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2025年大阪万博 AI関連展示物と子連れでも楽しめる展示まとめ

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2025年大阪万博 AI関連展示物と子連れでも楽しめる展示まとめ

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はじめに

2025年、大阪・関西では55年ぶりとなる万博(国際博覧会)が開催されます。「いのち輝く未来社会のデザイン」というメインテーマを掲げた本万博では、最先端のテクノロジーと未来の社会像が展示される予定です。特にAI技術を活用した展示物は、現在の技術の集大成であると同時に、近未来のライフスタイルの可能性を示唆するものとして注目を集めています。

一方で、子供連れのファミリーにとって楽しめる展示も数多く用意される予定です。学びと遊びが融合した体験型の展示が多いため、子供たちが楽しみながら未来の技術に触れることができます。

この記事では、2025年大阪万博におけるAI関連の注目展示と、子連れでも楽しめる家族向け展示をまとめて紹介します。万博を訪れる際の参考にしていただければ幸いです。

大阪万博2025の基本情報

大阪万博2025会場全体図

大阪万博2025(正式名称:2025年日本国際博覧会、公式略称:大阪・関西万博)は2025年4月13日から10月13日までの184日間、大阪市此花区の人工島「夢洲(ゆめしま)」で開催されます。メインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、サブテーマとして「Saving Lives(いのちを救う)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」の3つが設定されています。

会場の中心には、全長約2kmの大屋根「リング」が設置され、各パビリオンを結びつける象徴的な存在となります。来場者数は約2800万人を見込んでおり、国内外から150以上の国と25以上の国際機関が参加予定です。

会場へのアクセスは、鉄道(夢洲駅)と各所からのシャトルバスが主な移動手段となります。自家用車での来場は基本的に不可とされていますが、近隣に設置される舞洲、尼崎、堺の万博P&R(パークアンドライド)駐車場からシャトルバスでの移動が可能です。

最新テクノロジー・AI関連の注目展示

大阪万博2025 AI関連展示

「いのちの未来」パビリオン

シグネチャーパビリオンの一つである「いのちの未来」は、大阪大学の石黒浩教授がプロデュースするパビリオンです。ここでは、多数のアンドロイドロボットが登場し、「いのちを拡げる」をテーマに50年後の未来社会を表現します。公式サイトによれば、AIとロボットが日常生活に溶け込む世界を体感できる展示となっています。

特に注目すべきは、2025年2月に先行公開されたアンドロイドとロボットです。来場者との自然な対話を可能にする高度なAIシステムを搭載しており、それぞれが異なる人格を持つことで、訪問者に「人間とは何か」「生命とは何か」といった根源的な問いについて考えるきっかけを提供します。

パソナグループ×CYBERDYNEの「未来のわたし」展示

パソナグループは「PASONA NATUREVERSE」というパビリオンを出展し、その「からだゾーン」において、CYBERDYNE株式会社と共同で『未来のわたし』展示を行います。この展示では、「人」と「サイバー・フィジカル空間」が融合した未来社会を提案しています。

身体機能を拡張するロボットスーツHALの最新モデルを体験できるほか、人とAI・ロボットが協調する社会像を表現します。展示では世界初公開となる最新テクノロジーも体験できる予定で、AIが人間の可能性を拡げる未来像を示す内容となっています。

医療AI技術展示

「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」では、京都大学iPS細胞研究所の研究成果を含む最先端の医療技術が展示されます。「iPS Cells for the future」のエリアでは、iPS細胞を起点とした再生医療の現在と未来の可能性を紹介し、「誰もが健康に過ごせる未来」がテーマとなっています。

特に注目されるのは、iPS細胞から作られた心臓組織(「iPSの樹・生きる心臓モデル」)の展示や、次世代iPS細胞自動製造装置(EGG)の展示です。また、AIによる診断支援システムや、超小型ロボットによる体内治療技術など、近未来の医療技術を体験できる内容となっています。

VR/AR/XRを活用した体験型展示

日本ガス協会が出展する「ガスパビリオン おばけワンダーランド」では、「化けろ、未来!」をコンセプトに、XRゴーグルを使ったユニークな体験が提供されます。このパビリオンでは、特殊なゴーグルを通して見える異次元世界でインタラクティブなおばけたちとの交流が楽しめます。公式発表によると、カーボンニュートラル社会の実現に向けたメッセージも含まれています。

他にも、オーストラリアパビリオンでは「Chasing the Sun― 太陽の大地へ」をテーマに、AR技術を使った特徴的な動物を「探す」体験や、様々な国のパビリオンでVR技術を活用した文化体験など、最新のXR技術を使った展示が多数予定されています。

