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うさぎでもわかるClaude Codeのウェブ検索機能

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うさぎでもわかるClaude Codeのウェブ検索機能

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はじめに

こんにちは、うさぎです!🐰

開発者の皆さん、コーディング中に「このライブラリの最新APIドキュメントはどこだっけ?」「このエラーメッセージの解決法は?」と調べることが多いですよね。そんな時、ターミナルから離れずに最新情報を取得できたら便利じゃないですか?

嬉しいお知らせです!Anthropicが開発者向けツール「Claude Code」に新機能「ウェブ検索」を追加しました。本記事では、この新機能の概要と使い方を解説します。最新の技術情報をリアルタイムで取得できるこの機能で、開発効率がぐんと上がりますよ!

Claude Codeの基本

Claude Codeとは

Claude Codeは、Anthropicが提供する開発者向けのエージェント型ツールです。ターミナル上で動作し、自然言語でのコマンドを通じて様々な開発タスクを実行できます。

Claude Code 開発者の新しい相棒

Claude Codeの主な特徴は以下の通りです:

  • ターミナル統合: 開発環境を離れることなく使用可能
  • コードベース理解: プロジェクト全体を理解し、コンテキストを踏まえた対応が可能
  • 自然言語インターフェース: 技術的な指示を自然な言葉で伝えられる
  • Claude 3.7 Sonnetモデル搭載: 高性能AIモデルによる高精度な対応

主な機能

Claude Codeは次のような機能を提供しています:

  • コード検索と解析: プロジェクト内のコードを検索し、理解・分析
  • ファイル操作: 新規ファイルの作成、既存ファイルの編集、削除など
  • テスト作成と実行: テストの自動生成と実行
  • Gitワークフロー: コミット、プッシュ、プルリクエスト作成
  • コードのリファクタリング: コードの最適化や改善
  • バグ修正: エラーの特定と修正案の提示

そして今回、新たに「ウェブ検索」機能が追加されました。

新機能「ウェブ検索」について

ウェブ検索機能の概要

Claude Codeの「ウェブ検索」機能は、ターミナル内から直接インターネット上の最新情報にアクセスできる機能です。2025年5月に新たに追加されたこの機能により、開発者はプロジェクト作業中に必要な情報をシームレスに取得できるようになりました。

この機能は、Anthropic APIのウェブ検索ツールを基盤としており、Claude 3.7 Sonnet、Claude 3.5 Sonnet、Claude 3.5 Haikuモデルで利用可能です。

搭載された背景と目的

この機能が追加された主な理由は以下の通りです:

  1. 最新情報へのアクセス: AIモデルの知識は学習時点で固定されますが、技術情報は日々更新されます。ウェブ検索によりリアルタイムの情報にアクセスできます。

  2. 開発者の文脈切り替えコスト削減: 開発中にブラウザを開いて検索する手間を省き、ターミナル内で完結させることでワークフローを妨げません。

  3. 情報の質の向上: ClaudeのAI能力とウェブ検索を組み合わせることで、単なる検索結果以上の、整理された回答を提供します。

主なユースケース

この機能は以下のような場面で特に役立ちます:

  • 最新のAPIドキュメントの参照
  • 特定のエラーメッセージに対する解決策の検索
  • 新しいフレームワークやライブラリの使用方法の調査
  • バージョン固有の実装方法の確認
  • 技術トレンドや最新ニュースの取得

Claude Codeのウェブ検索機能の活用例

ウェブ検索機能の使い方

設定方法

Claude Codeでウェブ検索機能を使用するには、以下の手順で設定します:

  1. インストール: まだClaude Codeをインストールしていない場合は、NPMを使用してインストールします。

    npm install -g @anthropic/claude-code
    
  2. 認証: インストール後、初回起動時にAnthropicアカウントでの認証が必要です。

    claude
    

    プロンプトに従ってOAuth認証を完了させます。

  3. ウェブ検索の有効化: デフォルトでウェブ検索は有効になっていますが、確認または変更する場合は以下のコマンドを使用します。

    claude config set --global web_search true
    

基本的な使用方法

ウェブ検索機能を使用するには、通常のClaude Codeと同様に自然言語でコマンドを実行します:

# インタラクティブモードで起動
claude

# または直接コマンドを渡す
claude "React 18.3の新しいフックについて調べて"

特にウェブ検索を指定するコマンドはなく、Claudeが質問に答えるためにウェブ検索が必要と判断した場合に自動的に実行されます。

応用例と活用のコツ

より効果的に活用するためのポイントをいくつか紹介します:

  1. 具体的な質問をする: 「React hooksとは?」ではなく「React 18.3で追加された新しいhooksは何ですか?」のように具体的に質問することで、より的確な検索と回答が得られます。

  2. コンテキストを提供する: 「このエラーの解決法は?」ではなく、エラーメッセージや発生状況を詳しく説明すると、より適切な解決策が提示されます。

  3. 検索ソースの指定: 特定のサイトからの情報が欲しい場合は、「react.devの公式ドキュメントからuseFormStatusの使い方を教えて」のように指定できます。

  4. 複数回の質問: 最初の回答で不十分な場合は、追加質問で情報を掘り下げることができます。

技術的な仕組み

APIの概要

Claude Codeのウェブ検索機能は、Anthropic APIのウェブ検索ツールを利用しています。このAPIは以下の特徴を持ちます:

  • Claude 3.7 Sonnet、Claude 3.5 Sonnet、Claude 3.5 Haikuモデル対応
  • 検索1,000回あたり$10の料金体系(標準トークン料金に追加)
  • ドメイン指定(許可/ブロック)機能

