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AWS ConfigとAWS CloudTrailの概要と使用シーン

2024/05/28に公開

1. はじめに

AWSを使う上で、リソース(AWSの各サービスのこと)の設定管理と監査(ログの記録と分析)は とても大切です。AWS ConfigAWS CloudTrailは、これらの課題を解決するための頼もしい味方です。この記事では、AWS ConfigとAWS CloudTrailの概要と使い道を説明します。

2. AWS Configってなに?

2.1 AWS Configの概要

AWS Configは、AWSアカウント内のリソースの設定を見張ってくれる番人みたいなサービスです。リソースの設定が変更されると、その変更履歴を記録してくれます。これにより、設定の見通しが良くなり、ルールに沿っているかどうかのチェックもしやすくなります。

2.2 AWS Configの主な機能

  • リソース設定の変更を常に記録し、変更履歴を追跡
  • 設定変更があった時に通知やアラートを送信
  • リソース設定がルールに沿っているかチェック
  • 設定履歴のスナップショット(ある時点での状態)とレポート作成
  • 複数のアカウントやリージョン(AWSのデータセンターがある地域)での設定管理

2.3 こんな時にAWS Configを使おう

  • 設定変更の記録と追跡が必要な時
  • ルールに沿っているかどうか確認したい時
  • 設定のズレを見つけて直したい時
  • リソース設定の一覧と履歴を管理したい時

2.4 AWS Configの使用例

例1: セキュリティグループの設定変更を監視

AWS Configを使えば、セキュリティグループ(ファイアウォールのようなもの)の設定変更を常に監視できます。不適切なルール変更があった場合、アラートを受け取ることができるので、セキュリティの問題を早期に発見し、対処できます。

例2: ルールに沿っているかのチェック

AWS Configを使えば、AWSリソースの設定が決められたルールに沿っているかどうかを定期的にチェックできます。例えば、必要なタグが付いているかどうか、暗号化が有効になっているかどうかなどを確認できます。

3. AWS CloudTrailってなに?

3.1 AWS CloudTrailの概要

AWS CloudTrailは、AWSアカウント内のユーザーの行動やAPIコール(AWSサービスへの指示)を記録し、監査やセキュリティ分析に役立てるサービスです。ユーザー、ロール(一時的な権限)、AWSサービスが実行した操作を追跡し、ログファイル(記録)を提供します。

3.2 AWS CloudTrailの主な機能

  • ユーザーの行動やAPIコールの記録
  • ログファイルの保存とS3(AWSのストレージサービス)への配信
  • CloudWatch Logs(AWSのロギングサービス)との連携
  • 複数のアカウントやリージョンでの監査
  • ログファイルの改ざん防止

3.3 こんな時にAWS CloudTrailを使おう

  • AWSリソースへの変更を監査したい時
  • セキュリティ問題の調査が必要な時
  • ルールに沿っていることを証明する必要がある時
  • ユーザーの行動を分析してトラブルシューティングしたい時

3.4 AWS CloudTrailの使用例

例1: 不正なユーザー行動の検出

AWS CloudTrailを使えば、ユーザーの行動を監視し、不正なアクセスや権限の昇格などの怪しい行動を見つけられます。これにより、セキュリティ問題にすばやく対応できます。

例2: 監査への対応

AWS CloudTrailのログを使えば、規制要件に沿っていることを証明できます。例えば、データアクセスの記録や、特定の管理操作の実行証明などに役立ちます。

4. AWS ConfigとAWS CloudTrailの連携

AWS ConfigとAWS CloudTrailを一緒に使うと、より効果的にリソースを管理し、監査できます。

4.1 設定変更とユーザー行動の関連付け

AWS Configで見つかった設定変更と、AWS CloudTrailで記録されたユーザー行動を関連付けることで、変更の原因と責任者を特定しやすくなります。

4.2 自動修復とアラート

AWS Configで設定のルール違反が見つかった時、AWS CloudTrailのログを使って自動的に修復したり、関連するユーザーにアラートを送ったりできます。

5. AWS ConfigとAWS CloudTrailの導入

5.1 AWS Configの設定

  • AWSマネジメントコンソール(管理画面)から、AWS Configを有効化
  • 記録するリソースの種類とルールを選択
  • 通知とアラートの設定

5.2 AWS CloudTrailの設定

  • AWSマネジメントコンソールから、AWS CloudTrailを有効化
  • ログファイルの保存先となるS3バケット(保存場所)を指定
  • CloudWatch Logsとの連携を設定

5.3 ベストプラクティス

  • 最小権限の原則に基づいたIAMポリシー(アクセス権限の設定)
  • 定期的なログのレビューと分析
  • アラートとインシデント対応プロセスの確立
  • 複数のアカウントやリージョンでの一元管理

6. まとめ

AWS ConfigとAWS CloudTrailは、AWSリソースの設定管理と監査に欠かせないサービスです。AWS Configは設定変更の追跡とルールチェックに役立ち、AWS CloudTrailはユーザー行動やAPIコールの記録に使われます。この2つのサービスを連携させることで、より効果的にリソースを管理し、監査できます。

AWSを使う組織は、これらのサービスを導入し、適切に設定することで、セキュリティとルールへの準拠を向上させ、運用を効率化できます。初めて導入する場合は、まずは重要なリソースや使用例に焦点を当てて段階的に展開し、徐々に対象を広げていくのがおすすめです。

AWS ConfigとAWS CloudTrailを活用して、AWSリソースの設定管理と監査を強化し、安全で効率的なクラウド環境を構築しましょう。

※ 参考

https://aws.amazon.com/jp/cloudtrail/

https://aws.amazon.com/jp/config/

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