【1億円over🔥】Web3ハッカソン、賞金が“桁違い”すぎた件
こんにちは、Komlockエンジニアの阿部です。
来月参加するWeb3ハッカソンのETHGlobal Taipeiで作るプロダクトを絶賛構想しています。
ETHGlobal TaipeiのPrize(賞)を確認していたところ、スポンサードしているプロジェクトが日本円換算で数百万円ほどの賞を出していることを知りました!
調べる前はどうせ数万円くらいでしょって舐めてたのでびっくらこきました。
そこで、2025年に開催されるWeb3 ハッカソンの賞とスポンサードしているプロジェクトについてまとめてみることにしました。
今回は特にETH系のハッカソンに絞って調査しました。
毎月のように大規模なハッカソンが開催されており、高額な賞も提供されているので、
優秀なエンジニアであればポーカープレイヤーのように賞金を稼ぎ海外で悠々自適に暮らすことも可能かもしれません。
2025年開催のハッカソン
ハッカソン名 | 概要 | 賞金総額 (USD) | 賞金総額 (円換算) | 開催予定日 |
---|---|---|---|---|
ETHDenver 2025 | 世界最大級のブロックチェーンハッカソンで、Web3の未来を築く開発者や起業家が世界中から集結するイベント | $1,043,333 | ¥156,499,950 | 2025年2月23日〜3月2日 |
ETH Bucharest 2025 | 東ヨーロッパ最大のイーサリアムエコシステムイベント。ハッカソンとWeb3カンファレンスの2部構成。ルーマニア国立図書館で開催され、世界中の開発者、起業家、ブロックチェーン技術愛好家が集まる。 | $50,000+ | ¥7,500,000+ | 2025年4月2日〜5日 |
ETHGlobal Taipei | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン。最先端のWeb3技術を活用したプロジェクト開発を競う | $200,000 | ¥30,000,000 | 2025年4月4日〜6日 |
EVMOS EVM Extensions Hackathon | EVMOSの初のオンラインハッカソン。EVMエクステンションに焦点を当て、開発者がIBCやCosmos SDKモジュールの機能を活用したカスタマイズを行える。 | $98,000 | ¥14,700,000 | 2025年4月24日〜6月15日 |
ETHLisbon 2025 | Lightshift CapitalとEncode Clubが共催するWeb3イベント。ハッカソントラックと研究カンファレンストラックの2部構成。分散型AI、モジュラーシステム、zkスケーリングなどの最新技術を探求する場を提供。 | 未発表(2023年は$100,000) | 未発表(2023年は¥15,000,000) | 2025年5月9日〜11日 |
ETHGlobal Prague | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン(プラハ開催)。最新のWeb3分野の技術テーマで開発が行われる。 | $175,000 | ¥26,250,000 | 2025年5月30日〜6月1日 |
ETHGlobal Cannes | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン(カンヌ開催)。AI×CryptoやZKなど先端トピックを含む。 | $275,000 | ¥41,250,000 | 2025年7月4日〜6日 |
ETHGlobal New York 2025 | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン(ニューヨーク開催)。Layer2やDeFiなど幅広いテーマで実施。 | $200,000 | ¥30,000,000 | 2025年8月15日〜17日 |
ETHGlobal New Delhi | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン(ニューデリー開催)。公共財やアイデンティティ分野も含む。 | $175,000 | ¥26,250,000 | 2025年9月26日〜28日 |
ETHOnline 2025 | ETHGlobal主催のオンラインハッカソン。約1か月間にわたる非同期型開発イベント。 | $50,000 | ¥7,500,000 | 2025年10月3日〜31日 |
ETHGlobal Buenos Aires | ETHGlobal主催の国際ブロックチェーンハッカソン(ブエノスアイレス開催)。年内最大規模の賞金が用意されている。 | $375,000 | ¥56,250,000 | 2025年11月21日〜23日 |
毎月のように高額賞金付きのハッカソンが開催されています。
高額賞とスポンサードプロジェクト
$20,000以上の賞をハッカソンごとにまとめました。
定期的に賞を出してるプロジェクトを太字にしています。
