GoogleのID管理サービスややこしすぎ問題
Mr.oldtypeです。Googleが提供してるID管理サービスがややこしすぎて華金が潰れました。
忘れないように書きなぐっておきます。
Googleが提供しているID管理サービス
- Google Workspace
- Cloud Identity
- Identity Platform
Google Workspace(GWS)
簡単に言うとGoogleアカウント(~@gmail.com ってやつ。個人ユーザー向け)の組織版グループウェア。企業が持つドメインでアカウント発行が出来る。GmailやGoogle drive含めすべての機能が使える。一人あたり680円~2040円(年契約の場合。23/8月現在)
参考:
Cloud Identity
GWSの機能限定版。GmailやGoogle driveなどいわゆるG Suiteサービスは基本的に使えない。(写真とかMeetとかは使えるっぽい)
そのため簡易的?なIdPとして利用する。SAMLやOIDCを使って他サービスと接続しSSOログインを実現可能。2種類のライセンス形態がある。
概要:
Cloud Identity Free
無料。基本的なデバイスレポートやWindowsログインに使えたりする。
Cloud Identity Premium
有料。Cloud Identity Free の機能に加えてiOSデバイスの端末管理など高度なデバイス管理が行えるようになる。
双方の違いは下記リンク。
どっちがどっちかわからない
これだけみれば「そう…(無関心)」って感じで全然違うんだけど。勘違いポイントがいくつかある。
どっちもChromeログインやYoutubeなどGoogleサービスで使える"アカウント"
サービス制限があるだけで見てくれ上はどっちもGoogleアカウントなので分からない。管理コンソールにログインしユーザーを選択し一番下に書いてある「ライセンス」を見るとどっちか分かる。
管理コンソール:https://admin.google.com/
管理コンソールに「Google Workspace 管理コンソールへようこそ」って書いてある
Cloud Identity しか使ってなくても「Google Workspace 管理コンソールへようこそ」なんて書いてあるので普通に混乱する。GWSと共通ページだから仕方ないんだろうけど
急に変な名前にすな
GWSの簡易版なら「Google Workspace Simple」とかにすればいいのに!!!全然違う名前にするから!!!わからへんねんて!!!
Identity Platform
IdPとアプリケーションを繋げる認証サーバPaaS。 AWSでいうところのCognito ユーザープール。
ややこしいのはこれ自体にIDとPWを登録して簡単なIdPとすることも出来るが、そうすると GWSやCloud Identityと連携しなくなる。 GWSやCloud Identity のユーザーを使用してログインしたければ、プロバイダ作成時に IdPとして「Google」を選択する と、利用出来る。
ただSSOしたければこのサービスは使わずCloud Identity だけで十分っぽい。SAML対応してないアプリケーションの認証基盤として使う場合はユースケースとしてありかも。
参考:https://cloud.google.com/identity-platform/docs/concepts?hl=ja
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