【AIを使い倒して】エンジニアの職務経歴書作成をサポートするサービスを開発したぞ!
はじめに
はじめまして!
エンジニアの@takatoku_learnです。
今回初めての個人開発に挑戦したので、そのサービス「rilepi」についての紹介と、開発背景、2週間という短期間で実現した開発プロセス、採用している技術スタックについてご紹介できればと思います。
ぜひ試しに使ってみていただいて、以下のフォームから感想や要望などを頂ければと思います。
rilepiとは
rilepiは、会員登録なしで利用できるエンジニアに特化した職務経歴書ビルダーです。
rilepiのコンセプト
rilepiは「エンジニアの未来を、いつでも最高に。」というコンセプトの元作りました。
エンジニアがいつでも自分の経歴を最高の状態で管理し、アピールできる状態を保ち続けるために必要な機能を提供できればと考えています。
初期リリースの機能
今回のリリースでは、エンジニアに特化した職務経歴書作成に必要な機能として以下を実装しました。
基本情報&職務経歴の入力
必要な項目をシンプルに入力するだけで、職務経歴書の作成が完成します。
項目についても開発者の経験と、10以上の転職エージェントが提供する職務経歴書に関する情報を参考にしながら選別しています。
職務経歴書の書き方を知らない人でも、項目に沿って情報を入力していけば最低限の職務経歴書が完成するようになっています。
PDFプレビュー機能
入力内容をリアルタイムでPDFとしてプレビュー画面で確認できるため、最終成果物のイメージがすぐに掴めます。
PDFダウンロード機能
入力した内容をPDFに変換することができます。
情報の一時保存機能
ユーザーが入力した情報は、ブラウザのローカルストレージに一時保存できます。
これにより、ページのリロードや誤操作で情報が失われる心配がなく、安心して入力作業に集中できます。
レスポンシブなデザイン
rilepiは、PC、タブレット、スマートフォンといったあらゆるデバイスで快適に利用できるよう、レスポンシブデザインを採用しています。
画面サイズに応じたレイアウトの自動調整や、タッチ操作に配慮したUIコンポーネントを実装することで、ユーザーはどのデバイスからでもシームレスに職務経歴書の入力、プレビュー、PDF出力が可能です。
ぜひ通勤時間などのスキマ時間で職務経歴書を入力してください。
開発背景
私がこのアプリケーションの開発に踏み切ったのは、私が経験した2回の転職活動での体験で感じたことがキッカケです。
その2回の転職活動を振り返ると、「なかなか体力を使ったな〜」と感じています。
転職活動で直面したリアルな壁
1. 企業やエージェント探しの苦労
企業探しに苦労するのは誰もが想像できるかもしれませんが、最近ではエンジニア転職に強いと押し出す転職エージェントが多く、それぞれ得意分野も異なります。その結果、どこが自分に合っているのか、また、どの転職エージェントが信頼できるのかを見極めるのは難しかったです。
2. 日程調整とカジュアル面談のストレス
面接の日程調整に追われる中、企業とのカジュアル面談でも、何度も日程をすり合わせる煩雑な作業が必要でした。現職に勤めながら転職活動をしている場合、現職との予定を調整しつつ、進めなければいけない日程調整やメールでのやり取りには中々苦労しました。
3. 面接対策の不安
特に最初の転職では、新卒の時の就職活動とのギャップもあり、面接対策にも苦労しました。特に今までの職歴を深掘られる際にはある程度準備という名の「思い出し作業」をしておかないと思ったように答えられない場面もあったのである程度の準備と対策が必要でした。
4. 職務経歴書作成のジレンマ
特に大きな課題だったのは、職務経歴書の作成です。
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書くのが面倒くさい
多くの記事やテンプレート(例:dodaの記事、リクルートの記事)が存在しても、実際に自分の経歴を整理する作業は、面倒で手が進まないものでした。この段階で転職活動を諦めてしまっている人が結構いるのではないでしょうか。
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過去のプロジェクトほど詳細を覚えていない
1年以上前のプロジェクトの詳細は、時間が経つと記憶が曖昧になってしまいます。せっかく当時は頑張っていたのに、その内容を詳細には覚えていないがために、正確に内容を伝えることができないのはとても勿体無いですし、自分自身も歯がゆい思いをしました。
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各エージェントのフォーマットの違い
いくつかの転職エージェントには会員登録後に使える職務経歴書ビルダーがある場合もあります。しかし、転職エージェントごとに異なる職務経歴書のフォーマットが異なったり、他では転用できないようなアウトプットになっている場合が多く、複数の転職エージェントへの登録や、自己応募にはその職務経歴書を使い回しにくいのも大変でした。
開発への想い
これらの経験から、「もっとシンプルに、誰でも簡単に職務経歴書を作成・更新できる環境を作りたい」という思いが芽生えました。
私自身が転職活動で感じた苦労は、きっと他のエンジニアも困っているはず。そして何よりも自分が使いたいw――それがrilepi開発の原点です。
技術スタックと開発プロセス
技術スタック
rilepiは、Next.js 15 を採用し、Vercel へのデプロイを行っています。
Vercel は GitHub のリポジトリと連携するだけで簡単にデプロイでき、PRごとのプレビュー機能も利用できるため、開発効率が大幅に向上しました。
また、PDF のプレビュー機能には Mozilla が提供する PDF.js を、PDF の生成・ダウンロードには PDF-lib を利用しています。これにより、ユーザーが入力した内容をリアルタイムで PDF として確認できるほか、高品質な PDF ドキュメントとして出力することができます。
そして、全てクライアントサイドでPDFの処理を完結させることで、PDFエクスポートにおいて、サーバーのリソースを使用していないです。主に初回表示時のSSR処理のみをサーバー側で行なっています。
開発プロセス
開発期間はAIツールを使い倒し、2週間という短い期間で開発しました。
まず、2日間にわたって他の転職サービスの機能や記事を分析して要件定義を行い、プロジェクトの基本方針と必要な機能を明確にしました。
その後、1日でデザインv0を使ってざっくりとしたデザインを作成し、都度フィードバックを反映させながら修正を重ねました。
主要機能の開発は約10日間で完了し、。コードの記述に関しては、GitHub CopilotとRoo-Code、Chat GPTを駆使して開発したのでほとんど自分で手を動かしてコードは記述しませんでした。(途中から縛りプレイのようにAIだけを使ってどこまで開発できるかを試していましたw)
特に自分で開発したらそこそこ面倒くさいPDFの描画処理や、綺麗に出力するためのロジックや計算などは9割AIに書いてもらうことができたので、PDFの描画には思ったよりも時間が掛からなかったです。
残りの2日間は、テストやSEO対策のためのmetaデータの設定、Google Analytics の導入など、リリースに向けた最終調整と品質向上に注力する期間としました。
今後の展望とフィードバックのお願い
初期リリースという段階では、基本的な職務経歴書作成の部分に特化しています。
今後は、職務経歴書ビルダーの改善のほか、以下の機能の実装も検討しています。
今後のアップデートで検討中の機能例:
• ログイン機能&データ保存(GitHub/Google認証を活用)
• バージョン管理と差分比較
• Markdownや英語への自動変換
• エンジニア転職エージェント連携機能
使ってくれた方からのご意見やご要望を反映させながら、より良いサービスへと成長させていきたいと考えています。
リリース直後の段階なので、ぜひ使ってみた感想や改善点、追加してほしい機能など、以下のフォームからフィードバックをお寄せいただけると幸いです。
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