プロジェクト名 | 概要 | ハッカソン | 賞金額 (円換算) |
---|---|---|---|
NoFeeSwap | 手数料ゼロを実現する自動マーケットメイカー(AMM)型DEX。流動性プロバイダーとトレーダー双方にメリットを提供する、革新的な取引所プロトコル。 | ETHDenver 2025 | ¥15,000,000 |
Flow | 高いスケーラビリティと使いやすさを実現するブロックチェーン。特にNFTやゲームなど大規模なトランザクションに最適化され、クリエイターや開発者向けのエコシステムを構築している。 | ETHDenver 2025 | ¥7,500,000 |
Hedera | ハッシュグラフ技術を採用したパブリック分散型ネットワーク。高速処理と高いセキュリティを両立し、企業利用も視野に入れた新たな分散型台帳技術を提供する。 | ETHDenver 2025 | ¥7,500,000 |
Base | Coinbaseが開発するLayer2ネットワーク。Ethereumのセキュリティを活用しながら、取引の高速化と低コスト化を実現し、より多くのDApp導入を促進する。 | ETHDenver 2025 | ¥7,500,000 |
EigenLayer | Ethereumの再ステーキングを実現するプロトコル。既存のステーキング資産を活用し、エコシステム全体のセキュリティと柔軟性向上を目指す。 | ETHDenver 2025 | ¥7,125,000 |
Optimism | Ethereumのスケーラビリティ問題を解決するLayer2ソリューション。高速かつ低コストのトランザクションを実現し、DeFiやDAppの普及を促進する。 | ETHDenver 2025 | ¥6,000,000 |
Internet Computer | インターネットを分散型コンピューティングプラットフォームへと変革するプロジェクト。スマートコントラクトや分散型ウェブサービスの新たな形態を提供する。 | ETHDenver 2025 | ¥5,850,000 |
U2U Network | ユーザー間の直接取引を促進する分散型ネットワーク。信頼性と安全性を重視し、ピアツーピアの取引環境を構築することで、新たな経済圏を形成する。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
zkVerify Foundation | ゼロ知識証明を活用したデータ検証技術の普及を目指す非営利団体。プライバシー保護と透明性を両立し、安全なデータ検証基盤の構築に取り組む。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
Midnight Network | 分散型プラットフォーム上で独自のコミュニティ活動を促進。特に夜間の交流や情報共有をテーマに、ユニークなネットワーキング体験を提供する。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
BNB Chain | Binanceが支援するEVM互換ブロックチェーン。高速トランザクションと低手数料を実現し、多数のDAppやDeFiプロジェクトの基盤として活用される。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
okto | 分散型IDおよび認証システムを提供し、ユーザーのプライバシー保護とセキュリティ向上を支援するプラットフォーム。信頼性の高いオンライン認証基盤の構築を目指す。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
Quai Network | 高速かつスケーラブルなブロックチェーンネットワーク。低遅延なトランザクション処理と高いセキュリティを提供し、次世代Web3アプリケーションの基盤となることを目指す。 | ETHDenver 2025 | ¥3,750,000 |
Gravity by Galxe | ユーザーエンゲージメントとコミュニティ成長を促進するプラットフォーム。ブロックチェーン上でのインセンティブ設計を通じて、参加者に報酬や特典を提供する仕組みを展開。 | ETHDenver 2025 | ¥3,300,000 |
Wormhole network | 異なるブロックチェーン間で資産や情報のクロスチェーン移動を可能にする通信プロトコル。シームレスなデータ交換を実現し、相互運用性の向上に寄与する。 | ETHDenver 2025 | ¥3,300,000 |
Humanity Protocol | 労働者と企業をブロックチェーン上で繋ぐ分散型労働市場プラットフォーム。信頼性の高い労働データの共有と透明性を担保し、公平な報酬システムを実現する。 | ETHDenver 2025 | ¥3,150,000 |
Story | ユーザーがブロックチェーン上でコンテンツやストーリーを共有・収益化できる分散型プラットフォーム。NFTやトークンを活用した新しいデジタル表現を提供する。 | ETHDenver 2025 | ¥3,000,000 |
