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自由に働く技術

2024/04/15に公開

はじめに

私は長年にわたり自由に働くことを選んできました。その理由を紹介しながら、自由に働くために心掛けていることについてご紹介します。
変化し続けるツールの使い方よりも、根本的な考え方・心構えの話になります。

筆者について

私は2008年11月に24歳で個人事業主として独立開業し、2016年に法人化しました。2018年には数名の社員を雇用しましたが、現在は一人会社として活動しています。リモートワークは開業当時から行っていますので、15年 ほどのキャリアとなります。
現在はWebサービス開発の受託開発や事業会社の技術支援を行う傍ら、Saitama.rbという地域Rubyコミュニティの主催しています。

『自由』とは

『自由』について生成AIに聞いてみると、以下のような回答がありました。

個人の価値観や状況によって異なる概念ですが、一般的には以下のような側面を含んでいると考えられます。

物理的な自由: 場所や時間に縛られず、自由に行動できること。リモートワークやフレキシブルな働き方がこれに該当します。
精神的な自由: 自分自身の思考や信念に縛られず、自由に考え、選択できること。自己表現や自己実現が含まれます。
経済的な自由: 経済的な制約から解放され、自分の生活を自分でコントロールできること。収入の安定や資産の形成が重要です。
社会的な自由: 社会的な規範や制約から解放され、自分らしく生きることができること。性別、宗教、人種などによる差別から自由であることも含まれます。

この記事で私が述べる、私が大切だと考えている『自由』は、このうち 『物理的な自由』 に相当するものです。

この記事を書く理由

近年多様な働き方が世の中でも広く受け入れられつつあり、リモートワークやフリーランスで働く方も珍しくありません。一方で、「以前使ってみたがあんまりだった」というお客様の声や、「リモートワーク疲れ」のような話もあります。そんな中、長年続けてこられたのは理由があるはず と考え、記事にしてみることにしました。

自由に働くために気を付けていること

自分を知る

人それぞれ異なる価値観を持っています。自分にとって何が重要かを明確にし、それを実現するために行動しています。場所の自由、時間の自由、人との関わり方など、自分に合った働き方を選択しています。どこまで譲れるか、どこまで自分を優先できるかを考えながら、自由な働き方を実現しています。

たとえば、私の生き方の優先順位は次のようになります。

  1. 場所の自由
  2. 時間の自由
  3. 人と関わらない

つまり私は絶対に出勤はしたくないし、毎日の朝会は厳しいが、それを避けるためなら必要なコミュニケーションはとれるということになります。

「絶対にやりたくなこと」を避けて生きていくために何をすべきか?何ができるか?を考えていれば、そのように判断して行動できます。

信頼される立ち回り

自由に動くためには信用が必要です。信頼されるために当たり前のことを徹底しています。突出した何かがなくとも、当たり前のことを当たり前にできること、それだけで価値があります。普段信用を築くために心掛けている行動について紹介します。

返事をする

  • メールは当日中に返信する。
    • 即答できないときは期限を決めて改めて連絡する旨を伝える
  • チャットは見たままにしない
    • 「見たよ!」とリアクション👌

納期を守る

  • 納期は最終期限と思って、それより早い日を目途に動く。
    • 無理して間に合わせるのは美談にならない。
    • 無理せずに済むように動く
    • 無理そうだと分かった時点でスケジュールかスコープの変更を提案する。
  • 守れない納期を伝えない。
    • 守れない見積もりをしないための見積もりの技術。
  • 見積もりの確度を伝えておく。

横柄にならない

  • 相手が新人だろうが、非開発者だろうが、丁寧で人当たりの良い人でいる。上も下もない。
  • 相手は感情を持った人間である。

信用できる成果物を出す

  • なぜ作るのか?まで先回りした仕様と設計
  • 資料を読んだりまとめたりしてイメージを膨らませる
  • 疑問や要件漏れの可能性が見つかれば都度確認
    • 他の解決策があれば提案するなど
  • 品質を妥協しない
    • 納期の中で可能な、今の自分のベストを目指す。読まれることを前提に仕様やコードを書く。
    • その場しのぎをしない。後で直すって思ってても、絶対直せない。
    • 頭が回らない日はあきらめる。品質が低下して後から困ることになる。

問題があればすぐ対応する

  • もしバグをだしたら優先対応する。速度大事。
    • 自由を得るために自由でない時もある

継続的学習を自然にする

「エンジニアは休みの日にも勉強しなくてはいけない」とは言いませんが、日ごろから学習する癖をつけておいたほうが、何かと便利かと思います。

ゆとりのある業務時間

学ぶには時間と気力が必要です。情報収集や学習の時間を優先して割り当てることで、忙しくても時間をとれるように注意します。また瞑想を日課に取り入れるなど、多少の時間を使っても心も大切にしています。

日課にする

勉強するぞ!とはがんばり続けられないので、ルーティンに組み込むようにしています。たとえば「寝る前30分は読書する」などです。

効率的な学習について学ぶ

限られた時間の中で**長期記憶に残しやすい方法とは?**について学習します。限られたリソースの中で、何を学ぶか、の選択も必要です。

必要なことは全部やる

私の場合は人と関わることがストレスであることがわかっています。コミュニケーションを最低限にするためにどうすれよいか考えた結果、受注から運用までの全部を自分でやれればいいという結論に落ち着きました。

データ設計技術、システム設計技術、バックエンド、フロントエンド、インフラ、監視、人脈づくり、PR活動 などなど…

まとめ

「自由」とは好き勝手に動けることではありません。自分の責任で何をするか、なにをしないかを選べるということです。 判断の自由と言っていいでしょう。本記事で述べたことを実践する自由も、しない自由もあります。人と関わって仕事をするのが好きなら、全く異なるやり方になるでしょう。組織人として生きるのが向いているなら、そもそも自由な働き方は難しいでしょう。

しかし私にはこの生き方が合っているといえます。15年以上も続けられていて、高いモチベーションを維持できていることもそれを証明しています。
今後も自分が最もパフォーマンスを発揮できる働き方の研究を続け、お客様にとっても私にとってもメリットのあるお付き合いをしていきたいと思います。

タケユー・ウェブ株式会社

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