AWS Well-Architected Framework の持続可能性の柱って面白い
おばんです。Mr.Oldtypeです。
みなさん、W-A サステナビリティ(持続可能性)の柱、読んでますか?
「SDGsね、流行ってるよねうんうん」な方もそう言わず、ぜひ読んでみてください。
今回はそんな、ちょっと斜に構えがちなあなたにも面白いと思ってもらえるポイントを紹介したいと思います。
まずはこちらを
持続可能性の柱 - AWS Well Architected フレームワーク ホワイトペーパー
FUNポイント
シンプルで分かりやすい
個人的な理解ですけど、サステナビリティの柱で一貫して言ってることは非常にシンプルです。
とにかくムダを無くすこと。最終的にここに行きつきます。
エネルギー効率を最大化し ムダを無くす 、より効率的なハードウェアやソフトウェアを使用し ムダを無くす、マネージドサービスを活用し 運用のムダを無くす など。これを念頭に置いてベストプラクティスを読むとスッと理解できます。
リージョン別再生可能エネルギーマップ
こちらのサイトでAmazonクラウドのサステナブルな取り組みが紹介されていますが、特にページ中腹の再生可能エネルギーマップをご覧ください。
ご覧の通り日本には2拠点、Amazonが契約している太陽光発電所があります。
他方、米国東部には60拠点以上の太陽光発電所が!風力発電所もあります。
つまり、米国東部(us-east)リージョンを積極的に利用することで、皆さんのワークロードが再生可能エネルギーを活用して運用されている。と言えるわけですね。すごくないですか?
こんなところでもクラウドの恩恵を受けられるわけです。
コスト最適化とも相性がいい
ムダを無くすわけですから、当然コスト効率もよくなります。例えばこちらのベストプラクティス
SUS02-BP01 ワークロードインフラストラクチャを動的にスケールする
サステナブルな観点だと、需要に合わせてスケールするため過剰なプロビジョニングが行われていない=ムダが無くなります。
コストの観点でも同じく、です。
これなんかもそうですね。
SUS05-BP01 ニーズに合わせて最小限のハードウェアを使用する
こちらはハードウェア的観点での話。そのインスタンスタイプ過剰じゃないですか?もっと小さいインスタンスタイプにしておけば隣のあの子は別基盤で動くことなかったのに…
まぁ一人がこれをやったところで影響はたかが知れてるしどうせその別基盤さんは他の方が利用してたんですが、みんなが意識したらもしかするとサーバー1台浮くかもしれませんよ?
すべての柱と相性がいい
実はコストだけでなく、他のすべての柱に関連するベストプラクティスがあるのがサステナビリティの柱です。
- セキュリティ
SUS04-BP01 データ分類ポリシーを実装する
データの保護という観点で下記ベストプラクティスに関連します。
データ分類 - 信頼性
SUS02-BP01 ワークロードインフラストラクチャを動的にスケールする
さっきと重複しますが、動的にスケールすることは信頼性の設計原則「水平方向にスケールしてワークロード全体の可用性を高める」に直結します。 - 運用上の優秀性
SUS05-BP03 マネージドサービスを使用する
マネージドサービスだけじゃないですが、新たなクラウドテクノロジーの利用を推奨し続けることは、組織のイノベーションを促進することに繋がります。
OPS03-BP05 実験の推奨 - パフォーマンス効率
パフォーマンス効率の設計原則「わずか数分でグローバル展開する」は1リージョンだけでなく複数のリージョンを併用して効率を高めるものですが、先ほど説明したグローバルリージョンマップを基に、複数のリージョンを使用する検討をしてください。
SUS01-BP01 ビジネス要件と持続可能性の目標の両方に基づいてリージョンを選択する
まとめ
最後だけちょっとこじつけっぽくなっちゃいましたが、サステナビリティの柱、興味深くないですか?これを機にホワイトペーパーを読んでください。
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