Coinbase Developer Platform | 開発者向けに豊富なツールとAPIを提供し、ブロックチェーンアプリケーションの迅速な開発を支援するプラットフォーム。DApp構築の敷居を下げることを目的としている。 | ETHDenver 2025 | ¥3,000,000 |
1inch | 複数の分散型取引所(DEX)から最適な取引ルートを自動で選択するアグリゲーター。ユーザーにとって最良のスワップレートと流動性を提供する。 | ETHGlobal Taipei | ¥3,000,000 |
World | グローバルな資産や情報の自由な流通を促進する分散型プラットフォーム。国境を越えたエコシステム構築を目指し、インターナショナルな取引環境を提供する。 | ETHGlobal Taipei | ¥3,000,000 |
Blockscout | オープンソースのブロックチェーンエクスプローラー。複数のチェーン上のトランザクションやスマートコントラクトの情報を可視化し、透明性と解析機能を提供する。 | ETHGlobal Prague | ¥3,000,000 |
1inch | 複数のDEXを統合し、最適なスワップルートを提供するアグリゲーター。効率的な取引実行を支援する。 | ETHGlobal Prague | ¥3,000,000 |
LayerZero | 異なるブロックチェーン間の安全なクロスチェーン通信を実現するプロトコル。相互運用性を高め、分散型アプリケーションの連携を促進する。 | ETHGlobal Cannes | ¥3,000,000 |
Flow | 高いスケーラビリティと特にNFT・ゲーム向けの最適化が特徴のブロックチェーン。クリエイターや開発者向けに最先端の機能を提供する。 | ETHGlobal Cannes | ¥3,000,000 |
1inch | 複数DEXの流動性を統合し、ユーザーに最適な取引体験を提供するDEXアグリゲーター。 | ETHGlobal Cannes | ¥3,000,000 |
World | 国際的な分散型プラットフォームとして、資産と情報の自由な流通を促進するエコシステムを構築。 | ETHGlobal Cannes | ¥3,000,000 |
1inch | 取引最適化を目指すDEXアグリゲーター。各種流動性ソースから最良の条件を自動選択する。 | ETHGlobal New Delhi | ¥3,000,000 |
LayerZero | 安全なクロスチェーン通信を実現し、異なるブロックチェーン間の連携を推進する相互運用プロトコル。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
1inch | ユーザーに最適なDEX取引ルートを提供するアグリゲーター。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
World | 国際的な分散型エコシステムを目指し、グローバルな取引と情報共有を推進するプラットフォーム。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
Uniswap Foundation | Uniswapエコシステムの普及と発展を支援する非営利団体。オープンソースのDeFiプロジェクトの成長を促進し、分散型取引所の信頼性向上に貢献する。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
Coinbase Developer Platform | 開発者向けにブロックチェーン開発ツールやAPIを提供し、迅速なDApp構築を支援するプラットフォーム。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
Protocol Labs | 分散型ウェブ技術の研究・開発を推進する団体。IPFSやFilecoinなど、次世代インターネット基盤技術を提供し、データ共有やストレージの分散化を実現する。 | ETHGlobal Buenos Aires | ¥3,000,000 |
※1ドル:150円換算
一個で年収抜かされる賞もあります。
夢が広がっています。
累計賞金額TOP10プロジェクトの詳細
累計賞金金額の高いプロジェクト10件に関してまとめました。
NoFeeSwapやHederaなど知らないプロジェクトもありました。
Web3業界広いですねー。
1. NoFeeSwap
プロジェクト概要
- NoFeeSwapは、イーサリアム上に構築された高度にカスタマイズ可能なAMM(自動マーケットメイク)プロトコルです。
- 最大の特徴はゼロスプレッドでの取引が可能な点で、取引毎にLPのプール資産が減少しないよう設計されています。
提供ツール・プロダクト
-
AMMプロトコル
- ユーザーはDEXとしてNoFeeSwap上でトークンスワップを実行可能。
- ゼロスプレッドにより、価格変動が小さいペアでも有利な交換レートを実現。
- LPは希望の価格レンジに流動性を集中させ、手数料収入を通じた安定的な利益を期待できる。
