【AWS CloudWatch】複合アラームを使って効果的にアプリケーションの監視を行おう
はじめに
CloudWatchは、AWSのサービスやアプリケーションのモニタリングを行うためのサービスです。複数のアラームを組み合わせて、アプリケーション全体の状態を監視することができます。本記事では、CloudWatchの複合アラームについて解説します。
複合アラームとは
複合アラームとは、他のアラームの状態を監視して、自身の状態を判断するアラームのことです。例えば、CPUの使用率が高いアラームとディスクの読み取り量が多いアラームを組み合わせて、両方の条件が満たされた時に通知を送信するような複合アラームを作成できます。
複合アラームを使うメリットは以下の2つです。
- アラームのノイズを減らすことができる
- 複雑なアラーム条件を作成できる
複合アラームの作成方法
複合アラームを作成するには、以下の2つの方法があります。
- 複合アラームレベルでのみアクションを設定し、基礎となるアラームはアクションなしで作成する
- 複合アラームと基礎となるアラームで異なるアクションを設定する
複合アラームでは、 Amazon SNSトピックへの通知、Lambda関数の呼び出し、Systems Manager OpsItemsの作成、Systems Manager Incident Managerでのインシデント作成のみ実行できます。
複合アラームのルール式
複合アラームを作成する際には、ルール式を定義する必要があります。ルール式では、監視対象のアラームが、 ALARM、OK、INSUFFICIENT_DATAのどの状態になるかを判定します。
ルール式では、AND、OR、NOTの論理演算子を使って、複数の条件を組み合わせることができます。例えば、「CPUの使用率が高い かつ ディスクの読み取り量が多い」という条件を設定することができます。
複合アラームのアクション抑制
複合アラームでは、基礎となるアラームのアクションを抑制することができます。これにより、アラームのノイズを減らすことができます。
例えば、CPUの使用率が高いアラームとメモリ使用率が高いアラームを組み合わせた複合アラームを作成し、両方の条件が満たされた場合にのみ通知を送信するように設定できます。この場合、個々のアラームが発生しても通知は送信されません。
まとめ
CloudWatchの複合アラームを使うことで、アプリケーション全体の状態を効果的に監視できます。複合アラームを作成する際は、ルール式を適切に定義し、アラームのノイズを減らすようにアクションを設定しましょう。複合アラームを活用して、アプリケーションの安定運用を実現しましょう。
参考
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