iPhone で自宅 Mac に SSH して Claude Code 等を動かす設定メモ
概要
Claude CodeやGemini CLIなど、AIエージェントが便利ですね。
パソコンでの開発も便利ですが、iPhoneから接続して開発したくて設定してみたのでメモを残します。
具体的には、Tailscale を使って Mac に安全なリモート SSH 接続を iPhone から行えるようになったので、他の方にも役に立つかも?ということで。
この記事ではMacとiPhoneの設定(SSHクライエントとしてshellFishを利用)と、
SSH接続までの要点のみをカバーします。
1. Mac側の設定
1-1. Tailscale のインストール(GUI + CLI)
brew install --cask tailscale
brew install tailscale
- GUI版でログインを済ませておきます(Tailscale メニュー → Log in)。
- CLI版では以下のように動作確認ができます:
tailscale status
tailscale netcheck
両方インストールしても問題なく、CLI版も便利なため両方インストールしました。
GUI版をcaskでインストールすることで、バージョンの相違も防げました。
(最初、app store版をインストールしてバージョンの齟齬が起きたための対策です)
1-2. SSH サーバを起動(macOS)
macOSではSSHサーバ(リモートログイン)はデフォルトでインストール済です。
以下から有効化:
- 「システム設定」 → 「一般」 → 「共有」 → 「リモートログイン」をオンにする
ついでに、バッテリー設定もオプションで「電源アダプタ使用時はディスプレイがオフの時に自動でスリープさせない」が重要です。
これを入れておくと、Macbookなどをアダプタに繋いでおけば、いつでもアクセス可能となります。
(WOLについてはまた調べる予定です)
2. iPhone側の設定
2-1. Tailscale アプリの導入とログイン
Tailscale アプリをインストールし、Mac と同じアカウントでログインします。
接続できていれば、iPhone アプリ内のピアリストに Mac が表示されるようになります。
2-2. shellFish 等のSSHクライアントを準備
App Store で「shellFish」など、鍵認証が使えるSSHクライアントアプリをインストールします。
私は比較的安価(買い切り4,000円)で高機能なshellFishを選びました。
(他にも有名どころではTermiusがありますが、少し高かったので私はshellFishを選択)
2-3. iPhoneからパスワードでのMacへのログイン
shellFish の設定で以下のように構成:
-
ホスト名:Mac の Tailscale IP(例:
100.x.y.z)-
tailscale statusで確認できます。 - 自分の場合は、MagicDNSでは接続がうまくいきませんでしたので簡易的にIPv4で設定。
-
- ユーザー名:Mac のユーザー名
- ポート 22(変更していなければ)
- 認証方式:パスワード
- パスワード:上記のMacユーザーのパスワード
これを設定し「ターミナル」のメニューで「セッションを追加」して「サーバー」で上記設定を選べば接続できるかと思います。
3. 鍵認証の設定
3-1. iPhone で鍵ペアを生成(クライアントアプリで)
次にSSHでの接続のため、鍵設定を行います。
iPhoneからの接続用に、改めて鍵ペアを作った方が早いかと思います。
- Neoserver の「その他 > 秘密鍵」で SSH 鍵ペア(公開鍵・秘密鍵)を生成し、「ED25519」などで生成。
- 生成された鍵の行をクリックすると「秘密鍵」の詳細画面へ遷移するので、「サーバに公開鍵を追加」を長押ししてコピー。
3-2. Mac の ~/.ssh/authorized_keys に登録
Macのターミナルで上記でコピーした内容をペーストしてenter:
echo 'ssh-rsa AAAAB3Nza...your_public_key...' >> ~/.ssh/authorized_keys
※必要に応じて .ssh フォルダのパーミッションも修正(もし.sshディレクトリなどが未登録であったならば。その場合はSSHの基本を学ぶことを強く推奨します):
chmod 700 ~/.ssh
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys
4. iPhoneからSSH接続!
shellFish の設定で以下のように構成:
-
ホスト名:Mac の Tailscale IP(例:
100.x.y.z)-
tailscale statusで確認できます
-
- ユーザー名:Mac のユーザー名
- 認証方式:「秘密鍵」に変更
- 秘密鍵:先ほど生成した秘密鍵を指定
おそらくログインできるかと思います。
5. Tmuxの設定
MacとiPhoneで全く同じセッションで同じ処理を共有したい場合が多いので、Tmuxの設定をしました。
それについては、後日追記します。
まとめ
Tailscale と Neoserver などの SSH クライアントアプリで、iPhone から Mac にアクセスできるようになりました。
これで、 Claude Code や Gemini CLI などを通勤中やカフェで使えたり、
ソファやベットでゴロゴロしながらエージェントに指示したりできるようになります。
最高です。
奇跡みたいな時代になりましたね😊
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