WindowsPCからルーター配下Android端末にリモートアクセスする
おおまかな流れ
以下のステップで説明します。
- 遠隔アクセス先Android端末に遠隔アクセスサーバーを入れる
- ルーターの設定を行う
- 遠隔アクセス元WindowsPCにクライアントソフトを入れる
- SORACOM Napterを使ってアクセスする
前提とする構成
WindowsPCからルーター配下Android端末にリモートアクセスする構成
利用したデバイス・ソフトウェア
リモートアクセス方法
今回は商用でも無料で利用可能な方法としてVNCをチョイスしました。
今回は特に触れませんが有償のソフトウェア/サービスだと、以下のようなものがあるそうです。
- AirDroid
- TeamViewer
- ApowerMirror
- MirrorTo
- Vysor
VNCサーバー
Android側に入れられるVNCサーバーとしてこちらのソフトウェアを利用しました。
DroidVNC-NG
以下は確認済み
-
root化不要
-
商用無料で利用可能
https://github.com/bk138/droidVNC-NG?tab=GPL-2.0-1-ov-file#readme -
ダウンロード数/レビュー値共にそんなに悪く無い
-
今の所updateがされている
直近(2024/3/18時点)のリリースは以下の通り- v2.2.0:2024/2/7
- v2.1.7:2023/12/22
- v2.1.6:2023/11/28
VNCクライアント
Tiger VNC clientを使います。
- 商用無料で利用可能
https://github.com/TigerVNC/tigervnc?tab=GPL-2.0-1-ov-file - 今の所updateがされている
直近(2024/3/18時点)のリリースは以下の通り- v1.13.1:2023/3/6
- v1.13.0:2023/2/8
- v1.13.0Beta:2022/12/23
- v1.12.0:2021/11/10
ルーター
Port Forwardingが使えるルーターを利用。
今回はTeltonika RUT 240を利用
手順
1. 遠隔アクセス先Android端末に遠隔アクセスサーバーを入れる
playストアから「droidvnc-ng」で検索し、インストール。
必要な設定を行い、「START」をタップするとVNCによるアクセスが可能な状態になります。
Port欄の番号がこのデバイスがVNCに使うポート番号となるため、この後のルーター設定の際の転送先ポート番号となります。
「START」ボタンはタップした直後に、「STOP」ボタンに変わります。
2. ルーターの設定を行う
ルーターの設定画面に入ります。
ローカル側から入る場合は、ルーターのwifiに接続して、
ブラウザからwebUI設定画面に入る(http://192.168.1.1 など)
ルーターの設定を行う
WAN側に55900ポートで入ってきた通信を、android端末の5900ポート(アプリ設定時のPort番号)に転送する設定を行います。
この辺りはルーターによって設定方法が異なります。
UD-LT2の場合はこのような画面です。
WAN側に設定したポート番号(今回は55900)はこの後のNapterの設定の際に使用します。
3. 遠隔アクセス元WindowsPCにクライアントソフトを入れる
Tiger VNCのダウンロードサイトhttps://sourceforge.net/projects/tigervnc/files/stable/1.13.1/ から、「vncviewer」をダウンロードします。
(Win10以降を使っている場合は、vncviewer64で良いと思います。)
exeファイルが落ちてくるので適切な場所に保管します。
4. SORACOM Napterを使ってアクセスする
Wan側の55900番にアクセスするためのグローバルIPとポート番号を払い出します。
SIM管理画面からルーターのSIMに該当する回線をチョイス(左側のチェックボックスをいれる)します。
操作ボタンからオンデマンドリモートアクセスをクリック
ルーターの55900ポートに今から30分間アクセスできるようにします。
IPアドレス欄に記載されたIPアドレス:ポートをクリップボードにコピーします。
先ほどダウンロードしたvncviewerを起動します。
クリップボードにコピーしたIPアドレス:ポートを入力します。
アクセスできました。
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