転職活動振り返り
恥ずかしながら、40代後半のオッサンである。こんなオッサンでも転職できたということをお伝えすることで誰かの参考になればと思う。
長い転職活動が終わった。
転職しようかなと考え始めたのが2019年1月。
そして今は2022年1月…丸3年かかったことになる。
転職エージェントへの登録、職務経歴書のアップデートなどなど済ませてみたものの、年齢的にハードルは極めて高いという自覚があった。
なので最初から長期戦になることを承知の上でゆるゆると仕事と子育ての隙間時間に転職活動を始めた。
コロナ禍による働き方の変化
多くの方が働き方を見直すきっかけになった今回の新型コロナ禍。私自身にとっても大きなきっかけであることは間違いない。
従来の価値観で子育てすることがいかにハードワークというか無理ゲーなのは巷の母親たちの声を聴けばわかる。
在宅勤務のあり方一つで、会社の考え方など明暗がクリアになった。在宅勤務により、父親の育児参加がしやすくなる。それを後押しすることができる企業が今後も人を惹きつけるだろう。
今は会社「が」人を選ぶターンから人が会社「を」選ぶターン。特にDX需要と重なりエンジニアは売り手市場なのでこの機会に外の世界をのぞいてみるのは悪いことではないと思う。
マクロ的には、少子高齢化により労働人口は減少の一途。若さというのは価値ある事に気付いてる会社はもう既に動いてる。
年齢の壁は想像以上に高い!
これが一番痛感したこと。
40代なら大企業だとマネジメント経験してるのが当たり前のお年頃。チーム構成的にも一兵卒ではなく、何らかの形でチームをリードするあるいはマネジメントしてほしいと言う要望がある。
スタートアップだと若い人が多いので、若者中心のカルチャーフィットに不安を持たれる。
「適応力高いですよ」、「年下の上司全然気にしない!」って言ってもなかなか初対面同士で信じられるかと言う点はお互い難しい。
一人情シスのキャリア上の欠点はマネジメント経験不足になりがちなこと。一人で頑張りすぎず、増員を要請しチームで仕事する形に持っていきたい。
増員が認められない?ならば転職しよう。
同じ業務を長く続けることは価値があるか?
転職活動を通じて自問自答を繰り返すこの質問。情シス歴18年のオッサンですが、長けりゃいいと言うわけもなく。
同じ情シスでも急成長中の会社と停滞する会社で得られる経験は、5年、10年分以上の差がある。
しかし経験量を測る上で年数はわかりやすい指標である。また、継続できると言う価値は評価されやすい(と思いたい)。
転職エージェントの価値は?
昨今は数多の転職エージェントやヘッドハンターがたくさんいるので信頼できる担当者を見つける方が難しい。
転職サイトに学歴くらいしか入れてないのにテンプレメールが20通以上届いたときには唖然としたものだ。求職者の職歴は彼らハイエナのエサみたいだ。
自分の希望がクリアなら自ら気になる会社に直接申し込むのがお互いノイズが入らず、受け入れる会社からするとエージェントに支払う費用が回避できるのでコスパいいと思う。最近はカジュアル面談という形で採用に直接関係なく接触する方法もある。
一方で、エージェントは定期的に求人情報を送ってくれるので積極的に転職先企業を探すことが難しい子育て世代はうまく活用するといいと思う。私の場合は転職エージェント経由で決まった。
Software is eating the worldの世界の情シス
Software is eating the worldという大きな流れの中で会社(コーポレート)全体のIT面の舵取りや、職場環境、ロジ周りを全体最適する役目を情シス経験のある者が担うのは自然な流れと考えられる。情シスじゃなくなってもこの経験は違う仕事でも生きると思う。
ITは先行投資なので、将来の成長が見込めないとなかなか積極的になれない経営的な事情がある。これはどの会社でも同じだろう。つまり裏を返すと情シスが必要な会社は成長志向とも考えられる。
ITは長くコストダウンの道具として認知されてきたため、成長のドライバーである事を忘れてしまっている側面がある。今それはDXという言葉で見直されている。SaaSの開発スピードが上がっているのは、DevOpsの浸透によるものだと思うし、DXの種はOpsにある。そう信じてこれからもOpsに関わりながら仕事を通じて世の中の役に少しでも立てればと思う。
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