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FFmpeg 8.0がそろそろ出そう

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FFmpeg
tech

2025年8月に、FFmpeg 8.0が出るという記事が出ていますね。

https://www.phoronix.com/news/FFmpeg-8.0-Coming-Soon

LTS版の7.1が出てからまだそんなに日が経っていないですが、もうメジャーアップデートという事で大きく機能が増えているようです。進化が早いですね。とりあえず記事を元にどんな機能が増えるのかを見て行きましょう。

機能追加

  • OpenAI Whisper オーディオフィルタのサポート（予定）
    大きなところではこれですかね。まだマージされていないという事で最新ソースでも試せませんが、サポートされれば文字起こしなどの機能が大幅に機能強化されることになるでしょう。注目したいと思います。

  • CENC AV1 サポート
    AV1での暗号化に対応したようです。AV1の使用シーンがどんどん増えていますので、AV1系の機能追加は嬉しいですね。

  • WHIPマルチプレクサの追加
    WHIP(WebRTC-HTTP ingestion protocol)に対応し、WebRTCベースでの低遅延なアップロードが可能になっています。

  • AV1 RTP パケット
    AV1をリアルタイム送信するためのパケット化に関して、このようなドラフトに従った機能が追加されました。FFmpegだけでなくGStreamerなどでもAV1でのRTSP送信が実現しているようです。

  • デコーダの追加
    RealVideo6.0、ADPCM IMA Xbox、G.728、Sanyo LD-ADPCM、APV for Samsung's Advanced Professional Video、OpenHarmony
    これらが追加されているようです。

  • エンコーダの追加
    APV、animated JPEG-XL、libx265 alpha layer、OpenHarmony
    これらが追加されているようです。

機能強化

  • Flash Video FLV v2
    FLVv2フォーマットにおいて色々と最適化され、マルチトラックのオーディオやビデオなどにも対応したようです。

  • AVX-512の最適化
    AVX-512命令セットに最適化し、高速化が図られたようです。特に可逆圧縮のFFV1コーデックでは36倍のスピードでのデコードが報告されているようです。リサイズや色変更などでも効果があるようなので、このあたりの機能はいつかベンチマークを取ってみたいですね。

  • その他色々
    その他、多くの機能が書いてあるのと、書いてないものもいろいろと変更されているようです。

個人的な試行

  • SVT-AV1 3.0.2に対応
    FFmpeg 7.1.1ではSVT-AV1の2.3.0までしか対応していなく、3系をいれるとコンパイルに失敗していました。最新版のソースではコンパイルが通るようになっていました。
curl -LO https://gitlab.com/AOMediaCodec/SVT-AV1/-/archive/v3.0.2/SVT-AV1-v3.0.2.tar.gz
tar zxf SVT-AV1-v3.0.2.tar.gz
cd SVT-AV1-v3.0.2/Build
cmake .. -G"Unix Makefiles" -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release
make && make install

git clone --depth 1 https://git.ffmpeg.org/ffmpeg.git ffmpeg
cd ffmpeg
./configure --enable-libsvtav1
make && make install

SVTAV1も3.1.0の準備が始まっていますので、これからは3系が主流になりそうですね。

8月末にはリリースされるようなので、それまでは最新ソースからコンパイルした環境で色々と試してみたいと思います。また何かあれば記事に書いてみます。

https://voice.stream.co.jp/

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