2. Flow
プロジェクト概要
- Flowは、ゲームやデジタル資産(NFT)分野で利用される高速・分散型かつ開発者フレンドリーなブロックチェーン。
- CryptoKittiesの開発元Dapper Labsが手掛け、独自のスマートコントラクト言語「Cadence」を採用。
- マルチノード構成により高スループットを実現。
提供ツール・プロダクト
-
Flowブロックチェーン本体
- 高速・低手数料のトランザクション処理が可能。
- NBA Top ShotやNFL All Dayなど、大規模なNFTプラットフォームに採用。
-
Cadenceスマートコントラクト言語
- 資産志向設計により、ゲーム内アイテムやデジタルアートなどの取扱いに適したモデルを提供。
-
開発者向けツール群
- 公式の開発者ポータル、SDK、シミュレーター、CLIツールが充実。
- Flow PlaygroundやFlow Client Library (FCL) により、初心者でも簡単にDApp開発が可能。Flow Playground(ブラウザ上でCadenceを実行できる環境)で、スマートコントラクトのデプロイやテストを手軽に行えます。
3. Hedera
プロジェクト概要
- Hederaは、HashgraphというDAGベースの合意アルゴリズムを採用した高速・省エネ型のパブリックネットワークです。「ブロック」という概念を使わず、トランザクションを個別に処理し、Hashgraphアルゴリズムで順序とコンセンサスを確定します。トランザクションは「ゴシッププロトコル」を通じてネットワーク全体に伝播し、即座に記録されます。
- ビットコインやイーサリアムでは、トランザクションを一定時間ごとに「ブロック」にまとめ、マイナーやバリデーターがそのブロックを承認します。このため、ブロック生成の待ち時間(例: ビットコインで約10分、イーサリアムで約12秒)が発生します。Hederaはブロック生成を待たないため、トランザクションの確定が数秒で完了し、スループット(TPS: トランザクション毎秒)が非常に高い(10,000 TPS以上)。
- 「Hedera Governing Council」によるガバナンス体制(IBM、Google、Boeingなどが参加)を採用。
- HederaはHTS、HCS、スマートコントラクトサービスを提供し、EVM互換も実現しています。
提供ツール・プロダクト
-
Hederaトークンサービス (HTS)
- ネイティブなトークンの発行・管理が可能で、ステーブルコインやNFTの発行、エンタープライズ向け資産管理に利用されています。
-
Hederaコンセンサスサービス (HCS)
- 分散型監査ログとして、タイムスタンプと順序保証付きのデータ記録を実現。
- サプライチェーン管理やIoTデータの監査などに応用可能です。
-
Hederaスマートコントラクトサービス
- SolidityなどのEVM互換言語で開発可能。
- DeFiプロトコルやNFTマーケットプレイスなど、低遅延・低コストな金融サービスに適用できます。
4. Base
プロジェクト概要
- Baseは、Coinbaseが開発したEthereumレイヤー2ネットワークです。
- オプティミスティックロールアップ技術(OP Stack)を基盤とし、2023年にメインネットが公開されました。
- 低手数料・高スループットを実現し、Coinbaseアカウントとの連携でシームレスな資産ブリッジを提供。
提供ツール・プロダクト
-
Baseレイヤー2ブロックチェーン
- Ethereumとのブリッジで接続され、既存のEthereumスマートコントラクトがそのまま利用可能。
- DeFi、ゲーム、SNS DAppなど多彩なアプリケーションのスケーリングに最適です。
-
Baseブリッジおよび統合インフラ
- 安全な資産移動を実現するとともに、Coinbase Walletとの統合によりシームレスなユーザー体験を提供。
-
開発者リソース(OP Stackエコシステム)
- 豊富なドキュメント、チュートリアル、ワークショップを提供し、迅速なDApp開発を支援。
- Base上には既に数百のDAppが展開され、支払い、SNS、ゲーム、DAOツールなど多岐にわたるプロジェクトが生まれています。
5. EigenLayer
プロジェクト概要
- EigenLayerは、Ethereumのリステーキング(再ステーキング)プロトコルです。
- Ethereumのステーキング参加者が、保有ETHを他のプロトコルのセキュリティ担保として「再利用」できる仕組みです。
- これにより、新たなAVS(Actively Validated Service)群(例:オラクル、ブリッジ、データ可用性レイヤーなど)の構築が容易になります。
提供ツール・プロダクト
-
EigenLayerリステーキング基盤
- バリデータが自らのステークをEigenLayerに預け、セキュリティ提供者となる仕組みです。
- 新規プロジェクトは、初期段階からEthereumのセキュリティを活用できます。
-
AVSエコシステム