検索の動作原理

ウェブ検索機能の内部動作は以下のようなステップで行われます:

Claude Codeのウェブ検索の仕組み

  1. ユーザー入力の理解: ターミナルでの質問や指示を理解します。

  2. 検索クエリの生成: AIモデルが質問から最適な検索クエリを生成します。

  3. ウェブ検索の実行: 生成されたクエリでウェブ検索を行います。

  4. 検索結果の分析: 取得した情報を読み取り、理解します。

  5. 追加検索の判断: 必要に応じて追加の検索クエリを生成し、実行します。

  6. 回答の生成: 検索結果とモデルの知識を組み合わせて回答を生成します。

  7. 引用付きでの表示: 情報源を明示してターミナルに結果を表示します。

検索結果の処理と表示方法

検索結果は以下のように処理・表示されます:

  • 情報の要約: 複数のソースから得た情報を統合し、簡潔に要約します。
  • 引用表示: 情報の出典が明示されるため、信頼性を確認できます。
  • コード例の提供: 適切な場合、検索結果から得たコード例も表示されます。
  • 情報の整理: 関連性や重要度に基づいて情報が整理されます。

引用表示の例:

最新のReact 18.3では、useFormStatusフックが追加されました。
このフックはフォームの送信状態を追跡するために使用できます。
出典: react.dev/reference/react/useFormStatus
[最終更新: 2025年4月15日]

料金とアクセス

料金体系

Claude Codeのウェブ検索機能の料金は以下の通りです:

  • ウェブ検索: 1,000回の検索あたり$10
  • 標準API料金: 通常のClaude APIの使用料金が別途発生

これはAnthropic APIの料金体系に基づいており、Claude Codeを使用する際にも同様に適用されます。

利用条件

ウェブ検索機能を利用するための条件は以下の通りです:

  • Anthropicアカウントが必要
  • API利用のためのキーが必要
  • Claude 3.7 Sonnet、Claude 3.5 Sonnet、または Claude 3.5 Haikuモデルを使用

アクセス方法

アクセス方法は以下の通りです:

  1. Anthropicのアカウントを作成(未作成の場合)
  2. Claude CodeをNPMからインストール
  3. 認証プロセスを完了
  4. ターミナルからclaudeコマンドでアクセス

ユースケース例

API文書の最新情報取得

シナリオ: 新しいフレームワークのドキュメントを確認したい

claude "Vue.js 4.0の新機能と変更点を教えて"

Claude Codeは最新のVue.js 4.0ドキュメントを検索し、主要な変更点と新機能を要約して表示します。公式サイトへの参照リンクも提供されます。

トラブルシューティング

シナリオ: 発生したエラーの解決方法を知りたい

claude "React useEffect内で「Can't perform a React state update on an unmounted component」エラーが出る原因と解決策は?"

Claude Codeはこの一般的なReactエラーについて検索し、コンポーネントのアンマウント後に状態更新を試みていることが原因であると説明します。そして、クリーンアップ関数を使用した具体的な解決策を提示します。

最新技術動向のリサーチ

シナリオ: 最新のフロントエンド開発トレンドを調査したい

claude "2025年の主要なフロントエンド開発トレンドは何?"

Claude Codeは複数の技術ブログや記事を検索し、Server Componentsの普及、エッジコンピューティングの進化、AIツールの統合などの最新トレンドについて情報を提供します。

他のAIコーディングツールとの比較

類似ツールとの機能比較

Claude Codeと他のAIコーディングツールを比較してみましょう:

機能 Claude Code GitHub Copilot Aider Warp AI
ターミナル統合
コードベース理解
ウェブ検索
Git操作
テスト自動生成
ファイル編集
使用料金 API使用料 サブスクリプション API使用料 無料/有料プラン

Claude Codeの独自性

Claude Codeの主な強みは以下の点です:

  1. Claude 3.7 Sonnetの性能: 最新のClaudeモデルによる高度な理解と生成能力

  2. ウェブ検索統合: リアルタイムの情報アクセスを提供する唯一のターミナルベースAIツール

  3. エージェント型動作: 単なる補完ではなく、一連のタスクを自律的に実行

  4. 自然な対話: 技術的なコマンドではなく、自然言語での指示が可能

  5. 出典の明示: 検索結果の信頼性を高める引用システム

まとめ

主なポイントの要約

Claude Codeのウェブ検索機能について、主要なポイントをまとめます:

  • Anthropicが開発者向けツール「Claude Code」にウェブ検索機能を追加
  • ターミナル内から最新の技術情報にアクセス可能
  • Claude 3.7 Sonnetモデルの理解力と検索結果を組み合わせた高品質な回答
  • API文書の参照、トラブルシューティング、最新技術動向の調査などに有効
  • 1,000回の検索あたり$10の料金体系(標準API料金に追加)

今後の展望

Claude Codeのウェブ検索機能は、開発者の生産性向上に大きく貢献することが期待されます。今後予想される発展としては:

  1. より多様な情報ソースへのアクセス
  2. 検索結果の精度と関連性の向上
  3. プロジェクト固有のドキュメントとウェブ情報の統合
  4. 言語とフレームワークに特化した検索最適化

ウェブ検索機能の追加により、Claude Codeは単なるコード補完ツールから、開発者の知識を拡張する強力な協働パートナーへと進化しています。最新情報へのアクセスがシームレスになることで、開発者はより創造的な問題解決に集中できるようになるでしょう。

ぜひClaude Codeのウェブ検索機能を試して、開発ワークフローの向上を体験してみてくださいね!🐰

参考リンク

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