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うさぎでもわかる!海外で話題の動画生成AI「HIGGSFIELD」徹底解説

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うさぎでもわかる!海外で話題の動画生成AI「HIGGSFIELD」徹底解説

こんにちは!今回は、海外で大きな話題となっている最新の動画生成AI「HIGGSFIELD」について詳しく解説します。「なんか最近すごい動画生成AIが出てきたらしいけど、どんなものなの?」といううさぎさんでもわかるように、HIGGSFIELDの特徴や使い方、他のAIとの違いをシンプルに説明していきます。

動画生成AIの進化とHIGGSFIELDの登場

近年、AIによる画像生成技術は目覚ましい発展を遂げ、MidjourneyやDALL-E、Stable Diffusionなどのツールが一般にも広く普及してきました。そんな中、次のフロンティアとして注目を集めているのが「動画生成AI」です。

2024年末から2025年にかけて、Runway Gen-4やPikaなどの動画生成AIが次々とリリースされる中、2025年4月に登場したのが「HIGGSFIELD」です。HIGGSFIELDは他の動画生成AIとは一線を画す独自のアプローチで、特に「カメラワーク」に特化している点が大きな注目を集めています。

「わたしはプロのカメラ技術なんて持ってないよ〜」といううさぎさんでも、プロ級のカメラワークを簡単に実現できる点が、HIGGSFIELDの最大の魅力なのです。

HIGGSFIELDの基本情報

開発元と背景

HIGGSFIELDは、元Snapchatのアレックス・マシュラボフ(Alex Mashrabov)氏によって開発されました。マシュラボフ氏はSnapchatでAI部門の責任者を務めた経歴を持ち、以前にはAI Factoryという会社を設立し、後にSnapchatに1億6600万ドル(約250億円)で買収されています。

つまり、「テクノロジーとビジュアル表現の融合」において、かなりの実績を持つ開発者が手がけたAIだということです。

リリース時期と概要

HIGGSFIELDは2025年4月1日に、動画生成AIモデル「Higgsfield DoP I2V-01-preview」をリリースしました。「DoP」とは「Director of Photography(撮影監督)」の略で、その名の通り、プロフェッショナルな映像制作におけるカメラワークに重点を置いたモデルとなっています。

4月11日には「Higgsfield Mix」機能も追加され、1つの動画に2つの異なるカメラモーションを組み合わせることができるようになりました。

HIGGSFIELDの特徴的な機能

HIGGSFIELDの主な特徴

45種類以上のカメラモーションプリセット

HIGGSFIELDの最大の特徴は、なんといっても豊富なカメラモーションプリセットです。現在、以下のような45種類以上のカメラモーションが用意されています:

  • Crash Zoom In/Out(クラッシュズーム)
  • Dolly In/Out/Left/Right(ドリー移動)
  • Arc(円弧移動)
  • Bullet Time(バレットタイム)
  • Whip Pan(ホイップパン)
  • Through Object In/Out(物体通過)
  • Crane Over The Head(クレーン)
  • FPV Drone(ドローン視点)
  • Snorricam(体mounted camera)
  • Dutch Angle(ダッチアングル)
  • Dolly Zoom(ドリーズーム)

他にも、Car Explosion(車の爆発)、Building Explosion(建物の爆発)、Disintegration(崩壊)など、特殊効果と組み合わせたカメラワークも用意されています。

普通のうさぎさんには難しそうな専門的なカメラワークも、HIGGSFIELDなら簡単に実現できます!

「Higgsfield Mix」機能による複合カメラワーク

4月11日に追加された「Higgsfield Mix」機能は、2つのカメラモーションを1つの動画内で組み合わせることができる革新的な機能です。例えば「Snorricam」と「Low Shutter」を組み合わせたり、「Crane Over The Head」と「Crash Zoom In」を混ぜ合わせたりすることで、これまでの動画生成AIでは不可能だった複雑で印象的なカメラワークを実現できます。

物理的には不可能な組み合わせも可能なため、クリエイティブな表現の幅が大きく広がります。

実際の利用方法

HIGGSFIELDの基本的な使い方は非常にシンプルです:

  1. 画像をアップロードするか、テキストプロンプトを入力
  2. 45種類以上あるカメラモーションの中から好みのものを選択
  3. 必要に応じて2つ目のモーションを選択(Mix機能)
  4. 「Generate」ボタンをクリック
  5. 完成した動画をダウンロード

うさぎさんでも迷わず使えるシンプルな操作性が特徴です!

