🍏
🎉 ユーザーに優しいオンボーディングとは?
Apple HIG × Material Design × UX心理学から学ぶベストプラクティス
🗂️ はじめに:オンボーディング、どこまでやらせていいの?
- アプリにおいてオンボーディングは「ユーザーとの最初の出会い」。
ここでの体験が悪ければ、離脱は秒で起きます。
🍎 AppleのHuman Interface Guidelinesが教える基本原則
❝ Show the value, don’t just tell. ❞
- Appleはオンボーディングで次の3点を特に重要視しています:
① Start Fast, Stay Focused
- 起動後すぐに価値を届ける
- 長い説明スライドは避ける
- 最初の「体験」が価値とつながっている必要がある
② Explain Only What’s Necessary
- 情報の提示は “Just-in-Time”
- 使う瞬間に説明を出す(例:最初のカメラ使用時に許可を求める)
③ Request Permissions Judiciously
- 通知や位置情報などはコンテキストを持ってお願いする
- 「なぜそれが必要か」を明確に
🎨 Material Design の考え方も融合しよう
- 継続利用をゴールとする
- 3〜4ステップまでが理想Miller’s Law
- 初回体験では選択肢を限定し、進む道筋を明示する(人は選択肢が多いほど意思決定は遅くなる)Hick’s Law
- 登録・ログインは可能な限り後回しにする
- 手を動かす体験が優先されるべき(“Do, not read”)
📐 UX心理学に学ぶ設計のコツ
🔢 Hick’s Law
選択肢が多いほど意思決定に時間がかかる
→ 最初の選択肢はシンプル & 明示的に
🧠 Miller’s Law
人が一度に処理できる情報は7±2個
→ 初期画面の情報は4〜5つまでに絞る
✅ 実際のオンボーディング設計Tips
シーン | ベストプラクティス例 |
---|---|
初回起動 | ローディング→1スクリーンで特徴表示 |
チュートリアル | 1操作1説明まで |
アカウント登録 | スキップ可能にorあとで |
通知・位置情報の許可 | 利用直前に文脈を添えて |
最初のリスト作成・投稿など | 体験型にして流れの中で完了 |
🧪 判断ポイント:どこまで“やらせて”いいのか?
- ユーザーが許容できる行動数は?
✅ 初回起動時に許される行動の数は 3〜4ステップ以内
✅ ログインや許可は、価値体験後に出すことで許容度UP
🧰 最後に:チーム内ですり合わせるための質問リスト
1. このオンボーディングは本当に必要?
2. 登録前に価値は届けられている?
3. 学習コストを分割して出せている?
4. フィードバックループ(成功体験)を早く得られる?
✨ おわりに
オンボーディングは「ただの説明」ではなく、
ユーザーとプロダクトの信頼関係を築くファーストコンタクトです。
AppleやGoogleのガイドラインをなぞるだけでなく、
自分のプロダクトの体験価値と照らし合わせて設計することが鍵です。
Discussion