子連れでも楽しめる家族向け展示

子ども向け展示一覧

大阪万博には子供たちが楽しみながら学べる展示が数多く予定されています。年齢別におすすめの展示をまとめました。

幼児向け(2〜5歳)おすすめ展示

パナソニックグループパビリオン「ノモの国」

「ノモの国」は、"解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。"をコンセプトに、幼い子どもたちが五感を使って楽しめる参加型パビリオンです。光や音に反応する「結晶」や、子どもたちの行動や表情を蝶の映像に変換する装置など、直感的に楽しめる仕掛けが満載です。公式情報によると、子どもたち一人ひとりが「自分を信じるチカラと一歩を踏み出す勇気」が持てるきっかけを提供する体験となっています。

いのちの遊び場 クラゲ館

シグネチャーパビリオンの一つである「いのちの遊び場 クラゲ館」では、自由に触れる楽器や光と音の連動装置など、遊びながら感覚を刺激する展示が用意されています。クラゲをモチーフにした幻想的な空間で、子どもたちの創造性を育む内容となっています。所要時間は約37分で、事前予約が必要です。

小学生低学年向け(6〜9歳)おすすめ展示

ガスパビリオン「おばけワンダーランド」

特殊なXRゴーグルを使って、おばけの世界を体験できる展示です。子どもにも扱いやすい専用機器が用意され、デジタルとリアルを融合させた新しいエンターテイメント体験ができます。公式情報によると所要時間は約40分で、7歳以上から体験可能ですが、7〜13歳未満は保護者の同伴または同意書が必要です。年齢制限などでXRゴーグルの体験ができない方向けのプログラムも用意されています。

EARTH MART

小山薫堂氏がプロデュースする「EARTH MART」は、環境問題をゲーム形式で学べる展示です。子どもたちが買い物ゲームを通じて環境に優しい選択について考えるきっかけを提供します。所要時間は約40分で、シグネチャーゾーンに位置しています。

小学生高学年・中学生向け(10〜15歳)おすすめ展示

いのちの未来

石黒浩教授プロデュースの「いのちの未来」パビリオンは、技術に興味を持ち始める高学年の子どもたちに特におすすめです。アンドロイドやロボットとの対話を通じて、50年後の未来社会について考える機会になります。所要時間は約30分で、シグネチャーゾーンに位置しています。

TECH WORLD

最新のデジタル技術を体験できるパビリオンです。プログラミングのワークショップなども予定されており、技術の仕組みを学びながら体験できます。西ゲートゾーンに位置し、所要時間は約30分です。

家族みんなで楽しめる展示

GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION

実物大(約17m)のガンダムを中心に、アニメと先端技術が融合した展示です。子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる内容となっています。西ゲートゾーンに位置し、所要時間は約50分です。事前予約が必要なパビリオンとなっています。

オーストラリアパビリオン

「Chasing the Sun― 太陽の大地へ」をテーマにしたオーストラリアパビリオンでは、AR技術を使った「動物探し」体験が楽しめます。オーストラリアの音、景色、香りに包まれながら、先住民族と「大地(カントリー)」との深いつながりを発見する内容となっています。コネクティングゾーンに位置し、所要時間は約15分です。3歳以下の子どもも予約が必要です。

飯田グループパビリオン

飯田グループと大阪公立大学による共同出展館では、未来の暮らしを体験できる住宅展示が予定されています。AI技術を活用したスマートホームや、子どもたちが楽しめるインタラクティブな仕掛けが用意される予定です。西ゲートゾーンに位置し、所要時間は約45分です。

AI関連と子供が楽しめる両方の要素を持つ展示

大阪万博には、最先端技術の展示でありながら子どもたちも楽しめる展示が数多くあります。以下は、AI技術を活用しつつ、子どもの興味を引く工夫がされている展示です。

ガスパビリオン「おばけワンダーランド」のXR体験

日本ガス協会のパビリオンでは、特殊なXRゴーグルを通して見えるおばけの世界が広がります。子どもでも装着しやすい専用機器が用意され、AIが反応を分析することでおばけたちが来場者の動きに合わせて反応するようになっています。技術的には高度なセンサー技術とAIが使われていますが、子どもたちにとってはただ楽しいお化け屋敷体験となっています。

パナソニックグループパビリオン「ノモの国」の体験型テクノロジー展示

一見するとアート作品のような「ノモの国」ですが、実はAIとセンサー技術の粋を集めた展示です。子どもたちの動きや声を感知し、それに合わせて変化する「結晶」の仕組みには機械学習が用いられています。子どもたちは直感的に楽しめる一方で、保護者はその裏にある技術に興味を持つことができる、世代間ギャップを埋める展示となっています。

「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」

ガンダムの世界観を通じて未来技術を体験できるパビリオンです。実物大ガンダムの迫力ある展示に加え、AIを活用したパイロット体験やモビルスーツの操縦シミュレーションなどが楽しめます。子どもたちはアニメの世界に入り込んだような体験ができる一方、技術に詳しい大人はその裏にある最新技術を楽しむことができます。

