🫱🫲
問題解決や意思決定を手助けする思考法
はじめに
最近、audibleで細谷功さんの『地頭力を鍛える』や『具体と抽象』などの本を聴きました
そこで、問題解決や意思決定のプロセスにおいて有効な考えとして仮設思考やフェルミ推定が挙げられていたため、自分なりに調べて整理しました。
仮設思考について
仮設思考は、問題解決や意思決定のプロセスで有効です。
以下に、その有意性についていくつか挙げます。
- 効率的な問題解決:全てのデータが揃っていない状況でも、仮設を立てることで早期に行動を開始でき、状況の理解と対策を進めることができます。
- 柔軟性の向上:仮設は修正・更新可能であり、これにより新しい情報や変化に迅速に対応できます。
- データ駆動アプローチ:仮設を検証するためにデータを収集・分析することで、意思決定がより根拠に基づいたものになります。
- クリティカルシンキングの訓練:常に「なぜそうなのか?」と考えることで、深い理解と革新的なアイデアが生まれやすくなります。
フェルミ推定について
フェルミ推定は、全てのデータが得られない状況でも、おおよその数値を迅速に見積もる方法です。
厳密な数値がなくても合理的な判断をくだす助けになります。これにより、迅速かつ効果的な意思決定や分析を行うことができます。
フェルミ推定の基本ステップ:
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問題の定義:何を知りたいのか、具体的に設定します。
- 例: 「シカゴには何人のピアノ調律師がいるか?」
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問題を分解する:大きな問題をいくつかの小さな部分に分けます。
- 例: 1) シカゴの人口を知る、2) ピアノ所有者の割合を推定する、3) ピアノ調律が必要な頻度と一人の調律師が年間で対応できる量を見積もる。
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それぞれの部分を見積もる:分解した要素ごとに、大体の数値を推定します。
- 例: シカゴの人口は約300万人、家庭の10%がピアノを持っている、ピアノは年1回調律が必要、一人の調律師は年間1000台のピアノを調律する、など。
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統合して全体の見積もりを得る:それぞれの推定を組み合わせて、最終的な結果を計算します。
- 例: (300万人 * 10%) / 1000 = 約300人の調律師がいる。
両者の関係性
仮設思考とフェルミ推定は、実際の問題解決や意思決定のプロセスで互いを補完する関係にあります。
仮設思考の「仮設設定と検証プロセス」を支援し、具体化する役割をフェルミ推定が果たすことで、より効果的で迅速な解決策を導き出すことができます。
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初期仮設の設定と検証:仮設思考では初期仮設を立てることが重要です。このとき、フェルミ推定を用いることで、大まかな数値や前提条件を迅速に設定できます。
- 例:ピアノ調律師の仮設思考においては、全体の数をフェルミ推定で見積もることで、初期の仮設を具体化します。
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データの不足を補完:完全なデータがない場合、仮設思考に基づいてフェルミ推定を用いることで、十分なデータがなくても合理的な見積もりが行えます。
- 例:新市場の評価を行う際、フェルミ推定で市場規模を大まかに見積もることで、初期の分析に役立てます。
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迅速な意思決定:フェルミ推定を仮設思考の一部として取り入れることで、迅速な意思決定が可能になります。これにより、時間の節約と効果的な問題解決が促進されます。
- 例:新製品の需要を仮設思考で判断する際、市場シェアをフェルミ推定で簡易的に計算し、迅速にアクションプランを立てます。
まとめ
仮設思考とフェルミ推定を上手く活用し、仕事に活かしていきたいと思います💪
参考文献
- 『地頭力を鍛える(著者:細谷功)』
- 『具体と抽象(著者:細谷功)』
- 『現役東大生が書いた地頭を鍛えるフェルミ推定ノート(著者:東大ケーススタディ研究会)』
- 『仮説思考(著者:内田和成)』
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