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openwrtが導入されたルーターでIPアドレスごとに速度制限できた

2024/08/10に公開

はじめに

前回、このような記事を書きました。
openwrtのプラグイン「luci-app-nft-qos」を使って速度制限を試みましたが実現しなかった、という話を紹介しました。

https://zenn.dev/takudooon/articles/c7290928b56e6c

今回の同じルータで、ついに速度制限をかけることができました。
ルーターの管理画面をあらためて確認したところ、その設定を見つけました。
openwrtのプラグインにばかり気を取られていましたが、灯台下暗し、でした。

環境

  • ルーター
    • GL.iNet Beryl AX(GL-MT3000)
  • OpenWrt
    • バージョン 21.02

手順

GL.iNet製ルーターの管理画面への入り方は、前回の記事を参考にしてください。

ふと「ネットワーク」→「ネットワークアクセラレーション」の項目を確認していると、

ネットワークアクセラレーションが有効になっている場合、以下の機能は正常に動作しません:クライアント速度とトラフィック統計、クライアント速度制限、ペアレントコントロール。

と書いてあることに気がつきました。
ネットワークアクセラレーションが有効になっている場合はクライアント速度制限が使えない...これだ!

ということで、デフォルトで有効になっているネットワークアクセラレーション機能を無効にしてみました。

すると、「クライアント」→「操作」から「•••」をクリックすると、「速度を制限する」という設定項目が現れました🎉

クリックすると、このようなダイアログが表示されます。
ここで任意の速度を入力します。

これで、指定したIPアドレスに対して速度制限を実施することができました。

おわりに

結局のところ、ルーターの設定を確認することでIPアドレスごとの速度制限を実施することができました。

ちなみにopenwrtのプラグインluci-app-nft-qos以外にネットワークトラフィックを制御するとしてluci-app-qosといったプラグインも公式ページに紹介されていました。しかし、こちらも試してみましたが上手くいきませんでした。

https://openwrt.org/docs/guide-user/network/traffic-shaping/traffic_shaping

よくよく考えると、ネットワークアクセラレーション機能が有効になっているため、狙った通りに動作していないのかもしれません。別途、確認してみる必要がありそうです。

また、そもそも劣悪なネットワーク環境が、「極めてインターネット速度が遅い」といった環境だけのことを指すのかというとそれだけはないような気がします。

他の記事では、tcやiptablesをつかってネットワークの遅延や帯域を制御する方法が紹介されているので今後試してみたいと思います。

https://qiita.com/shusugmt/items/af124a34fb9d8d14cd05

https://qiita.com/shirok/items/f57e0ecd86abec33a087

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