開発者向けのテストの本いろいろ
なんかおすすめなテスト本ないですかねえ?
と、某所で(テストをメインの業務にするのではなく)普通に開発をされている方に聞かれたので、
- プログラミングは普通にできる
- テストについては学んだことはない
- とはいえテストエンジニアになるわけではなく、開発者としてテストが知りたい
という人向けに、2021年現在で普通に入手できる本をいくつか挙げてみます。
開発者視点でのテストの本というと、現代ではTDDは外せないと思うので、TDD本ことKent Beck『テスト駆動開発』は触れざるを得ません。
テスト駆動開発の本といえばGOOS本こと『実践テスト駆動開発』もありますが、これは現代では上記TDD本の付録Cを読んでから読むのがいいでしょう。
他にはJonathan Rasmusson『初めての自動テスト』も良いと思います。あのアジャイルサムライを書いたRasmussonの本がこれ、というのがいいですよね。
Ruby / Railsのテストの本だと、『The RSpec Book』もありますが、ちょっと古いので、現代だと電子でAaron Sumner『Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門』が良いかもしれません。
一般的な(開発者向けではない)テストの定番入門本としては、例えばリー・コープランド『はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法』があります。
というか、日経BPの本はこのURLでいいのかな?もうちょっと実践的な本としては、秋山浩一『ソフトウェアテスト技法ドリル』も読んでみると良いかと思います。開発中心のプログラマーとはちょっと違う、プロのテストの人の目線はこんな感じなのかーと思えるんではないかと思います。
テストの自動化の本としてはMark Fewster、Dorothy Graham『システムテスト自動化 標準ガイド』があります。開発者が書くテストをCIで回すのとは違う世界の自動化を徹底するとこんな感じになる、というのが分かるかと思います。
他には昔からあって今でも入手できるクラシックな定番書としては、マイヤーズ『ソフトウェア・テストの技法 第2版』があります。原理原則に立ち返りたい人向けかと思います。
変わったテストの本としては、Tim Riley、Adam Goucher編『ビューティフルテスティング』があります。テスト関連のエッセイ集で、読み物としては類書が他にないんじゃないかと思います。残念ながら紙の本はもうないみたいなのですが、電子では今も販売しています。