他の動画生成AIとの比較

動画生成AI比較表

Runway Gen-4との比較

2025年4月にリリースされたRunway Gen-4は、一貫性や忠実性、制御性の向上を特徴としています。シーン内のキャラクターやロケーション、オブジェクトの一貫性を保持する能力に優れていますが、HIGGSFIELDのような多様なカメラモーションのプリセットは持っていません。

Gen-4はクリエイティブな動画生成全般に優れていますが、HIGGSFIELDはカメラワークとスタイルに特化しているという違いがあります。

Pikaとの比較

Pikaはテキストプロンプトからの動画生成や画像から動画への変換に優れていますが、HIGGSFIELDほど多様なカメラモーションの選択肢はありません。Pikaの強みは汎用性の高い動画生成にありますが、HIGGSFIELDはプロフェッショナルなカメラワークによるシネマティックな表現に特化しています。

最近Pikaは「若い頃の自分とセルフィー」という機能で話題になりましたが、こういったトレンド的な機能とは異なり、HIGGSFIELDは映像表現の本質的な部分に焦点を当てているのが特徴です。

料金プランと利用条件

HIGGSFIELDはフリーミアムモデルを採用しており、無料から有料の複数のプランが用意されています:

  1. Free-Trial(無料)

    • 25クレジット(画像約50枚、動画約2本分)
    • 限定的なアクセス
    • ウォーターマークあり
  2. Basic

    • 150クレジット(画像約300枚、動画約15本分)
    • ウォーターマーク削除
    • 商用利用可能
  3. Pro

    • 700クレジット(画像約1400枚、動画約70本分)
    • 新機能への優先アクセス
    • Basicプランのすべての機能
  4. Ultimate

    • 1500クレジット(画像約3000枚、動画約150本分)
    • 初月はボーナスジェネレーション
    • Proプランのすべての機能

料金は月間または年間サブスクリプションで、年間契約の場合は30%の割引があります。

クレジットシステム

HIGGSFIELDでは「クレジット」という単位でメディア生成のコストを計算します:

  • 画像生成:0.5クレジット
  • 動画生成:10クレジット

未使用のクレジットは翌月に繰り越されず、追加のクレジットが必要な場合は、プランをアップグレードするか「クレジットパック」を購入する必要があります。

HIGGSFIELDの活用シーン

HIGGSFIELDの活用シーン

マーケティング・広告分野での活用

HIGGSFIELDは特にマーケティングや広告コンテンツの制作に適しています。プロフェッショナルなカメラワークを簡単に実現できるため、魅力的な商品紹介動画や広告キャンペーンの素材を短時間で作成できます。

例えば以下のような用途が考えられます:

  • 商品紹介動画
  • SNSマーケティング用のショート動画
  • オンライン広告
  • Eコマースの商品展示

クリエイティブ表現の可能性

HIGGSFIELDは映像クリエイターにとっても革新的なツールとなり得ます:

  • 映画のコンセプト映像
  • ミュージックビデオ
  • アート作品
  • ゲームのカットシーン

物理的には実現困難なカメラワークも自由自在に扱えるため、創造性の新たな可能性を開きます。「こんな映像を作ってみたいけど、機材も技術もないよ〜」といううさぎさんでも、HIGGSFIELDなら夢のような映像表現が可能になるのです。

まとめ

HIGGSFIELDは、カメラワークに特化した革新的な動画生成AIとして、クリエイティブ業界に新たな風を吹き込んでいます。45種類以上の多様なカメラモーションプリセットや、複数のモーションを組み合わせるMix機能など、他の動画生成AIには見られない独自の強みを持っています。

技術的な知識や専門的な機材がなくても、プロフェッショナルなカメラワークによる映像表現が可能になったことで、映像制作の民主化がさらに進むことでしょう。

動画生成AI市場は今後も急速に発展し続けると予想されますが、HIGGSFIELDのようにニッチな領域に特化したAIツールが増えていくことで、より多様で創造的な表現が可能になっていくことが期待されます。

うさぎさんも、ぜひHIGGSFIELDを試してみて、プロ級のカメラワークを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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