WSL2 Ubuntuのインストール
はじめに
いろいろ実験するのにWSL2(Windows Subsystem for Linux 2)のUbuntuをWindowsにインストールしました。
なんかむちゃくちゃ簡単にインストールできるようになっていますね。
WSL2のインストール
コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
以下のコマンドを打つだけです。
wsl --install -d ubuntu
これで以下の作業を自動的にやってくれます。簡単すぎる…
-
Windowsの機能の有効化
- 仮想マシンプラットフォーム
- Linux用Windowsサブシステム
- 最新カーネルのダウンロード
- WSL ver2をデフォルトにする
- Ubuntuイメージのダウンロード、インストール
PC再起動
wslコマンドの最後に再起動するようにメッセージが出るのでWindowsを再起動します。
Ubuntuユーザセットアップ
PC再起動後に自動的にWSLのコンソールが起動します。
Ubuntuで使用する通常ユーザ名、パスワードを聞かれるので入力します。Windowsのユーザ名と合わせる必要はないです。
これでUbuntuのインストールは一応完了です。このまま使用することもできます。
(option)Ubuntuのバージョンアップ
Ubuntuのバージョンを必要に応じてあげておきましょう。
現在のバージョンは/etc/issueファイルを見るとわかります。
$ cat /etc/issue
Ubuntu 20.04.4 LTS \n \l
特別な理由がない限り、Ubuntuは「LTSで一番新しいもの」を使うのが無難です。
LTSはLong Term Supportの略で、新機能はあまり入れずに安定性重視のバージョンです。
Ubuntuのバージョンは21.04、21.10、22.04というように上がっていきます。
これは2021年4月、2021年10月、2022年4月に公開されたバージョンを意味しています。
LTSは偶数年の4月にリリースされます。つまり、2018年4月公開の18.04、2020年4月公開の20.04、2022年4月公開の22.04がLTSです。次のLTSは2024年4月に公開される予定です。
そのため、2022年6月現在だと22.04を使うのが一番無難ということになります。
wslコマンドでインストールしたUbuntuは20.04になっていました。なのでこれを22.04にバージョンアップします。
以下のコマンドを打ちます。
sudo do-release-upgrade -d
いろいろ質問されるのですが、まだインストールしたばかりのUbuntuなので、基本全部Yesとかデフォルトの選択肢を選んでいけばOKです。
ちょっとだけ要注意なのがバージョンアップ作業最後の以下のメッセージです。
yと答えるとUbuntuを再起動しようとするのですが、WSLはshutdownコマンドやrebootコマンドによる再起動ができないのでエラーになっています。
コマンドプロンプトを別途開いて以下のようにwslコマンドを用いてwsl(Ubuntu)を停止した後で、スタートメニューから今回インストールしたUbuntuを起動させます。
wsl -t ubuntu
Ubuntuを起動させると22.04にバージョンアップできていることが確認できました。
(option)デフォルトユーザの変更
Linuxは基本的には一般ユーザで使用し、権限が必要な時だけrootに昇格するのが正しい使用方法です。
ただ、実験台としていろいろ遊ぶだけで大事なデータを置かないのであれば普段からrootを使ってもいいという考えもあります。
今回は遊び用Linuxなのでスタートメニューから起動したときのユーザをrootにしておきます。
$ sudo vi /etc/wsl.conf
/etc/wsl.confファイルを新規作成して以下の内容を書き込みます。
[user]
default=root
以下のコマンドでWSLを終了させて、再度立ち上げればrootユーザでログインした状態になっているはずです。
wsl -t ubuntu
-
というかその頃にはWSLでUbuntuをインストールするときの初期バージョンが22.04になっているかもしれません ↩︎
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