が先陣を切ってこの役割を担おうと決めました。
まだ学習中のことも多いですが、実務で試しながら少しずつ前に進んでいきます。

このZennで発信していくこと

このZennでは、アナリティクスエンジニアとしての学習・実践を発信していきます。

  • dbtの学習メモ
  • モデリングの考え方
  • データ整備の工夫
  • troccoの活用方法
  • AE導入プロセスの試行錯誤 など

私と同じように、「分析に集中したい」「攻めと守りを切り分けたい」と感じている方の参考になれば嬉しいです。

日々のアナリティクスエンジニアとしての学びや、記事の更新情報をXで発信しています。
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