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【AWS】S3 Intelligent-Tieringの概要

2024/05/11に公開

はじめに

クラウドストレージを使う上で、コストパフォーマンスは重要な要素です。Amazon S3 Intelligent-Tiering は、オブジェクトへのアクセスパターンを自動的に監視し、最適な階層に移動させることでコストを最小限に抑える賢いストレージクラスです。

自動アクセス階層

S3 Intelligent-Tiering には、以下の3つの自動アクセス階層があります。

高頻度アクセス階層

頻繁にアクセスされるオブジェクトに使用され、低レイテンシーと高スループットを提供します。

低頻度アクセス階層

30日間アクセスされないオブジェクトが自動的に移行されます。高頻度アクセス階層と同等のパフォーマンスを保ちつつ、コストを抑えられます。

アーカイブインスタントアクセス階層

90日間アクセスされないオブジェクトが自動的に移行されます。低レイテンシーと高スループットを維持しながら、さらにコストを削減できます。

オプションの階層

S3 Intelligent-Tiering には、以下の2つのオプションの階層があります。

アーカイブアクセス階層

90日以上アクセスされないオブジェクトを保存するのに最適で、3~5時間の取得時間でストレージコストを大幅に削減できます。

ディープアーカイブアクセス階層

180日以上アクセスされないオブジェクトに適しており、取得に12時間以内かかりますが、最もコストを抑えられる階層です。

自動階層化の仕組み

オブジェクトが再びアクセスされると、自動的に高頻度アクセス階層に戻されます。これにより、パフォーマンスを損なうことなく、コストを最適化できます。ただし、128KB未満の小さなオブジェクトは自動階層化の対象外となり、常に高頻度アクセス階層に保存されます。

データの保護とアクセシビリティ

S3 Intelligent-Tieringは、99.9%の可用性99.999999999%の耐久性を提供するように設計されており、データの保護とアクセシビリティを確保します。

最後に

コスト最適化と高いパフォーマンスを両立させたい場合、S3 Intelligent-Tieringは最適な選択肢です。アクセスパターンに基づいて自動的に階層を移動するため、手間をかけずに賢くストレージを管理できます。ぜひ、S3 Intelligent-Tieringを活用して、クラウドストレージのメリットを最大限に引き出してください。

参考

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonS3/latest/userguide/intelligent-tiering-overview.html

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