Salesforceヘルプを読み解く(初心者向け。ロープレあり)
Salesforceヘルプの活用方法とは?
Salesforceヘルプの見方って結構わからないらしい
問い合わせに検索すればわかる系のものが来たので、初学者のメンバーに振ってみました。
結果、該当のヘルプページまではたどり着けたものの、どう見れば良いかがわからないとのこと。
ヘルプがわかりにくいという話は他でも聞いたなあと思い出し、記事にまとめることにしました。
記載方法に型があるので、慣れればかなり時短で情報を調べられる、便利なサイトなんです。
そもそもどんなときにSalesforceヘルプが役立つのか
- 何か機能を実装・利用しようとしているとき
- 例)Outlookと連携させたいなあ
- 特定の権限を誰かに渡したいとき
- 例)MFAの仮コードを海外のユーザ管理メンバーが生成できるようにするためには?
- 特定のユーザが特定の機能を利用できないとき
- 例)とある営業マネージャーがキャンペーンを作成することができない!プロファイルには作成権限がついているのに…
1個目は、正確には、Salesforceには実装されているけれども組織内で有効化していない、要はただ使ってないだけで実は有効化したりするだけで利用ができる機能、ということなのですが、当然検索にかけるまではその判断はできません。とりあえず検索してみて、Salesforceヘルプが引っかかったらほぼほぼ機能として存在していると思っていただいて良いかと思います。あとはヘルプを参考にテストなり有効化なりしていきます。
2個目が私が一番使っている内容かもしれません。特定の権限だけ他のメンバーに付与したい場合に、その機能をSalesforceヘルプで検索することによって、何の権限が必要なのかを洗い出します。
3個目はユーザサポートをしていてちょこちょこ見かけます。例のようなキャンペーンの作成には特別な設定が必要だったりするケースもあり、その場合も機能を検索することによって解決法を見つけることができます。
エラー解消にはあまりヘルプは役立たない?
実は、エラーが出たときというのは役に立たないケースが目立ちます。エラーが出るのは大概ユーザの設定起因のもの。となると、よく引っ掛かるものに関してはヘルプに載っているかもしれませんが、そうでなければ調べても出てきません。責任共有モデルで、ユーザ側に責任が求められる箇所についてはユーザ側での解決が必要。考えてみれば当たり前かもしれません。
3つの事前確認
Salesforceヘルプを使う際に、あらかじめ把握しておくべきことが3つあります。それらによって出来るかどうかが左右されるためです。うち、エディションとユーザインターフェースはヘルプ自体に記載があります。一方、対象となるライセンスの表記はいつの間にやら無くなっていますね…
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エディション(Professional, Enterprise, Unlimited,etc...)
会社設定の組織情報にあります。1つの組織につきエディションはただ1つです。
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対象となるライセンス(Sales Cloud等)
基本的には、Salesforceなのか、Salesforce Platformなのかをみておけば良いケースが多いです。Salesforce Platformの場合、そもそも商談が使えないといった制約が生じます。ヘルプの使い方記事にヘルプを載っけるこのナマケモノぶりよ。辞書の単語往復がごとし。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.users_license_types_available.htm&type=5
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現在使用しているユーザインターフェース(Classic or Lightning)
左がClassic、右がLightningです。
ヘルプの型を知ろう
ヘルプは以下のような型で記載されているので、何を知りたいかによってさっと見られるようになっています。
- タイトル
ここに主な設定内容や機能名が記載されています - 概要
その機能によって何ができるようになるのかの概要が記載されています。あまり長くはなく、詳細は下部に表示されるようになっています - 必要なエディション
どのエディションで使えるかが記載されています。先ほど確認したエディションが含まれているかをチェックしましょう - 必要なユーザ権限
機能を使うために必要なユーザ権限が記載されています。プロファイルや権限セットでこの権限を割り当てることによってユーザが機能を利用できるようになります - 詳細情報
概要で書ききれなかった、この機能で何ができるようになるのか、また、有効化に際しての注意点などが記載されています - 設定方法
どの手順で設定すれば良いのかが1,2,3と採番されて記載されています - 関連情報
設定に関係するトピックスが表示されています。子記事がある場合には、そこへのリンクが記載されます。
ヘルプを使うロープレを行ってみよう
課題
- あなたはSalesforceのアドミニストレーターで、システム管理者権限を持っています。2022年度からMFAが必須となり、有効化をしましたが、海外の営業ユーザからMFAの仮コードの生成依頼が夜中にくることがあり、サポートが厳しくなってしまいました。そこで、海外のSalesforceサポートユーザにも仮コードを生成する権限を与えられないかと考えました。
- どんな権限が必要になるでしょうか?
- あなたはSalesforceのアドミニストレーターで、Outlook(Microsoft Exchange)から送信したメールをSalesforceに取り込めるようにしたいと考えています。
- どんな機能があるでしょうか?
- また、どのように設定すればよいでしょうか?
- あなたはSalesforceのアドミニストレーターで、とあるユーザからモバイルアプリを使用した場合、Salesforceへのログインができないのでサポートをして欲しいと依頼を受けました。
- 原因として考えられるのはどのようなものがあるでしょうか?
ここに辿り着ければOK
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https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.security_temp_id_verification_code_generate.htm&type=5
- 「ユーザインターフェースで多要素認証の管理」権限が必要なようです
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https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.einstein_sales_aac.htm&type=5
- ここより下の階層に辿り着いても左のペインから内容を探せばよさそうです。
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https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000332633&type=1
- 私は「Salesforce モバイル ログイン できない」で検索しました。
- モバイルアプリの権限とAPIの有効化権限がついているかどうかを特にチェックするとよさそうです。(モバイルアプリからアクセスすると…ということは通常ログインできていそうですので)
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