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リアルタイムシステムズのOW10を使ってみた
概要
本記事では、リアルタイムシステムズ社のOW10を入手して動作を確認した結果をレポートします。
CloudGPSのサービスを利用すると、通信とアプリとデバイスがセットになったトラッキングサービスとして利用できますが、ユーザーが契約したSORACOM Air SIMで利用した場合の挙動を確認していきます。
準備したもの
- OW10一式
- SORACOM IoT SIM
SIMの挿入の向き(裏表、方向)はこちら
確認した内容
検証したSIM
SORACOM Air IoT SIM plan01s
通信モジュール
QUECTEL BG95-M5 (IMEIから割り出し)
デバイスからのデータ送信先
- エントリポイント : uni.soracom.io
- ポート : 23080
したがって、利用可能なSORACOMサービスは以下の通りとなり、SORACOM Beam, Funnel, Funk, Harvestが利用可能です。また、必要に応じてバイナリパーサーやSORACOM Orbitも利用できます。
データ送信間隔
定期送信 : 1分間隔
SOSボタンダブルクリック時 : 割り込み送信
※GPS測位完了前後でデータのフォーマットが異なる(後述)
※SOSボタンを押しても定期発信はそのままのリズム(送信間隔)で継続する
データ
- 形式:csv
- データ点数:
- 測位OK : 14
- 測位NG : 15
測位OKのとき
- data1 : *HQ(固定)
- data2 : 通信モジュールのIMEI
- data3 : V1(固定)
- data4 : 時刻(hhmmss)
- data5 : A(測位OK)またはV(無効または測位誤差が大きい)
- data6 : 北緯を示す値
- data7 : N(固定?)
- data8 : 東経を示す値
- data9 : E(固定?)
- data10 : 不明
- data11 : 不明
- data12 : 日付(ddmmyy)
- data13 : メッセージ
- ハートピート : ff7ffbff
- 定期発信 : fffffbff
- スリープ解除 : fffffbfd
- スリープ開始 : fffffbfe
- 取り外しアラート : fffffbef
- SOS : fffffbbf
- data14 : 電池残量(%)+#
測位NGのとき
- data1 : *HQ(固定)
- data2 : IMEI
- data3 : NBR(固定)
- data4 : 時刻(hhmmss)
- data5 : MCC(Mobile Country Code)
- data6 : MNC(Mobile Network Code)
- data7 : 1(固定?)
- data8 : 1(固定?)
- data9 : エリアコードを示す値
- data10 : セルIDを示す値
- data11 : 不明
- data12 : 不明
- data13 : 日付(ddmmyy)
- data14 : メッセージ
- ハートピート : ff7ffbff
- 定期発信 : fffffbff
- スリープ解除 : fffffbfd
- スリープ開始 : fffffbfe
- 取り外しアラート : fffffbef
- SOS : fffffbbf
- data15 : 電池残量(%)+#
SOSボタンアクション
- シングルクリック : 電池残量表示
- ボタンの周囲を囲むLEDの緑色と赤色の割合で表示される
- ダブルクリック : SOS通知(メッセージがfffffbbfのデータが送信される)
- ボタンの周りを囲むLEDがオレンジ色に3回点滅する
- 長押し : 電源ON/OFF
- on -> off : 赤色のLEDが4つ点灯
- off -> on : ボタンの周りのLEDレインボーに点滅
LED表示
- 青点滅 : GPS測位中
- 青点滅 → 青消灯 : GPS測位完了
- 緑点滅 : LTE接続中
- 緑点滅 → 緑消灯 : LTE接続完了
- 赤点灯 : 充電中
スリープ条件
加速度の印加がない条件下で5分継続した場合にスリープ
加速度の印加がある場合はスリープに入らず、起動し続ける
Discussion