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リアルタイムシステムズのOW10を使ってみた

2024/04/12に公開

概要

本記事では、リアルタイムシステムズ社のOW10を入手して動作を確認した結果をレポートします。
CloudGPSのサービスを利用すると、通信とアプリとデバイスがセットになったトラッキングサービスとして利用できますが、ユーザーが契約したSORACOM Air SIMで利用した場合の挙動を確認していきます。

準備したもの

  • OW10一式
  • SORACOM IoT SIM

SIMの挿入の向き(裏表、方向)はこちら

確認した内容

検証したSIM

SORACOM Air IoT SIM plan01s

通信モジュール

QUECTEL BG95-M5 (IMEIから割り出し)

デバイスからのデータ送信先

  • エントリポイント : uni.soracom.io
  • ポート : 23080
    したがって、利用可能なSORACOMサービスは以下の通りとなり、SORACOM Beam, Funnel, Funk, Harvestが利用可能です。また、必要に応じてバイナリパーサーやSORACOM Orbitも利用できます。

データ送信間隔

定期送信 : 1分間隔
SOSボタンダブルクリック時 : 割り込み送信


※GPS測位完了前後でデータのフォーマットが異なる(後述)
※SOSボタンを押しても定期発信はそのままのリズム(送信間隔)で継続する

データ

  • 形式:csv
  • データ点数:
    • 測位OK : 14
    • 測位NG : 15

測位OKのとき

- data1 : *HQ(固定)
- data2 : 通信モジュールのIMEI
- data3 : V1(固定)
- data4 : 時刻(hhmmss)
- data5 : A(測位OK)またはV(無効または測位誤差が大きい)
- data6 : 北緯を示す値
- data7 : N(固定?)
- data8 : 東経を示す値
- data9 : E(固定?)
- data10 : 不明
- data11 : 不明
- data12 : 日付(ddmmyy)
- data13 : メッセージ
    - ハートピート : ff7ffbff
    - 定期発信 : fffffbff
    - スリープ解除 : fffffbfd
    - スリープ開始 : fffffbfe
    - 取り外しアラート : fffffbef
    - SOS : fffffbbf
- data14 : 電池残量(%)+#

測位NGのとき

- data1 : *HQ(固定)
- data2 : IMEI
- data3 : NBR(固定)
- data4 : 時刻(hhmmss)
- data5 : MCC(Mobile Country Code)
- data6 : MNC(Mobile Network Code)
- data7 : 1(固定?)
- data8 : 1(固定?)
- data9 : エリアコードを示す値
- data10 : セルIDを示す値
- data11 : 不明
- data12 : 不明
- data13 : 日付(ddmmyy)
- data14 : メッセージ
    - ハートピート : ff7ffbff
    - 定期発信 : fffffbff
    - スリープ解除 : fffffbfd
    - スリープ開始 : fffffbfe
    - 取り外しアラート : fffffbef
    - SOS : fffffbbf
- data15 : 電池残量(%)+#

SOSボタンアクション

  • シングルクリック : 電池残量表示
    • ボタンの周囲を囲むLEDの緑色と赤色の割合で表示される
  • ダブルクリック : SOS通知(メッセージがfffffbbfのデータが送信される)
    • ボタンの周りを囲むLEDがオレンジ色に3回点滅する
  • 長押し : 電源ON/OFF
    • on -> off : 赤色のLEDが4つ点灯
    • off -> on : ボタンの周りのLEDレインボーに点滅

LED表示

  • 青点滅 : GPS測位中
  • 青点滅 → 青消灯 : GPS測位完了
  • 緑点滅 : LTE接続中
  • 緑点滅 → 緑消灯 : LTE接続完了
  • 赤点灯 : 充電中

スリープ条件

加速度の印加がない条件下で5分継続した場合にスリープ
加速度の印加がある場合はスリープに入らず、起動し続ける

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