オーストラリアパビリオンのインタラクティブ展示

オーストラリアの自然環境と生物多様性をテーマにしたパビリオンでは、AR技術を使った「動物探し」が楽しめます。会場内に隠された仮想の動物たちをAR機器で探し出すゲームは、子どもたちが楽しみながら生態系について学べる内容です。使用されているAI技術は複雑ですが、体験自体はシンプルで直感的なため、家族全員で楽しめます。

大阪万博の楽しみ方・攻略ガイド

アクセスガイド

効率的な回り方のプラン

大阪万博は広大な敷地に多数のパビリオンが点在しているため、効率的な回り方が重要です。特に子連れの場合は以下のポイントを参考にしてください:

  1. 午前中の早い時間に人気パビリオンを回る:「いのちの未来」や「GUNDAM NEXT FUTURE」など人気が予想される展示は、開場直後に向かうのがおすすめです。
  2. 年齢に合わせて1日の見学数を調整する:小さな子どもの場合、欲張らず1日3〜5か所程度に絞るのが無難です。中高生であれば6〜8か所程度が目安となります。
  3. パビリオン間の移動時間を考慮する:会場は広いため、移動時間も計算に入れてスケジュールを立てましょう。大屋根リング下の移動は日よけになるルートです。
  4. 事前予約を活用する:多くのパビリオンは予約・抽選制となっています。公式サイトやアプリを通じて事前に予約しておくことをおすすめします。

アクセス方法と所要時間

大阪万博会場(夢洲)へのアクセスは主に以下の方法があります:

  • 鉄道(東ゲート):大阪メトロ中央線の延伸および臨時快速電車などで夢洲駅まで直接アクセス

    • JR京都駅から:約1時間10分
    • JR奈良駅から:約1時間00分
    • JR三ノ宮駅から:約1時間00分
  • シャトルバス(西ゲート):各主要駅からの直行バス(完全予約制、一部車両を除く)

    • 大阪駅(北)から:約40分
    • なんば駅から:約30分
    • 大阪駅(南)から:約30分
  • P&R(パークアンドライド):舞洲、尼崎、堺の万博P&R駐車場に駐車し、専用シャトルバスで西ゲート(夢洲第1交通ターミナル)へ

チケット情報と予約方法

万博のチケットは以下の種類が予定されています:

チケット種別 大人 中高生 小学生
開幕券 4,000円 2,200円 1,000円
前期券 5,000円 3,000円 1,200円
通期パス 30,000円 17,000円 7,000円
  • 開幕券:2025/4/13〜2025/4/26の期間のみ入場可
  • 前期券:2025/4/13〜2025/7/18の期間のみ入場可
  • 通期パス:2025/4/13〜2025/10/3の11時以降何回でも入場可

チケットを購入後、来場日時の予約が必要です。特に人気が予想される日時(ゴールデンウィークや夏休み期間)は早めの予約をおすすめします。また、多くのパビリオンやイベントは抽選制となっており、来場の2か月前から申し込みが可能です。

子連れにおすすめの持ち物リスト

  • 飲み物(会場内は価格が高めの傾向があります)
  • 軽食・おやつ
  • 帽子・日焼け止め(夏期)
  • 雨具(折りたたみ傘またはレインコート)
  • 予備のマスク
  • ウェットティッシュ
  • モバイルバッテリー(スマホのバッテリー消費が激しいため)
  • バンドエイドなどの簡単な救急用品
  • 子ども用の着替え

休憩スペースや授乳室などの施設情報

会場内には以下の施設が設置される予定です:

  • 休憩エリア:大屋根リング下を中心に複数箇所
  • 授乳室・おむつ交換スペース:各ゲート付近と会場内に分散配置
  • 救護室:東西両ゲート付近と会場中央部
  • レストエリア:飲食可能な休憩スペース(水分補給や軽食可)
  • キッズスペース:小さな子ども向けの遊び場(各エリアに設置予定)

まとめ

2025年大阪万博は、最先端技術と伝統文化が融合する一大イベントとなります。AI関連の展示では、人間とテクノロジーの新しい関係性や、50年後の未来社会の姿を体験することができます。一方、子連れのファミリーにとっては、子どもの年齢に合わせた体験型の展示が多数用意されており、学びと遊びが一体となった思い出に残る体験ができるでしょう。

特に注目すべきは、AI技術と子どもの好奇心を上手く結びつけた展示の数々です。技術の複雑さを感じさせることなく、子どもたちが直感的に楽しめる工夫がされています。

大阪万博は単なる展示会ではなく、未来社会のビジョンを体感できる場となるでしょう。AIと人間の共生、持続可能な社会の実現、そして子どもたちに伝えたい未来の可能性—これらのメッセージが込められた万博を、ぜひ家族で訪れてみてください。

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