インターネットがブツブツ切れる問題の対処
訳があって、インターネット環境が古い家へ引っ越しました。
フレッツ光ネクスト1Gだということだけ聞いていたので、回線自体は良いわけでもないが、特別悪くもない状況。
ただし、無線APが10年前に購入したもの1台が1Fリビングにあるだけで、2Fへの電波は弱く、届いていない部屋もありました。
元々一人でWebやLineぐらいでしか使われていなかったところに我々家族で一挙に押し寄せて、Web会議やらYouTubeやらを利用しようとして、パワー不足を懸念し、前の家で使っていたメッシュWi-Fiルーター2台と交換・増設しようと試みました。
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元々設置してあったWi-Fi AP
Buffalo WSR-1166DHP
発売時期: 2014年9月 11ac対応 -
持ってきたWi-Fi AP (2台メッシュ構成)
ASUS ZenWiFi AX
発売時期: 2020年6月 Wi-Fi6対応
購入時期: 2022年7月
AP交換後、数分に一度接続断が発生
ところが、交換したらブツブツとインターネットが切れるという事象が発生。
とにかく現状構成の情報がわからないまま、BuffaloルータがAPモードで動いていたので、ASUSもAPモードで導入していたのですが、構成を把握するところからスタート。
光回線の引き込んだところにONU兼ひかり電話機能付きのルーターであるホームゲートウェイPR-400MI(以下HGW)が存在することが判明。
とりあえず、管理画面に入って設定状況を確認。HGWでルーター機能ONの状態だった。
一旦、HGWは純粋なONUとして利用(ブリッジ接続)し、無線Wi-Fiの方をルーターにしてみる。
ルータ機能ON→OFF ※PPPoE ブリッジ:使用するにチェック
ZenWiFi AXをルーターモードで設定したら途切れにくくなった。
ただしパケットロスは度々あり、pingも50ms以上かかっていることが多い。
PR-400MI直結の時より10倍以上遅い。
もう一度HGWの設定を見直すと、IPv4の設定変更がグレーアウトしている。
ASUSのAPをPPPoE以外のモードで接続しようとしてもインターネットに全くつながらない。PPPoEモードにしたときだけつながるが速度が遅い。PPPoEブリッジとか余計なことはしない方がよさそう。
HGWを元のルーターモードに戻し、構成を整理。
プロバイダ情報を確認
プロバイダの情報を入手し、@nifty v6サービスを契約しているようだ。
@nifty v6サービスというページに記載されている対応機器の欄に下記の記載があるのを見つけた。
IPv4 over IPv6(IPoE方式によるIPv4接続)を利用するためには、ホームゲートウェイまたは「IPv4 over IPv6」に対応したブロードバンドルーター(Wi-Fiルーター)が必要です。
接続事業者にNTTドコモビジネス株式会社(OCNバーチャルコネクト)と株式会社JPIX(v6プラス)を併用しておりますので、両方に対応した機器を推奨しています。
NTTドコモビジネス株式会社(OCNバーチャルコネクト)
株式会社JPIX (v6プラス)
私が持ってきた ASUS ZenWiFi AX はここに載っていない。。
将来的に10Gにすることも視野にいれ、上記リストに記載されているルーターのうち、同じASUSのRT-BE92Uを購入(無駄にハイスペック)。前の機種はメッシュ子機にまわす。
ところが、APをプロバイダ動作確認済の機器に入れ替えてもブツブツ切れる。。
ちなみに一番最初のBuffaloに戻してもしばらく安定しているように見えていたが、切れることがあるということも判明。
NTTへ問い合わせ
ここでやっと無線APは悪くなく、HGW(PR-400MI)が相性が悪いまたは故障していると確信しました。
PR-400MIの障害ログをよく見ると何もしていない時に勝手に電源が落ちている様子。落ちると最新のログしか残らないので何度も落ちていると気づかなかった。。
| 発生日時 | ログ(内容) |
|---|---|
| 2025/10/21 18:16:01 | JavaVM active |
| 2025/10/21 18:15:42 | PPPoE セッション解放[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:39 | SAM機能を開始 |
| 2025/10/21 18:15:37 | PPP-IPCPの確立[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:37 | PPPの認証成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:37 | PPP-LCPの確立[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:37 | PPPoE セッション開始成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:36 | PPPoE AC発見成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 18:15:25 | 時刻の同期成功 |
