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Proxmox?なにそれ?という人に向けて

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「Proxmox」とはなにか知っていますか?
これはなんなのか。何者なのか。どうやって使うのか。
という状態から、使ってみたい。試したみたいと思われるように記事を書いていこうと思います。

はじめに

proxmoxとはサーバーを仮想化するためのOSです。
正式には**「Proxmox Virtual Environment (Proxmox VE)」**と呼ばれます。

みなさん、サーバーを作ったりUbuntuを入れるときBootをすると思います。
この時に入れるのがproxmoxです。proxmoxを基盤として、Ubuntuなどを立ち上げるのです。
物理的に1つのサーバーやPCにProxmoxを入れることで、簡単に仮想環境を作ることができます。

では、「Dockerでコンテナ別に分けたらいいのでは?」「クラウドで作るVMとは何が違うの?」について書いていきます。

「Dockerでコンテナ別に分けたらいいのでは?」

これはレイヤーの話になってきます。
ProxmoxはOSレベルでの隔離に対して、Dockerはアプリレベルでの隔離になります。
以下のレイヤーが理想です。
Hardware → Proxmox → VM(Ubuntu Server) → Docker → App

またこのVMに関してはUbuntuじゃなくてもいいです。windowsやmacOSでも起動できるわけです(自前で用意する必要あり)

あるVMにはUbuntu、あるVMにはwindowsという共存が可能になります。

「クラウドで作るVMとは何が違うの?」

ほとんど変わりません。
言うなれば、Proxmoxを使用すると自分だけのクラウドサービスを作ることができるわけです。

私は以前AWSで、ほとんど使用していなかったインスタンスを止め忘れて3000円が引き落とされていました...

このような事態を防げるわけです。

またUbuntuServerで試したいことがあった場合、新しくPCを用意したり古いものをBootし直すする必要がなく、Proxmoxでボタンポチッとするだけでいいわけです。

Proxmoxにはapiも用意されているため、自分でwebサービスを作ってしまえばそこでVMを作成して作業できるわけです。

夢があると思いませんか?

proxmoxの強み

上記までのメリットより強いのが、proxmoxで組めるクラスタです。
複数のPCが余っていれば、proxmoxを入れてクラスタを組めます。そうすると一台の大きなサーバとして見せることができるです。

また冗長性についても優れています。
一台のPCが壊れた時にVMを停止させることなく、クラスター間を移動させることができるのです。

必要なPC

最低メモリ4GB程度のPCがあれば動きます。
お試しであれば、良いでしょう。

ですが、proxmoxに2GBぐらい使われるので、残りをVMとして立ち上げることになります。
理想は8,16,32GBあたりでしょうか。
メモリは多すぎても、次はCPUが足を引っ張ってくるので注意です。

またストレージはSSDをお勧めします。
これは単純に複数のVMを立ち上げて操作するときに HDDだと遅くなる可能性が高いためです。
ただまずはHDDでやって、遅いと感じたらSSDでも問題はないでしょう。

まとめ

みなさん、少しはproxmoxに興味を持っていただけましたか?
詳しく深い話はしていませんが、ぼんやりとでもproxmoxの良さをわかっていただいたなら嬉しいです。

今回は導入方法や技術的な話はしませんでしたが、もしご興味がある方は今後、「proxmoxをpxeBoot (ネットワークブートしてみる)」や「proxmoxのVMをapiで立ち上げてみる」などの記事もアップ予定なので興味を持っていただけたらぜひみてみてください!

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