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MacBook ProがUbuntu 24.04で復活!〜SSD換装から快適な開発環境構築まで〜

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はじめに:壊れたMacBook Pro、再び動き出す

数年前に引退させたMacBook Pro (A1708、2017年モデル)が、突然のハードディスク破損に見舞われました。修理には高額な費用が予想されたため、一度は諦めかけました。しかし、SSDを自分で交換し、最新のUbuntu 24.04 LTSをインストールして、開発マシンとして復活させることにしました。

第1部:DIY修理とUbuntuインストール

1. 部品調達と修理

まず、Amazonで互換性のあるSSD(7,000円)と、ついでにバッテリー(8,900円)を購入しました。YouTube先生と付録の取説を参考にして、付録の精密ドライバーを使い、交換作業を完了させました。
約2時間。
バッテリーの外し方はいろいろありそうです。今回はトラックバックは外さないやり方にしました。

2. インストールメディアの作成

Ubuntu公式サイトからUbuntu 24.04 LTSのISOファイルをダウンロードし、Windows PCでRufusを使ってUSBメモリに書き込みました。https://rufus.ie/ja/
当初は定番のEtcherで書き込みに失敗。
代わりにWindows限定のツールRufus 4.9を使用すると、問題なくISOメディアの作成ができました。Windowsで作成した起動USBでも、Macで問題なく使用できることを確認しました。

3. Ubuntuのインストール

修理したMacBook ProにUSBメモリを差し込み、電源を入れて「Option」キーを長押し。起動デバイスの選択画面でUSBを選び、あとは画面の指示に従うだけでした。Wi-Fiやトラックパッド、キーボードも特別な設定なしでスムーズに動作し、macOSを使っていた時よりも動作が軽快に感じられました。


第2部:Macユーザー必見!キーボードのカスタマイズ

唯一の課題、日本語入力

Ubuntuのインストールは順調でしたが、Macのキーボードにある英数キーとかなキーでの入力切り替えができませんでした。しかし、この問題はMozcの設定をカスタマイズすることで簡単に解決できました。

Mozcのカスタマイズ手順

  1. 画面右上の入力切替アイコンから「ツール」>「プロパティ」を選択。
  2. 「キー設定の選択」にある「編集」ボタンをクリック。
  3. IMEを無効化するコマンドに英数キーを、IMEを有効化するコマンドにかなキーを割り当てます。いくつかありますが、すべてです。
  4. 変更を保存し、ログアウトして再ログインすれば、Macと同じように直感的な日本語入力が可能になります。

第3部:⌘(コマンド)キーショートカットを再現する

Macユーザーにとって、⌘+C(コピー)、⌘+V(ペースト)、⌘+X(切り取り)、⌘+Z(元に戻す)といったショートカットは必須です。Ubuntuのデフォルト設定ではCtrlキーを使いますが、これを**キー(Superキー)**に割り当てることで、よりMacに近い操作感を実現できます。

ショートカット設定方法

このカスタマイズには、まずGNOME Tweaksというツールをインストールします。

sudo apt install gnome-tweaks

次に、GNOME Tweaksを開き、「Keyboard & Mouse」 > 「Additional Layout Options」 > **「Ctrl position」**と進みます。

ここで、「Swap Left Alt and Left Ctrl」にチェックを入れるのが最も簡単な方法です。これにより、AltCtrlの機能が入れ替わり、Macの⌘+Cにあたる操作をAlt+Cで行えるようになります。

よりMacの****キーに近い感覚で操作したい場合は、dconf Editorを使ってCtrlSuperキー)を入れ替えるという高度な設定も可能です。


まとめ:古いマシンが最高の開発環境へ

今回のDIY修理とUbuntuのインストール、そしてキーボードのカスタマイズによって、壊れたMacBook Proは、最新のテクノロジーを活用した快適な開発環境として見事に復活しました。

もし、使っていない古いMacBookやPCがあるなら、Ubuntuを試してみてください。きっと、新しい発見と、DIYならではの達成感が味わえるはずです。

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