- オラクル、データ中継、機械学習予測など、さまざまな分散サービスがEigenLayer上で展開可能です。
- 例:クロスチェーンブリッジのセキュリティ担保として利用されるなど。
6. Optimism
プロジェクト概要
- Optimismは、Ethereumのスケーリングソリューション(オプティミスティック・ロールアップ)として展開されるレイヤー2ネットワークです。
- Ethereumのセキュリティを継承しつつ、取引コストを大幅に削減、処理スループットを向上させることが目的です。
- EVM互換環境を提供するため、Solidityで記述されたスマートコントラクトがそのまま動作します。
- また、OP Stackをオープンソースで公開し、誰でも独自のL2チェーン(OPチェーン)を構築できる仕組みを提供。
提供ツール・プロダクト
-
Optimism Mainnet(OPチェーン)
- Ethereum Mainnetにバッチで投稿しながら、L2上で高速に処理。
- ユーザーは数十倍安い手数料で取引可能。
- 代表例として、UniswapやSynthetixなどがOptimism上で運用され、DeFi、NFTマーケット、ゲーム等で活用されています。
-
OP Stack
- モジュール型ブロックチェーン構築フレームワーク。
- 企業やプロジェクトが独自のブロックチェーン(例:NFT専門、ゲーム専用)を容易に立ち上げることが可能です。
7. 1inch
プロジェクト概要
- 1inch Networkは、分散型取引所アグリゲーターとして機能します。
- 複数のDEXから最適なスワップレートを検索し、ユーザーに最も有利な交換経路を提示。
- 1inch Aggregation Protocol、1inch Liquidity Protocol(旧Mooniswap)、1inch Limit Order Protocolなど、DeFiプロトコル群を展開。
提供ツール・プロダクト
-
1inch Aggregation Protocol
- 複数のDEX間の流動性を統合し、最適な交換ルートを自動で算出。
- 例:大口取引時のスリッページを最小化し、最良レートでのスワップを実現。
-
1inch Liquidity Protocol
- 独自のAMMプール(旧Mooniswap)を提供し、流動性提供者(LP)に有利な設計で手数料収入を還元。
-
1inch Limit Order Protocol
- 指値注文機能をブロックチェーン上で実現。
- ユーザーは希望価格で売買の自動実行が可能となり、手動介入なしで取引が成立します。
-
1inch Wallet
- スマートフォン向けウォレットアプリ。
- 複数チェーンの資産管理、内蔵ブラウザによる直接スワップ実行、さらにセキュリティ対策(RabbitHole機構)を搭載しています。
8. LayerZero
プロジェクト概要
- LayerZeroは、異なるブロックチェーン間で安全かつ信頼性の高いデータ伝送を実現する分散メッセージングプロトコルです。
- 「Omnichain(オムニチェーン)」というコンセプトにより、特定チェーンに依存しないアプリケーション構築を促進します。
- オラクルとリレーアーが協働して、メッセージの検証・転送を実現。
- 初のOmnichainアプリ「Stargate」をリリース後、評価額は30億ドルに達しています。
提供ツール・プロダクト
-
LayerZero Core Messaging
- エンドポイントをスマートコントラクトに組み込むことで、他チェーン上のコントラクトとメッセージ通信が可能。
- 例:クロスチェーンブリッジでのトークン転送を実現。
-
OFT(Omnichain Fungible Token)標準
- 1つのトークンコントラクトで複数チェーン上のトークン管理を可能にする仕様。
- 例:ゲーム内通貨やガバナンストークンの一元管理。
-
lzCompose(Composable Communication)
- 複数のクロスチェーントランザクションを一括して呼び出す新機能。
- 例:マルチチェーンDeFiにおける連続処理をシンプルに記述可能。
-
LayerZeroエコシステムSDK
- TypeScript/JavaScript SDK、Solidityライブラリ、ハンズオンガイドなどを提供。
- 初心者でも段階的にクロスチェーン開発が学べる環境を整備。
9. Worldcoin(World / ワールドコイン)
プロジェクト概要
- Worldcoinは、個人の一意性を証明するデジタルIDシステム「World ID」と、グローバルなデジタル通貨普及を目指すプロジェクトです。
- 専用デバイス「Orb」により虹彩スキャンを実施し、ユーザーの一意性を暗号学的に保証。
- 本格展開は2023年から開始され、数百万人規模の登録ユーザーを獲得。
提供ツール・プロダクト
-
World ID(デジタル個人識別)
- 虹彩スキャンによる一意性証明で、Sybil攻撃防止に利用。
- オンライン投票、ガバナンス、エアドロップ等での不正防止が可能です。
-
World App(ウォールドアプリ)
