【Flutter】Flutter3.24.0になって変わったこと
参考文献
はじめに
Flutter 3.24.0がリリースされ、新機能や改善点が多数追加されました。本記事では、その中でも特に注目すべきポイントを紹介します。
Flutter GPUのプレビュー
Flutter GPUがプレビュー版としてリリースされ、DartコードとGLSLシェーダーを使用してカスタムレンダラーを作成できるようになりました。これにより、ネイティブコードを必要とせずに高度なグラフィックスや3Dシーンを直接レンダリングできます。現在、iOS、macOS、Androidでサポートされています。
新しいSliversの追加
Flutterに新たなSliversが追加されました:
- PinnedHeaderSliver
- SliverResizingHeader
これらは、動的なアプリバーの動作を可能にし、簡単に組み合わせることができます。
Cupertinoライブラリの改善
CupertinoActionSheetに触覚フィードバックが追加され、ボタンのフォントサイズと重さがネイティブにより近づきました。また、CupertinoButtonやCupertinoTextFieldにもカスタマイズオプションが増えています。
CarouselViewの導入
Material DesignのカルーセルウィジェットであるCarouselViewが追加されました。これにより、アイテムがコンテナの端にスクロールし、動的にサイズが変更される「Uncontained」レイアウトを提供します。
SelectionAreaの更新
SelectionAreaは、マウスのトリプルクリックやタッチデバイスでのダブルタップに対応し、段落や単語の選択が可能になりました。
動画広告の収益化サポート
新たにInteractive Media Ads (IMA) プラグインが追加され、Flutterモバイルアプリでのインストリーム動画広告がサポートされました。これにより、動画プレイヤーコンテンツの収益化が可能になります。
Swift Package Managerのサポート
Flutter 3.24.0では、Swift Package Managerの初期サポートが追加され、将来的にはCocoaPodsを使用せずに依存関係を管理できるようになります。
Shared Preferencesプラグインの更新
Shared Preferencesプラグインに新たなAPIが追加され、Preferences DataStoreを利用したより高度なデータ管理が可能になりました。
DevToolsの改善
DevToolsに「Rebuild Stats」機能が追加され、ウィジェットがどれくらいビルドされたかを追跡できるようになりました。また、VS CodeのFlutterサイドバーも改善され、ツールへのアクセスが容易になっています。
結論
Flutter 3.24.0では、多くの新機能と改善が追加されました。これにより、開発者はより強力で柔軟なアプリを構築できるようになります。最新バージョンへのアップデートをお勧めします。
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