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デザインエンジニアに必要な5つのこと

2021/12/25に公開

最近デザインエンジニアという職種の知名度が上がってきましたよね。このアドベントカレンダーでも何人かデザインエンジニアについて書いています。

今回は僕が考えるデザインエンジニアに必要なことを5つまとめてみました。他にもみなさんが考えるデザインエンジニア像があればぜひコメントください。

アプリケーションの実装とデザインの知識・経験があること

アプリケーションの実装にはWebかモバイルかなどいくつかの方法がありますが、2021年現在日本国内の求人を見るとWebフロントエンドの開発経験が求められることが多いようです。肩書に「エンジニア」とつくことから軸足はエンジニア側にあり、一定以上の開発経験や最新情報についてキャッチアップしていける能力が必要です。

その中でもCSS、アクセシビリティ、ウェブフォントなどの知識があるとより良いと思います。これらはデザインと開発両方の知識が必要になる分野でありユーザー体験の重要な部分を担うところでもあるため、デザインエンジニアがこれらの開発をリードすることが求められるはずです。

UIデザインに関しては実務経験まで求められない場合もあるみたいですが、個人的には何かしらの成果物を作った経験があるとより良いのでないかと思います。学んだ知識が実際にどのような場面で役立つのかを知ることで、より具体的で効果的な提案ができるはずです。

デザイナーとエンジニアの通訳をすること

デザインエンジニアに求められる役割は組織ごとに様々ですが、多くの場合エンジニアとデザイナーの間に入って両者の関係をつなぐ役割を担うことになるはずです。エンジニアとデザイナーの間に溝が生まれてしまうのは両者が違う言語を使っていることが原因です。その溝を埋めるには両者の主張を適切に翻訳し円滑にコミュニケーションできる能力が必要になってきます。

デザインシステムに関する知識

デザインエンジニアの業務内容の1つとしてデザインシステム構築があります。デザインシステムはデザインと開発が融合したものですから、まさにデザインエンジニアの仕事という感じがします。実際の開発経験があると一番良いですが、開発経験がなくてもある程度の知識があると良いと思います。

ここで重要なのは、デザインエンジニアに求められるのはデザインシステムを作ることではなく、プロダクト全体を俯瞰し品質の高いUIを効率よく開発する仕組みを設計することだということです。デザインシステムはその手段の一つだと認識しておくことが重要です。

わかりやすいドキュメントを書く能力

デザインシステムにはたくさんのドキュメントが必要になります。しかもそれらはデザイナー以外の人にデザインシステムについて理解してもらうものなので、専門知識があまりない人でも理解できるドキュメントを書かなくてはなりません。これはエンジニアがエンジニアに向けてドキュメントを書くのとはまた違った能力が必要になります。

プロトタイピング

プロトタイピングはデザインエンジニアに求められる役割の1つです。デザインエンジニアがプロトタイピングをやるメリットとして、プロトタイプの精度を上げられることがあります。

近年プロトタイピングツールがかなり進歩していて、実物に近いリッチなプロトタイプを素早く作ることができるようになってきました。しかしプロトタイピングのときにエンジニアの視点が抜けていると、エンジニア側が検証したいポイントが抜けてしまったり実際に開発するのが難しい「絵に描いた餅」のようなプロトタイプが出来上がってしまうことがあるかもしれません。その逆も然りです。

そこにデザインエンジニアが入ることでより精度が高いプロトタイピングができ仮説検証もスムーズにできるようになるはずです。また、デザインエンジニアであればツールを使わずにプロトタイピングすることも可能なので選択肢が増えることもメリットの1つだと思います。

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