- モバイルウォレットとして、World IDやWLDトークンの管理を一元化。
- 他DAppとの連携により、シンプルな認証・決済体験を実現。
-
Orb
- 人の目をスキャンして「人間であること」を証明するための特別な装置
- ボウリングボールくらいの大きさの球形で、カメラやセンサーを使って虹彩(目の模様)を読み取る
- WorldcoinのデジタルID「World ID」を発行し、重複登録や偽装を防ぐ
World IDの用途
-
1. 本人確認
- オンラインで「本物の人間」かを証明。例えば、SNSやサービスでボットを排除するのに役立つ。
-
2. ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)
- Worldcoinの目標である「全員に仮想通貨を配る」計画で、重複しない1人1つのIDとして使う。
- Worldcoinトークン(WLD)を受け取る権利を保証。
-
3. 金融サービスへのアクセス
- 銀行口座がない人でも、World IDでデジタルウォレットやDeFi(分散型金融)を使える可能性。
-
4. 投票やガバナンス
- オンライン投票やDAO(分散型組織)で、1人1票を公平に管理。
-
5. 詐欺防止
- アカウントの多重作成や偽装を防ぎ、信頼できるデジタル環境を作る。
簡単に言うと
World IDは「あなたが唯一無二の人間である証拠」として、仮想通貨の配布やオンラインでの安全な活動を支えるパスポートみたいなものです。
10. Coinbase Developer Platform
プロジェクト概要
- Coinbase Developer Platform (CDP) は、Coinbaseが提供する開発者向けツール・APIの総合プラットフォームです。
- Web3およびオンチェーンアプリ開発を大幅に簡素化することを目指しており、ウォレット、決済、ノードホスティング、ステーキング制御、データクエリなど多岐にわたる機能を提供します。
- 2023年に統合された開発者ポータルから、すべてのAPI/SDKにアクセス可能。
提供ツール・プロダクトとユースケース
-
Wallet API(ウォレットAPI)
- Coinbase Walletの機能を外部アプリで利用可能にするAPI/SDK。
- ユーザーはアプリ内で安全な鍵管理と取引実行が可能となります。
-
Onramp API(オンランプAPI)
- 法定通貨から暗号資産への変換をシームレスに実現。
- 例:NFTマーケットプレイスなどで、従来の煩雑な資産購入プロセスを解消します。
-
Paymasterサービス
- ユーザーのガス代をアプリ側で肩代わりし、ガスレス体験を提供。
- 例:ゲームDAppにおいて、ユーザーがガス代を用意する必要がなくなります。
-
OnchainKit
- フロントエンド用のUIコンポーネントとユーティリティセット。
- 迅速なDeFiダッシュボードやウォレットUIの構築が可能です。
-
Blockchain Data API / Queryサービス
- 高性能なブロックチェーンデータ取得を実現。
- 高トラフィックな金融アプリでも安定したパフォーマンスを提供します。
Coinbase Developer Platformでできること(一部抜粋)
機能 | 説明 |
---|---|
ウォレットの作成と管理 | SDKやAPIを使って、プログラムでウォレットを作成したり、資金を送受信したりできます。 |
トランザクション処理 | リアルタイムでトランザクション(送金や受け取り)の通知をアプリに組み込めるWebhooksが利用可能。 |
ガス代の支払い柔軟性 | Paymaster機能で、ETH以外のERC-20トークン(例: USDC)でガス代を支払うことが可能。 |
オンチェーンデータ取得 | OnchainKitを使って、ブロックチェーンデータ(残高やトランザクション履歴など)に簡単にアクセス。 |
ステーキングサポート | Participate機能で、専用のバリデーターを動かし、ネットワークを支えて報酬を得られます。 |
まとめ
Base, Flow, 1inchなどよく聞くプロジェクトがやはり定期的に賞を出していました。
ハッカソンで受賞しようと思ったら、有名どころを勉強していくのが良さそうです。
身近なプロジェクトでも、調べれば調べるほど知らない機能が出てくるので、日頃の深掘りが足りないと痛感しました。
忙しぶらずに一歩踏み込んだキャッチアップを習慣づけないとですね。
今回のハッカソンは日頃触れない技術のキャッチアップを行ういい機会になりました。
これからも定期的にハッカソン出場していきます!
弊社ETHGlobalの参戦表明記事です。
開発予定のプロダクト、使用する技術についてまとめているのでよければご一読、いいねください!
今後も暗号通貨関連の情報発信を強化し、社内のメンバーとも共有していく予定です。
有益な情報を発信していきますのでぜひフォローしてください!
もくもく会、LTなども定期開催しています!
Xにて周知しますので是非フォローください!
Discussion