| 2025/10/21 18:15:25 | 電話使用可能 |
| 2010/01/01 00:00:39 | DHCPv4アドレス取得 |
| 2010/01/01 00:00:38 | DHCPv6アドレス取得 |
| 2010/01/01 00:00:21 | LANインタフェース(port1) リンクアップ |
| 2010/01/01 00:00:20 | WANインタフェース リンクアップ |
| 2010/01/01 00:00:17 | LANインタフェース(port1) リンクダウン |
| 2010/01/01 00:00:17 | WANインタフェース リンクダウン |
| 2010/01/01 00:00:10 | 機器起動 |
| 2025/10/21 16:58:25 | LANインタフェース(port3) リンクアップ |
| 2025/10/21 16:58:22 | LANインタフェース(port3) リンクダウン |
| 2025/10/21 16:58:21 | LANインタフェース(port3) リンクアップ |
| 2025/10/21 15:24:22 | JavaVM active |
| 2025/10/21 15:24:02 | PPPoE セッション解放[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:58 | SAM機能を開始 |
| 2025/10/21 15:23:57 | PPP-IPCPの確立[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:56 | PPPの認証成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:56 | PPP-LCPの確立[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:55 | PPPoE セッション開始成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:55 | PPPoE AC発見成功[メインセッション] |
| 2025/10/21 15:23:44 | 時刻の同期成功 |
| 2025/10/21 15:23:44 | 電話使用可能 |
| 2010/01/01 00:00:40 | DHCPv4アドレス取得 |
| 2010/01/01 00:00:39 | DHCPv6アドレス取得 |
| 2010/01/01 00:00:21 | LANインタフェース(port1) リンクアップ |
| 2010/01/01 00:00:21 | WANインタフェース リンクアップ |
| 2010/01/01 00:00:18 | WANインタフェース リンクダウン |
| 2010/01/01 00:00:18 | LANインタフェース(port1) リンクダウン |
| 2010/01/01 00:00:11 | 機器起動 |
このことを踏まえてフレッツの問い合わせフォームから連絡。
こちらがある程度調べているとみてくれたのか、すぐにHGWの代替機を送ってくれると入電。
早速翌日ゆうパックが来たと思ったら、無線LANカードのみ届き、なんだこれとメールで文句言ったらすぐに入電がありすぐに持っていくとNTTの方がHGWをわざわざ届けてくれた。
新しく届いたHGWはPR-500KIで一つ新しい型番になっているが、製造年月日は2014年07月。
大丈夫かいな。。と思いつつとりあえず入れ替えてみた。
結果は問題なくインターネット接続成功!
しばらくpingを打ちながら様子をみていたが、問題なさそう。
DHCPレンジの調整のため設定画面に入ってみたが、PPPoEブリッジは使用するにチェックが入った状態だった。
IPoE使って配下に無線APをAPモードで接続している場合はこの機能は特に何も影響してないのかな。
IPv6接続性としても下記URLで10/10で問題ないことを確認
@niftyのアクセス状況確認でもIPv6でアクセスできていることを確認

最終構成
最終的に以下のような構成になりました。
結果としてはHGWの交換で安定したのでルーター新調は不要だったと思われます。。
前のHGWでは新しい無線APの通信に耐えられるだけのスペックが不足していたのかも。
ただの経年劣化による故障かもですが。
教訓
最終的に安定したので良いのですが、原因追及にかなり時間を要したこと、ルーター新調という無駄なコストをかけたことは反省点として挙げられます。
宅内間通信は多少速くなっているのだと思いますが、ストレージ含めて基本的にクラウド通信が中心となっているのであまり実感がない状況です。
この手の問い合わせは基本的に返答が中々来なかったり、色々試せと言われて長期化するものだと思い込んでいた(@niftyに別件で問い合わせた時は、繋がらない電話を延々とかけ続け、繋がっても散々個人情報を確認された上でNTT側の処理が終わらないと何もできないとか言われてかなり不信感を抱いている)ので、こんなにあっさり交換に応じてもらえるとは思っていませんでした。こんなことであればさっさと問い合わせてしまってから考える方が良かったと感じました。
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