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【AWS】インスタンスタイプ 〜スポット、リザーブド、オンデマンド、専有の比較〜

2024/05/11に公開

はじめに

AWSは、ユーザーのニーズに合わせて選べる様々なインスタンスタイプを提供しています。それぞれのインスタンスタイプには、メリットとデメリットがあり、使用目的に応じて適切に選択することが重要です。ここでは、スポットインスタンス、リザーブドインスタンス、オンデマンドインスタンス、専有インスタンスの概要を説明し、それぞれの使い分け方を表にまとめました。

1. スポットインスタンス

概要

スポットインスタンスは、AWSの未使用の計算容量を利用して、オンデマンド料金よりも最大90%割引で利用できるインスタンスです。ただし、AWSがキャパシティを必要とする場合、2分前の通知で中断される可能性があります。

メリット

  • オンデマンド料金と比較して、最大90%の割引で利用できる
  • 柔軟なインスタンスタイプとサイズを選択可能
  • 中断の可能性を考慮して設計されたワークロードに適している

デメリット

  • インスタンスが中断される可能性がある
  • 長期的な運用には向かない
  • 中断による影響を最小限に抑えるためのシステム設計が必要

2. リザーブドインスタンス

概要

リザーブドインスタンスは、1年または3年の期間で特定のインスタンスタイプを予約することで、オンデマンド料金と比較して最大75%の割引を受けられるインスタンスです。

メリット

  • オンデマンド料金と比較して、最大75%の割引で利用できる
  • 長期的な使用に適している
  • 予約期間中は、インスタンスが常に利用可能

デメリット

  • 予約期間が1年または3年と長期にわたる
  • 予約したインスタンスタイプを変更できない
  • 前払いが必要な場合がある

3. オンデマンドインスタンス

概要

オンデマンドインスタンスは、必要な時に必要な分だけ起動し、使用した分だけ料金を支払うインスタンスです。従量課金制で、長期的なコミットメントは不要です。

メリット

  • 必要な時に必要な分だけ利用できる
  • 長期的なコミットメントが不要
  • インスタンスタイプとサイズを自由に選択可能

デメリット

  • 他のインスタンスタイプと比較して、料金が高い
  • 大規模なデプロイメントには費用がかかる
  • 需要が高い場合、キャパシティが制限される可能性がある

4. 専有インスタンス

概要

専有インスタンスは、単一のお客様専用のハードウェアで実行されるインスタンスです。他のお客様とハードウェアを共有することはありません。

メリット

  • ハードウェアレベルでのセキュリティと分離性が向上する
  • コンプライアンス要件を満たすことができる
  • ライセンスの持ち込みが可能

デメリット

  • 他のインスタンスタイプと比較して、料金が高い
  • 専有ハードウェアの設定と管理が必要
  • スケーリングには制限がある

まとめ

インスタンスタイプ 特徴 適した使用例
オンデマンド - 最大90%の割引
- 中断の可能性あり
- 柔軟なインスタンスタイプとサイズ
- ビッグデータ処理
- バッチ処理
- CI/CDワークロード
リザーブド - 最大75%の割引
- 1年または3年の予約
- 安定した長期運用に適している
- 本番環境のワークロード
- データベース
- 長期的な運用が必要なアプリケーション
スポット - 従量課金制
- 長期的なコミットメント不要
- 柔軟なインスタンスタイプとサイズ
- 開発・テスト環境
- 予測不可能なトラフィックパターンのWebアプリケーション
専有 - 単一テナントのハードウェア
- 高いセキュリティと分離性
- ライセンスの持ち込み可能
- セキュリティとコンプライアンスが重要なワークロード
- ライセンス持ち込みが必要な場合

参考

https://aws.amazon.com/jp/compare/the-difference-between-on-demand-instances-and-reserved-instances/

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