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急遽、遠隔地にあるESP32シリーズのマイコンが搭載されたデバイスのファームウェアを書き換えてもらうTips

2023/04/26に公開

はじめに

遠隔地にあるESP32シリーズのマイコンが搭載されたデバイスのファームウェアを書き換える必要がでてきました。遠隔地にはプロジェクトのメンバーがいます。急遽、遠隔地のメンバーに書き換えてもらうために簡単な方法がないか考えてみました。

対象読者

  • ESP32シリーズのマイコンをつかって何かデバイスを試作しているエンジニア

解決策

デバイスの試作にはESP32シリーズをマイコンを使用していました。
本シリーズのマイコンでは、Arduino IDEをつかって書き換えを行うことが多いです。
こちらで環境構築から書き込みを行うまで、

  1. Arduino IDEのダウンロード、セットアップ
  2. ESP32シリーズを使えるようにセットアップ
  3. 必要なライブラリをインポート
  4. 書き換えるファームウェアを読み込み
  5. 書き込み時に必要な設定にあわせる
  6. 書き込み

といったような工程が必要になります。慣れていれば簡単です。
しかし馴染みがない場合は指導したり手順書を用意したりする必要がありそうです。
なので1~3はできるだけ省略したいところです。
そこで何か方法はないものかと思案にくれていましたが、Arduino Web Editorが役立ちました。
これはArduino IDEのWeb版で、Web上で作業することができます。

運用方法

Arduino Web Editorには作成したファームウェアを共有する機能がありますが、
1〜3を省きたいので、共通で使用するアカウントを1つ用意しました。

Arduno Web Editorにファームウェアをインポートする

途中まで完成したファームウェアをArduino Web Editorにインポートします。
ここでArduino Web Editorにインポートできるサイズは100MBまでと決まっているので、ファイルが大きくなりすぎないように注意します。

Arduno Web Editorにライブラリをインポートする

ローカルで使用していたライブラリをインポートします。こちらも容量の都合でインポートに失敗するライブラリもあります。この場合は、Arduno Web Editorでそのライブラリを検索してインストールすると良いです。

書き込み

ファームウェアを書き込むときに選ぶ項目(ポート、書き込み速度など)を依頼するメンバーに伝えて、対象のデバイスに書き込んでもらいます。

おわりに

あくまで苦肉の策なので、長期的にはメンバーにローカルでArduino IDEやPlatform IOなど書き込み環境を整えてもらうのが良いでしょう。もしくはOTAを実装しておくのも1つの手だと思います。

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