Stable Diffusionを最低スペックノートpcで動かす!/代替案と画像生成例有り
推奨スペックと言われているもの
今話題の画像生成AI『stable diffusion』を使ってみたいけどノートpcしか持ってない。。。高性能なデスクトップpcじゃないと動かないんじゃない?。。。
このような疑問をお持ちの方はいませんか?
巷で言われているstable diffusion(ローカル環境)の推奨スペックとしては、
- PCの種類 デスクトップ型
- OS Windows(64bit)
- GPU VRAM12GB~
- メモリ 16GB(学習させる場合32GB)
- ストレージ 512GB~(できれば1TB)
が必要されています。以前までは、google colabo上での起動が可能でしたが、現在はgoogle colabo上で画像生成AIを使用すると利用規約に抵触しBANされる可能性があります。
そのため、stable diffusionの全機能を存分に利用するにはローカル環境へのインストールか、クラウドをレンタルし、そこにローカル環境をインストールする等の選択肢しかありません。(2024年3月現在)
そのため本記事では、
1. 最低スペックノートpcでstable diffusionローカル環境は作動するのか
2. 代替案と画像生成例
を紹介します。
1.最低スペックノートpcでローカル環境は作動するのか(結論)
実行環境は、
- intel製オンボード
- 16gb
- Corei5-1240
です。
当スペックでは画像生成におよそ数十分~の時間がかかりました。外部GPUのpcではおよそ数秒で生成できるので、これではとても実用的とは言えません。
生成時間を短縮する最適化設定(下記)を設定した上での時間ですので、オンボードノートpcでのローカル環境構築は数十分の生成時間を待てる忍耐力のある方以外はおすすめしません。
【ローカル環境での最適化設定】
NVIDIA社製以外のグラフィックボードを使用している方は参考にしてみてください。
設定方法としては、以下のようにwebui-user.bat(windowsバッチファイル)を編集します。
@echo off
set PYTHON=
set GIT=
set VENV_DIR=
set COMMANDLINE_ARGS= --theme dark --skip-torch-cuda-test --upcast-sampling --no-half-vae --use-cpu interrogate --medvram --disable-nan-check --opt-sub-quad-attention --no-half --precision full
call webui.bat
参照:
2.代替案と画像生成例
では他に代替案はあるのかというと、様々あります。
まずは、stable diffusionにこだわりがある方向けの代替案を紹介します。
2-1.ノートpcでstable diffusionを使いたい場合の代替案
-
有料クラウドpaperspaseで環境構築
stable diffusion(ローカル)を利用したいならこの方法が一番最良だと思います。しかし、大量のモデルをインストールする予定なら月額料金が高くなってしまいます。
https://console.paperspace.com/signup?R=VL3JIPW -
無料版stable diffusionを使う
これは無料でweb上で生成できるサービスですが、ローカル版より機能がだいぶ劣ります
https://stablediffusionweb.com/ja
2-2.有料画像生成AIサービス『midjourny』の利用
stable diffusionに特にこだわりがないなら、midjournyの利用はとてもおすすめです。
課金して利用すれば、写真かAIか分からない程の、かなりの高クオリティで生成できます。
引用:Twitter:@_o__o_l
2-3.その他無料画像生成AIツール
無料で画像生成AIを利用できて、そこそこの機能が使えるサービスとしては、pixAIがおすすめです。毎日十分な無料クレジットがもらえて(2024年3月現在)、それを利用して画像を生成する事ができます。生成物としては、アニメ調の生成が得意だと感じました。
他サービスではseaartもおすすめです。こちらも毎日無料クレジットがもらえます。リアル系の生成が得意だと感じました。
3.最後に
顔固定、キャラ固定、ポーズ指定、NSFW等、様々な機能を利用するという事であれば、stable diffusionを使用するのが最善策だと思います。
それ以外の利用であれば、他の画像生成AIサービスも選択肢に入れてはいかがでしょうか。
(画像やモデルによっては商用利用や単純使用に規制がある場合があります。また、クリエイターが作成した画像を生成する場合、他者の著作物に対して「類似性」や「依拠性」が認められれば、著作権や肖像権の侵害となるため、事前にライセンスや注意事項の確認は必須です。また、本記事で紹介したサイト、サービスの利用は全て自己責任で行ってください。)
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