終売になった1uトラックボールモジュールの代替品を自作キーボードキットに使ってみた所感など
ということで、代替品になりえそうなトラックボールのブレークアウトボードを探し、候補に上がったのがPimoroni PIM447。
miniZoneのRev5にて搭載できるようにしたので、設計や使い心地などをまとめておきたいと思います。
Pimoroni PIM447
下記のリンクから購入できます。
使用感
データシートの記載をすると
The trackball module itself has a tiny cylinder magnet at each corner that spins and is
read by one of four Hall-effect sensors.
トラックボール・モジュールの各角には小さな円柱状の磁石があり、これが回転することで
4つのホール効果センサーのうちの1つによって読み取られます。
7mmオプティカルトラックボールモジュール1uタイプとはセンサーの仕組みが異なるようです。
使い心地の良し悪しは個人の好みになりそうです。
トラックボールを転がした感触はちょっとザラザラする感じ。
PIM447が優れている点としては、
- トラックボールの押し込みでクリック入力ができる
- トラックボールモジュール自体が光る(らしい)
ところが挙げられます。
フットプリント
miniZoneで利用したものをこちらに置いておきました。
寸法などは頑張って再現しましたが、公式のものではないので、不都合は負いかねます。
ピンソケットはこちらのものを利用すると良いかと思います。
回路図
miniZoneで利用したものをこちらに置いておきました。
4番のINTが何に使われるかが未だによく分かっていません。
回路を繋がなくて動いていますね。
こちらも使用は自由ですが、フットプリント同様に不都合は負いかねます。
ファームウェア
QMK FirmwareのドキュメントにもあるようにRules.mkに
POINTING_DEVICE_DRIVER = pimoroni_trackball
を記載してビルドすればトラックボールの入力が取れます。
とりあえず、動かすだけ…というレベルの話ですが、このあたり手軽に始められるのは良い点ですね。
ファームウェアは改造しがいがありそうです。
私はこんな感じで書きました。
PIM447は1uトラックボールモジュールの置き換えとなるか?
大きい観点で言えば、YES。
同様のサイズでは選択肢がPIM447以外にないので、同じことをしようと思ったら頼るしかない。
自作キーボードの設計の観点で言えば、QMK Firmwareが公式にサポートしていることと組み立ての際の手順の少なさという点では1uトラックボールモジュールよりシンプルなのがありがたい。
全体的な扱いやすさというところで言えば、アドバンテージがある。
一方で、センサーの種類の違いから1uトラックボールモジュールと近い使用感を出すとなるとファームウェアをどれだけ工夫できるかにかかってくるかな〜と。
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