📑

RSGT2025 参加レポ

に公開

今年も RSGT に現地参加することができました。少し時間が経ってしまいましたが、熱量が高いうちに学んだこと、印象に残った出来事をまとめたいと思います。

直感、EQ (感性・共感) を大切にする

1日目の飲み会

RSGTが終わり、2025年が始まる - ikuo’s blog

こちらの飲み会に自分も参加させていただきました。関係者の皆様ありがとうございます!
ikuo さんのブログにも記載がありますが、事業戦略・ロードマップ・アーキテクチャ設計などを考える際は、左脳でロジカルに考え抜いて、一旦忘れて、右脳で直感的に考えているというのが印象的でした。

📝

  • 右脳で考えるには瞑想・散歩・シャワー・トイレ...を活用する

2日目の飲み会

kohzas(@kohzas)さん / X
「プロダクトマネジメントに課題を感じていて、いろいろなセッションで紹介されていた EBM が良さそう」と話した際「直感や感性といった右脳も使うことも大事だよね」という話をしていただき、前日のお話を思い出しました。やはり歴戦の猛者達は同じ境地に達するのか... この2日間があったおかげで、3日目の Closing Keynote の解像度がとても上がりました。

また、最近銀河英雄伝説を見始めたこともあり、社内組織の相談を銀英伝に例えてお話してくださったのが印象的でした。銀河英雄伝説にはすべてが書いてある。

3日目_ホンダ_本間さんの Closing Keynote

本間日義によるクロージングキーノート - kawaguti’s diary

本間さんは児童福祉に携われており、その観点から現在の日本を分析した前半の内容は心が苦しくなりました。労働力の低下 → 母親も仕事をしなければならない → 「お局様」の力が強い施設で、大人しくて扱いやすい「カゴの鳥」を強いられる子どもたち... 学徒動員を思い出すともおしゃっていました。

その後 The New New Product Development Game の源流となったホンダ City の開発を例に、当時のホンダの企業文化を紹介してくださいました。

📝

  • カリスマ経営 → SED 開発へ
  • 共感型、ワイガヤ文化、井戸端会議
    • ワクワク・ドキドキという想い、本音と直感を大切にする
    • 個人を超えた知性が集まる
    • 凡人が集まり、鍛え合うことで達人になる
      → 最初に「想い」ありき、暗黙知を徹底的に戦わせる「知的コンバット」
  • RSGT の場には当時のホンダにあったワイガヤの文化があること

ラグビーのように全員がラン・キック・トライ・スクラムなどを行う、強い開発組織 = スクラム

プロダクトマネジメントに関すること

今回 RSGT でヒントを得たいなと思っていたことに、プロダクトマネジメントの勘所を知るというものがありました。最近自分の役割が変わり、特にエンジニアの開発戦略を考える機会が増えたからです。

前述した通り右脳で考える部分も大事ですが、左脳でロジカルに考える方法論についても参考になるセッションがあったので備忘録として残しておこうと思います。

EBM (Evidence-Based Management) / Bets

共通しているのは「ゴール主導」「現状と理想との差分を埋める」ということかなと思います。
まさにスクラムですね!

Jeff Patton さんの Keynote

  • AARRRR!!! (海賊指標ファネル)
  • ユーザーと顧客の違い
  • 遅行指標 / ビジネスとユーザー
    • Output → Outcome → Impact

ソフトスキル・マインドセット

関係性の4毒素のワークショップ

  • 関係性を悪くするパターン(毒素)には、非難、防御、侮辱、無視/逃避があること
  • それぞれの毒素には役割・願いがあること

ということを認知するワークショップでした。
自分自身嫌だなと思ったときは 無視/逃避 をすることが多かったのですが、「嫌だな」と感じた際に「この人はどんな願いからこの毒素が出てしまっているのだろう」と考える切っ掛けにできそうだなと思いました。「この人はなんか嫌だ」という人視点ではなく、システムや関係性に着目するアプローチができる点を今後に活かしていきたいです。

失敗を学びに変えるアジャイルなマインドセット

川口さんのセッションで紹介していただいた、Linda Rising さんの Agile 2011 Conference の登壇 失敗を学びに変えるアジャイルなマインドセットとは?~Agile 2011 Conference (1/4)|EnterpriseZine(エンタープライズジン) が、以前自分が登壇した内容と似ていることを発見しました。

登壇前に知っておけば... という気持ちもありましたが、考えの方向性は間違っていなかったんだという自信にも繋がりました

Discussion