エンジニアのためのSORACOM 再入門ハンズオン
はじめに
SORACOM のSIMまたはバーチャルSIMさえあれば利用可能となる便利なIoTプラットフォーム機能をハンズオンで動かしながら、改めてSORACOMの仕組みを理解していきましょう。
1. SORACOM ArcでSORACOMに接続する
Virtual SIM/Subscriberを作成して、インターネット経由でSORACOMプラットフォームに接続します。
1.1 Virtual SIMの作成・SORACOMへの接続
Virtual SIMの作成方法 SORACOMプラットフォームへの接続方法はいくつかあります。
1.1 パターンA. soratunによる接続(mac/Linux向け)
soratunのインストール
こちらの手順でご自身のPCのOS,アーキテクチャにあったsoratunをインストールします。
soratunでvirtualSIM/subscriberをブートストラップする
こちらの手順でブートストラップ(=バーチャルSIMsubscriberの作成と、PCへの配置)を行います
$ sudo soratun up --config /path/to/arc.json
まで実行できたら接続完了です!
ついでに、ユーザーコンソールからバーチャルSIMが追加されていることを確認してみましょう
1.1 パターンB. wireguardによる接続(windows向け)
wireguardをインストール
こちらのサイトからwindows向けのwireguardクライアントをインストールします。
ユーザーコンソールでvirtualSIM/subscriberを作成する
こちらの手順でユーザーコンソールからバーチャルlSIM/subscriberを作成します.
(プライマリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriberを作成)
トンネルの編集
トンネルを追加します
接続情報の入力
インターフェースの有効化
1.2 接続の確認
pong.soracom.io
という、SORACOMプラットフォームに接続していないとアクセスできないサーバーに対してpingを打ってみます
ping -n 3 pong.soracom.io
soratunを停止/wireguard無効化して接続できないことも確認してみましょう
2. デバイスリードパターンの双方向通信体験
今回はデバイスリードパターンの双方向通信を体験します。
2.1 メタデータサービスの活用
2.1.1 作成したバーチャルSIMをグループに入れる
SIMを選択して所属グループ変更を実施します。
今回は新しいグループを作成しましょう
2.1.2 メタデータを設定する
こちらの手順でメタデータを設定します。
このとき、ユーザーデータに好きな文字を入れてみます。
保存ボタンをクリックします。
2.1.3 メタデータを参照する
SORACOMプラットフォームに接続した状態でメタデータを確認してみましょう
curl -s http://metadata.soracom.io/v1/userdata
先ほど記載したデータが返ってくれば成功です。
2.2 SORACOM Harvest Filesの活用
今回はSORACOM Harvest Filesで、デバイスへのファイルの送り込みを体験します。
2.2.1 SORACOM Harvest Filesへのファイルアップロード
以下の手順でSORACOM Harvest Files を有効化します
以下の手順でユーザーコンソールから任意のファイルをアップロードします
2.2.2 SORACOM Harvest Filesからのファイルダウンロード
SORACOMプラットフォームに接続した状態でSORACOM Harvest Fileからデータをダウンロードしてみましょう
curl -O http://harvest-files.soracom.io/path/to/filename
path/to/filename
はデータを保存した保存先です。
3. TCP バイナリを使ったデータ送信
今回はUnified endpoint -> バイナリパーサー -> SORACOM Harvest Dataの経路でのデータ送信を体験します。
3.1 Unified endpointにバイナリデータを送る
以下の手順でSORACOM Harvest Dataを有効化します
unified endpointのエントリポイントにTCPでデータを投げてみます。
(10203040をchar[]で送信します。)
nc -v unified.soracom.io 23080
10203040
3.2 SORACOM Harvest Dataを使ったデータの確認
こちらの手順で確認します。
3.3 バイナリパーサーを設定する
データを10、20、30、40に分解するための呪文を設定します。
param1:0:char:2 param2:2:char:2 param3:4:char:2 param4:6:char:2
呪文の仕様:
こちらの手順で設定していきます。
※必要に応じてbinary parser playgroundを使ってデバッグをすることができます
3.4 SORACOM Harvest Dataを使ったデータの確認
再びこちらの手順で確認します。
以上
お疲れ様でした!
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